PHP逆引きレシピ すぐに美味しいサンプル&テクニック261

いただいたもの

最初に正直に言いますが、750ページあるこのティップス本、隅々まで読んではいません。この本はタイトルにレシピとあるように、PHPの利用時に何か新しいことをする必要がでた際に、そのやり方を調べるために使う本です。僕の場合PHPはそれなりに親しんでいるので、まだそれほど使う機会が無いのですが、いくつか見た感じでは、かなり丁寧に書かれています。 PHPだけの問題か、PHPでより目立っているだけかわかりませんが、PHPの本というのはたくさんある割に、PHPのインストールからとても簡単な初歩のスクリプトを動かすまでのものが多く、またそれらの書籍の中には実際に使うとエラー処理やセキュリティ対策などの点で問題になりそうなものを「サンプルだから」として載せてるものも少なくありません。そんな中で、入力からやってきたテキストの出力時エスケープなどには気を配られて書かれています。 このあたりの「PHPで○○をするには」というのは、実はウェブで検索すればだいたい答えは出てきます。しかし、検索で調べると、いろいろな異なるやり方や、正しさのレベルが違う多数の答えが出てくるのですね。その中からモダンな書き方をしてない古い書き方のものや、いいかげんな事を検証せず書く人のブログは避けるとかしないと簡単に落とし穴にはまってしまいます。初心者の人にとって一番難しいのはそこでしょう。ウェブでは、答えが見つからないのではなく、答えが見つかりすぎてしまうのです。そういう点では、大きな間違いは入らないように注意されている本書のような本でPHPを覚えていくのは、初心者にはありかなと思います。 それから、phpMyAdmin, WordPress, MyNETSというアプリケーションについては、特に前の二つはPHPの代表的な実用アプリケーションだと思いますが、日本で良く使われるホスティングサービス数社の設定画面等まで出して、実際にインターネット上に展開して動かすまでの解説もされています。 SQLのより効率の良い書き方についての疑念と、一点SQLのエスケープの範囲ミスがあることがこちらで指摘されてます。これだけ丁寧に作られた本なので、増刷で直ると思いますが、初版の方は正誤表も見ておくとよいでしょう。 [書評に関する注意書き]

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