マイクロソフトの新検索エンジンBingが、アダルト画像のフィルタリング支援で差別化を計る

Bing Communityブログによると、マイクロソフトの新しい検索エンジンBingでは、性的な画像のフィルタをしやすくするために別ドメイン導入などの対策を行なっているそうです。 性的なサムネイルは、explicit.bing.net というドメインから配信されているそうです。この場合、explicitは「露骨な」といった意味。 これは、家庭や学校でのフィルタリングが楽になることを意図したものだということです。検索で出てくる画像や動画のサムネイルそのものについて、性的な画像はexplicit.bing.net という別ドメインから配信するため、explicit.bing.netへのアクセスを遮断してしまえば、単純にそれらのサムネイルは表示されなくなりますね。 さっそく、Bingのフィルタリングをオフにした上で検索を行い、アダルト画像の画像ファイルのアドレスをチェックしてみたのですが、画像は全部live.com (Bing.comの前の検索エンジンですね)からの配信になっていました。日本からの検索ではまだ導入されていないようで。 また、同じブログで以前に告知されているのですが、"adlt=strict"というパラメータをURLに付加することで、Bingのページ上でどのようにフィルタ条件を変更しようとしても(デフォルトの「性的なコンテンツは適度にフィルターする」は、自分で簡単に無効にすることができます)、強制的にフィルタリングをオンにできるという機能もついています。これは日本からも動作確認できました。こちらは、学校や家庭のプロキシー・ファイアウォールでbing.comを見たら自動的に付加するようにできそうです。 その昔、ポルノのためにトップレベルドメイン".xxx"を作ろうという提案があったように、見せるべきでない人に見せないことが重要、という考え方が背景にあると思います。まあ、世の中から根絶すべき、という意見の人も少なからずいるようですが。 ブランド変更と機能強化でグーグルを追撃したいマイクロソフトとしては、「こんな簡単にフィルタリングができますよ」というのを売りにして、家庭や教育機関向けに売り込んでいくということなのでしょうね。一般向けにはいい売り込み方なのではないでしょうか。