「個人デイトレーダーの8割は赤字」 取引情報共有サイトのデータを解析した人の話
eToro というヨーロッパの株取引サービスは、「ソーシャル・トレーディング」サービスです。ユーザーが取引情報を公開・共有できるようになっていて、さらに他のユーザーの取引を「コピーする」ことができるそうです。うまい成績を上げている人の取引をコピーすることで自分も儲けられる(かもしれない)、というのがウリなんでしょうね。
多くのユーザーの取引の結果が公開されていることから、ブログCuriousGnuの中の人は、「では平均的なユーザーはデイトレードで儲かっているんだろうか?」と思い、データを集めてその平均を調べました。eToroでデータを公開していたユーザーは83300人。それをヒストグラムにしたものが以下です。
横軸の0のところがプラスマイナス0、トントンですね。この時のデータでは、79.5%のユーザーがマイナスとなり、中央値の人で36.3%のお金を失っていたということです。
これでデイトレードのリスクが高い、と言うにはいろいろと突っ込みどころもあります。たとえば以下のようなもの。
- eToroのユーザー (デイトレードの下手なユーザーが集まるサイトだったかも)
- 自分の取引を公開共有するようなユーザー (上手いユーザーは共有しないのかも)
- ある過去12か月間のデータ (たまたまデイトレードの人に不利な環境の続いた12か月だったかも)
- 3回以上取引した人をデイトレーダーとしている (デイトレーダーの定義に必ずしもあわない)
株の売買をどんどんやってほしいサービス側はこんなデータを出さないでしょうから、見える範囲のデータでできることを調べるとすればこれぐらいが限度なのかもしれません。
via Hacker News