Flickrの数万枚の写真から都市の3Dモデルを一日で作る技術
3年前と2年前にMicrosoftが開発しているPhotosynthという技術を紹介しました。複数の写真から共通した部分を発見し、つなぎあわせることでパノラマ写真を作り上げるというものでした。 Photosynthのベースとなっていた研究から、さらに多くの画像を高速に処理できるようになっている様子が、New Scientistでレポートされていました。 上の動画では、ウェブから - 「ローマのコロッセオ」で検索した2000枚の写真をつなげ合わせ、数百台のコンピューターでコロッセオの3Dモデルを作る様子 - 6万枚の写真を22時間で処理して、クロアチアの美しい古都ドブロヴニクのモデルを作成 - 65時間かけてベネチアの3Dモデルを構築 したと報告されています。 Flickrから持ってきた実際のローマの観光地の写真と、その同じ場所のモデルを何枚か並べているページがあるので、ローマの写真をFlickrに上げた人は、自分の写真が載ってるかもしれませんね。 日本人研究者古川泰隆さんを含むこのチームの研究では、ウェブから検索してきた大量のスナップ写真から、同じ箇所を写した画像をマッチさせ、ローマのような一つの都市の3D構造を一日で作成する並列分散システムの開発に取り組んでいるそうです。 1936枚の写真から作ったトレビの泉、 ベネチアのサンマルコ広場。画像の撮影ポイントを表しているマークの分布を見ると、建物の上から撮られた写真も多いですね。 そしてアドリア海の真珠ドブロヴニク。ローマは観光ポイントの周りばかり写真が集まるそうですが、こちらは街がコンパクトな分よく街全体が再現されているようです。 via TheNextWeb