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海外サービスウォッチ

韓台中国の有力ウェブサービスリスト。英語サービスと比較して

アジアジンの方でセルカン・トトさん(TechCrunchの一連の日本関連記事でご存知の方も多いアジアジンのメンバー)が、「(西洋の)このサービスに対応する日本のウェブサービスは何?」という記事を一年ぶりに更新しています。 […]

アジアジンの方でセルカン・トトさん(TechCrunchの一連の日本関連記事でご存知の方も多いアジアジンのメンバー)が、「(西洋の)このサービスに対応する日本のウェブサービスは何?」という記事を一年ぶりに更新しています。
細かく見れば異論もあるとは思いますが、そもそも日本語を読めないし読む気も無いような人向けには、『日本には、はてなブックマークというのがあって、それは日本でのdeliciousみたいなものだよ』、という説明のしかたがわかりやすいのは確かです。
その記事を見て、韓国のWeb業界やサービスを英語で説明するというブログKoreaCrunch(“Crunch”はTechCrunchへのリスペクトだそうです)では、西洋のサービスに対応する韓国のサービス、というリストを作られてました。
このリストを見ると、簡単に韓国国内の事業者と海外からの事業者の競合状況などがわかって面白いです。
たとえば、アジアジンの記事では、西欧でいうGoogle的なポジションにはYahoo! Japanが居る、としていますが、韓国ではNaverがそれにあたるようです。同様に、Facebook-Mixi-CyWorld、となりますね。
LinkedInのようなビジネスネットワークのサービスや、Craigslistのようなクラシファイドサービスは、日韓の両国で「匹敵する」と言えるようなサービスが無いとなっており、他所の地域で流行っているからといっても、どんなサービスでも対応して流行するわけではない、というのがわかります。このあたりは文化的な違いが影響しているのではと思います。
Alexaに相当するサービス、で上げられたKoreanClickというサービスは、韓国市場を掴むのに使えそうですね。今回のリスト作りでも、どのサービスがその分野をリードしているかを調べるのに使われたようです。Technoratiに対応するとされるAllBlogというのも同様に調査に使えそうです。
米国のYahoo! Answersといえば、Yahoo!の人気コンテンツの一つでもあり、そもそもシステムの大元はYahoo! Koreaのものからはじまっていたはずですが、本家の韓国ではNaver Knowledge Inが一番人気、というのも面白いです。
twitterは日本語化される前から日本でも人気となりましたが、韓国ではme2dayという他のマイクロブログがトップで、既にNaverに買われているそうです。リストの中にNaverやDaumのサービスが多いというのも感じますね。
KoreanCrunchの中の人の意見というだけなので、コメント欄や今後の訂正があるかは引き続きウォッチしたいと思いますが、こんな感じで中国やその他の地域の比較が出てくると、知らない市場を知るとっかかりにいいかもしれないなと思いました、と書いている間に、台湾と中国から同様のリストが登場しました。
英語圏のサービスと対応する台湾のウェブサービス by f0x’s Vault 101
台湾版は、日本版と韓国版もあわせてテーブルにまとめてあり、たいへん見やすくなっています。
Asianwebservicestablescreenshot
英語圏のサービスと対応する中国のウェブサービス by web2asia
中国のリストの方は、ちょっと勘違いがあって一番有力なもの一つ、じゃなく多数が列挙されているのでその点残念ですが(どれから調べるべきかが外国の読者にわからない)、それでも、この4つの対照表は市場をまたいでの活動に興味のある人にとっては興味深いものではないでしょうか。