「おとり捜査」とか「司法取引」とか、アメリカの犯罪捜査って文化の違いを感じますね。アメリカでは自転車泥棒へのおとり捜査が各地で始まっているそうです。
ニューヨークタイムズによると、サンフランシスコ市では、急増する自転車人口にあわせて、自転車泥棒を捕まえるためのオトリ捜査を展開しているのだとか。
自転車泥棒を防ぐサンフランシスコ警察署の公式ツイッターアカウント@SFPDBikeTheft では、盗まれた自転車の写真を掲示しての情報提供呼びかけをしてる市民のツイートをリツイートしたり、
@SFPDBikeTheft @plattyjo http://t.co/qVAuAEIT34 Please help this bike find it's way home. pic.twitter.com/b8bOMEfsU8
— God Awful Adam Hunt (@HuntWMD) May 9, 2014
より確実なロックの掛け方や道具紹介などの啓蒙活動などもしていますが、
This looks like a really nice bike why would you protect it from theft with only a 30 dollar(3300円) cable lock… pic.twitter.com/Qh93p8PFRp
— SFPD Anti Bike Theft (@SFPDBikeTheft) March 29, 2014
同時に、監視カメラに映った自転車泥棒の写真とかを公開したりもしていて、
Friends and concerned SF residents: Please help us find this man! /cc @SFPDBikeTheft @stolenbikessfo @plattyjo pic.twitter.com/SN11v3Tkne
— Greg S. (@3030vision) May 16, 2014
これも日本じゃやらないだろうなあと。
「この自転車、オトリ自転車かもよ?」というステッカーも配っているようです。オトリ捜査をやっていることを潜在的な犯人に知らせるのも、盗難件数を減らすためのよい方法でしょうね。
https://twitter.com/JOJOinthe310/status/464485343580790784
担当の警察官がニューヨークタイムズに取材されている動画はこちら。オトリ自転車を持ち去ろうとした犯人をその場で取り押さえる様子が映っています。(1:25頃)
"Is This a Bait Bike video" By @spatrickfarrell via NYT The New York Times http://t.co/fkGX9cCi3J http://t.co/pMsqTmIRtE.
— SFPD Anti Bike Theft (@SFPDBikeTheft) May 28, 2014
これらのオトリ自転車などの費用には、市から$75000(825万円) の予算が与えられているそうです。サンフランシスコ市が最初に始めたわけではなく、アメリカの複数の市や大学でこういった捜査が実施されているのだとか。2008年から取り組んでいるウィスコンシン大学では、オトリ捜査とソーシャルメディアの組み合わせで、自転車窃盗の被害報告が40%減少したという数字もあります。
いずれの場合にしても、GPSとソーシャルメディアという二つの技術が、安くなってり誰でも使えたりするようになったことが、このオトリ捜査を生み出したのは間違いないようです。
どこの国でも自転車泥棒はダメですが、アメリカで気軽にそのへんの自転車を盗んで乗り回すと、即見つかって逮捕されたりするかもしれないですね。日本でオトリ捜査はやらないと思いますが、安く・小さくなったGPSをモノにつけることで、これまで思いもしなかったことができる、というのは他にもいろいろ出てきそうです。
via San Francisco is baiting thieves with GPS-ready bikes | The Verge
「自転車泥棒に盗ませるGPSつき「餌バイク」が配備中 – サンフランシスコ」への4件の返信
アメリカは積極的ですな
自転車泥棒に盗ませるGPSつき「餌バイク」が配備中 – サンフランシスコ http://t.co/Msk3fDERuj @akkyさんから
日本でも仕込んで悪い奴捕まえたい、って人が多いと思う(^^) “自転車泥棒に盗ませるGPSつき「餌バイク」が配備中 – サンフランシスコ http://t.co/sg3DW4odr4“
[…] ■自転車泥棒に盗ませるGPSつき「餌バイク」が配備中 – サンフランシスコ […]
一方日本ではgpsで犯人特定できても「捨ててあったのを拾っただけ」という魔法のワードで無罪になるのであった。