Rent-a-Minority 多様性のためにマイノリティを貸し出すサービス
Rent-a-Minority(マイノリティ貸します)は、会社のサイト/パンフレットやイベントのパネリストが白人男性ばかりになってしまい困っている人のために、マイノリティを派遣してくれるという新サービスです。
[構造的な不平等を解消しようとして何かしら意味のある活動をするのは大変です。それよりもレント・ア・マイノリティーを使いませんか?
Actually doing something meaningful to disrupt institutional inequality would be way too much work; so why not just Rent-A-Minority instead?](http://rentaminority.com/)
トップページでは3人のマイノリティがフィーチャーされています。イスラムの女性(ISISをサポートしてない)、快活な有色人種の女性、知的な黒人男性の3名。
シェアリング・エコノミーは、あらゆることをマネタイズできるという新たな世界を開きました。私たちはあなたの肌の色、ジェンダー、性的指向、宗教を活用しようと思います。
派遣されるマイノリティーは、「黒人過ぎる」「イスラム教過ぎる」「フェミニスト成分が強すぎる」などといったことが無いように吟味されているため、気まずい思いをしなくて済むでしょう。
サイトへの「賞賛の声」では、セシル・ローズ氏とルディー・キプリング氏のコメントが寄せられています。
と、ここまで読めば気づくと思いますが、このサイト自体がジョークであり、ウェブサイトやイベント、重役会などで表面だけマイノリティを混ぜて多様性があるように見せようとしている企業への皮肉となっています。
近年では、会社サイトのトップや経営陣紹介が白人男性だらけにならないように、女性や非白人を混ぜ込むことに気を配る企業が増えていますが、そこは本質ではないでしょう、と。
Rent-a-Minorityの提案する本質的な改善案は、一朝一夕に達成できるものではないですが、以下のようなものです。
- 問題が存在することに注目する
- インターンは有給で雇う。無給インターンに参加できるのはお金に余裕がある人だけ
- 仲良しクラブの輪の外から才能のある人を探せるようにする
- 才能のある社員のキャリア形成を、人種/性別/宗教に関わらず支援できているかチェックする
- 探し方を学ぶ
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via Hacker News