ソーシャルブックマークのニッチ化

全世界の人が一つの巨大なソーシャルブックマークを使うようになったら、それは本文の無い/短いWorld Wide Webに過ぎないと思っている。

実際にはソーシャルブックマークを使う人の数は頭打ちになるだろうからそれは起こらないだろうけど、人数が多すぎて多様性が増せば、特定のニッチに興味がある人には使いづらいものとなるだろう。

解決方法はいろいろあって、一つははてなブックマークのリニューアルのようにカテゴリ分けを行なうこと。関係のない話題(例: はてブ村とか非モテとか。関係の無い人にはなんだかわからないだろう)を見なくて済むようにすることで、より多くの人の役に立つようにする。

いろんな方法で作られたネット上のリンクというブックマークを、キーワードマッチングで探すのがGoogleであれば、検索性を高めることで自分の興味のあるものだけしか見えないようにするという方向性もあるだろう。

逆の方角からだと、NingやFagvrのように、カテゴリ専門のソーシャルブックマークを作れるようにするアプローチ。同好の士しか集まらなければ、濃いやりとりが楽しめるということだ。

NingやFagvrでは新しいニッチなソーシャルブックマークサービスをユーザが作ることができた。Dwelliciousはというと、システム側から、特定のURLに特化したブックマークの機能、この場合は有名不動産サイトに載っている情報を、情報ページの構成を知った上でより適切に持ってきて、その情報を一覧や検索で活用している、ということになる。

たとえば、現行のはてなブックマークでも、YouTubeのブックマークをすると動画のサムネイルを持ってきたり、動画だけの人気ランキングが生成されたりしている。Dwelliciousは、そのようなカテゴリー特化をもっと推し進めたものなのではないだろうか。

また、不動産、というのは大金が動くところなので、ニッチ特化するカテゴリとしてビジネス的には良さそうに見える。

via Mashable