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UIデザイン

ダークパターン – ユーザーを騙そうとする悪いウェブデザインに名前をつけて共有するサイト

DarkPatterns.orgは、Webデザインを悪用するブラックハット・デザインを無くすことを目的に、わざわざ分かりにくかったり、望んでいないこと実行させるようなデザイン要素に共通の名前(パターン)をつけ、それを使っ […]

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DarkPatterns.orgは、Webデザインを悪用するブラックハット・デザインを無くすことを目的に、わざわざ分かりにくかったり、望んでいないこと実行させるようなデザイン要素に共通の名前(パターン)をつけ、それを使っている不良サイト・企業に文句をつけるための新しいサイトです。

たとえば、パターン「買い物かごに忍び込ませる(Sneak into basket)」パターン。これは、ユーザーが入れていない商品がいつのまにかショッピングカートに紛れ込むようにデザインされているフォームのパターンです。
例として、旅行予約サイト大手のTravelocityで、ホテルや飛行機のチケットを購入した確認画面のフォームの中に、旅行携行品保険の購入チェックボックスがデフォルト「はい」で追加されている、などといった例が載っています。

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$19.95(2090円)という額はチケットに比べて安いため、人によってはその保険を買ったことに気づかないまま支払いをすることもありそうです。

単に使いにくいデザインは「バッド・パターン」ですが、それは怠惰や間違いによって引き起こされます。それらは「デザインのアンチ・パターン」として知られています。「ダーク・パターン」は、間違いでは無く、人間の心理を深く理解した上で作成され、作者はユーザーの利益になるかどうかは気にしていません。

サイトでは、これまで掲示板で寄せられたダーク・パターンが、既にかなりの量公開されています。

これからもっと良い名前が出てきて変わる可能性もありますが、今メニューに並んでいるダーク・パターンは以下。

毎日ウェブを使っている人なら、上記のようなデザインはどこかで見たことがあるかと思います。元のデザインパターンと同じで、「名づけることで知識を共有しやすくする」というのは素晴らしいですね。この試みがうまくいってほしいと思いますし、その結果としてそういうウェブデザイン・UIデザインをする企業が減ってくれればいいなあと。

via Darkpatterns.org: naming and shaming sites that use black hat, anti-usability design patterns.

[2018-04-04 追記] ダークパターンに関する記事「悪のUIデザイン、ダークパターンの実例を見せる動画」を書きました。

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