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プライベート 育児

父親産休+育休で休みます

明日より産前休暇でお休みをいただきます。4月中旬に予定している復帰まで、この社員ブログの更新を停止させていただきます。 休暇休業中の活動について 会社がお休みの間でも個人の活動は(育児等で細切れになりますが)継続します。 […]

明日より産前休暇でお休みをいただきます。4月中旬に予定している復帰まで、この社員ブログの更新を停止させていただきます。

休暇休業中の活動について

会社がお休みの間でも個人の活動は(育児等で細切れになりますが)継続します。そちらについては個人ブログのサイドバー等をごらんいただければ幸いです。

# もし本とか書かせてくれる話があれば、ちょうど育児の間の細切れな時間に合いそうなんですが…(別に父親育児の本じゃなく)

せっかくなので、父親と育休・産休についてちょっと書いてみますね。まだそんなに一般的ではないみたいなので、他にやってみようと思う方の参考になればと思います。もし大きな間違いや勘違いがあれば教えてください。

男性の産前休暇

産前休暇というのは、子供が生まれる前に取る休みです。女性の場合は、出産の直前まで働いたりすると母子ともに危険なので、法律で強制的に休まされます。働けないと収入も途切れてたいへんなので、健康保険等から補助が出る会社も多いです。

男性の産前休暇は、制度があるわけではないので、単に休職するとか、有給休暇で取ることになります。育児休業を取る男性の割合が1%台なので、産前休暇を取る人はさらに少ないのではと思います。

僕の場合、幸い週3日勤務という契約ですので、有給を使わずに溜めておくことで比較的長く休みを取ることができます。今回は4週間の産前休暇を取ることにします(10日間の有給利用)。二年前の第一子のときにもやりましたが、その時とほぼ同じです。

数ヶ月前から彼女が体調不良で自宅療養していることと、今回は一人目の子供の世話という仕事も増えていることから、さらに重要な任務になったと思っています。

それから、「妻の出産休暇」というのもあるので、出産日前後にはこれも利用します。

男性の産後休暇

子供が生まれた後の産後休暇も母親のためのもので、父親には存在しません。

産後で入院中の母親・産まれてくる子・既にいる子、の3人の世話をしなければならない父親としては、育児休業を取得してこれをカバーすることになります。(うちの場合、祖父母は遠地にいて仕事もあるので切実です)

母親は8週間の産後休暇を取り、その後(すぐ職場復帰するのでなければ)、続けて育児休業に移行します。


昨年の6月に育児休業法の変更がありました
が、僕のようなケースで嬉しいのがこれです(政府広報より)

Paternityleave

それまでは、父親は育児休業を一回しか取れなかったのですが(正確に言うと、雇用保険からの支援金がもらえるのは一回限りだった)、この図のように、母親がたいへんな産後休暇の間に取った育児休業は、別枠扱いのノーカウントになりました。

なので、最初に育児休業を取得しても、保育園に預けられるようになるまでの間に、もう一度母親から引き継いで育児休業を取ったりすることができます。

もう一つの改正点によって、パートナーが専業主婦だったり、育児休業で家に居るときでも育児休業を取れるようになりました。つまり、両親揃って休業し、二人で子供の世話をするようなパターンも取れるようになったということです。

二人で何ヶ月も休むとさすがにお金が厳しくなりますが、二人の休業期間を交代時重ね合わせることで育児の引継ぎができたり、乳児に問題がないぐらいの旅行ができたりするのではと思ってます。第一子の時は育児休業の交代時に僕が有給を使って両方が休みとなる期間を取り、台湾に行ってきました。普通に会社員やってると別の街や国で「住んでみる」なんてことはなかなかできないですが、育休は乳児の世話ができれば会社の近くに居なくても良い珍しい時期なので、これは結構いいのではと思っています。

休業中の収入について

子供を産んだり育てたりするのがとてもたいへんな社会状況だ、というのは最近良く言われます。実際そうなんだろうと思いますし、僕も後悔することもありますが、とは言っても誰も何もしてくれないわけではなくて、いろんな仕組みがあってそこからの援助は存在します。

今の会社に入ってから雇用保険を一年以上払っている人であれば、育児休業の間、会社からの給料が出ない代わりに育児休業給付金というのがもらえます。

これは、基本給の50%となります。休業中でも普段の給料の半分はもらえるということです。(上限はあるので、月の基本給が約40万円(3636ドル)より多い人は、約20万円(1818ドル)となります)。

これも、去年の変更前までは、「休業中に30%、職場復帰して半年経ってから残りの20%」という仕組みでしたが、今は50%まとめてもらえるようになりました。

ですので、この条件にあてはまるならば、育児休業を取ったからといってまったくの無収入になるわけではありません。

また、会社と良い関係で、会社に迷惑が掛かると嫌だな、と思われる方もいるでしょうけれど、この給付金などは会社が払っているわけではありません。休業に関連する証明書発行等の手続きをしたり、休業中の交代要員を探してもらったりという意味では会社側もたいへんだろうと思いますが、休業で不在の間に会社の金銭的な負担が大きく増えるわけではありません。ちょうど仕事が少ない時期とかであれば、逆に給与や社会保険料の負担が減る場合だってあるでしょう。雇用保険を毎月払っているのはこのような時のためですから(失業したときもですが)、使う番になったときは活用しましょう。

育児期間の中でも細切れに自分の時間が取れることはあるので、そのような時間を使って、普段会社に行ってる時にできない勉強をしたり、個人でウェブサービスを作ってみたりすると自分の幅が広がっていいかなと思います。もし家に居ながら減った分の50%を自力でなんとか稼げたりすると金銭面のダメージもなくて最高なんですけど、なかなかそこまでは…

社風や職場の協力

僕の勤務するサイボウズ・ラボの親会社であるサイボウズの社長の青野も、昨年2週間の育児休暇を取得しています。一部上場企業の社長がということで新聞やテレビのニュースにも取り上げられたのでご存知の方も多いと思います。
サイボウズには出産や育児休業を経験した後も働き続ける女性が多くいます。少数ながらも育児休業を取った男性もいます。会社側にそういう働き方や休み方に理解があるのは、経験を積んだ社員に長期的に働いてもらうのが結果的に会社のためにもなるという考えからでしょうが、他の多くの会社でそれができているわけでもなく、そういう態勢を取ることの苦労もきっと多いのではと思います。

僕は週3日勤務という変則的な働き方をしていますが、これを許してくれているのも、出産や育児休業への理解と同じ背景からではないでしょうか。ありがたいことだと感謝しています。

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