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IT業界を楽しく生き抜くための「つまみぐい勉強法」

いただいたもの IT業界を楽しく生き抜くための「つまみぐい勉強法」 (技評SE選書) 興味のあることや仕事でしなければいけなくなったことについて、少しずついろいろと「試してみる」という勉強法を薦める、ITエンジニア向けの […]

いただいたもの

興味のあることや仕事でしなければいけなくなったことについて、少しずついろいろと「試してみる」という勉強法を薦める、ITエンジニア向けの自己学習の指南本です。
「つまみぐい」という言葉には手順立っていないというような悪いイメージもついてくるとは思いますが、真剣に順序立てて学習しようとした結果嫌になって途中でやめてしまうぐらいなら、どんな順番でも好きなところだけでも、できる範囲で少しずつやればいいんだ、という著者の考え方には共感できます。
かくいう僕自身も、英語ができるエンジニアということになっていますが、まともに英語の技術書を通しで読んだことなど記憶にありません。クラス名や変数名をつける時にオンラインの辞書を引いて、そのまま辞書の方が気になって数十分辞書をおっかけたりしているうちに、仕事で使う英語が少しずつ、それこそ何年もかけて身に付いたのだと思っています。そうやってそれている間は本来の仕事=プログラミングは当然止まっているのですけど、そういうちょっとした脇道もその人の総合的な仕事力につながっていると僕は思います。(思いたい)
他にも、ソーシャルブックマークの活用や、ブログ等へのアウトプットをすることで学んだ結果をまとめ、同時に他人の役にも立ちフィードバックを得てさらに成長するという手法、勉強会と独学の時間を適切に振り分けることで新しい知識を知り、それを吸収するサイクルを作る、など、これから社会人になる学生や、社会人になったけれど勉強法について迷っている人にとって役に立つアドバイスが含まれています。
それと、最終章「家族を持っている人の勉強の仕方」は、対象となる技術者や将来対象となるかもしれない技術者にとって考えないといけない重要なポイントですね。革命的な解決策が載っているというわけではありませんし、それは無理もないのですけれど、個人の自由な時間が減ってしまう状況にどうやって対処するのか、といったことへのアドバイスが載っています。個人的にもここは悩んでいる最中なので… 家族連れでも勉強会とか開発合宿ができる仲間がいるといいんですかね。

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