チャーチルが言ってないチャーチルの名言
国際チャーチル協会が「誤ってチャーチルが語ったとされる名言 (Quotes Falsely Attributed to Winston Churchill)」という記事を公開しています。
25歳の時に自由主義者でなければ情熱が足りない。35歳までに保守主義者になってなければ知能が足りない。
よくツイッター等で見かける気もするこの言葉、チャーチルは15歳で既に保守主義者で、35歳では自由主義者だったそうなので、このようなことを言うはずがないそうです。
勇気とは、起立して声に出すことである。勇気とはまた、着席して耳を傾けることでもある
これも記録にないそうです。
もしも地獄の真っ只中にいるのなら、そのまま突き進むがいい。
これも記録になし。
人は得るもので生計を立て、与えるもので人生を築く
2005年にロッキード・マーティン社がコマーシャルでチャーチルの言葉として利用したそうですが、記録になし。
成功は決定的ではなく、失敗は致命的ではない。大切なのは続ける勇気だ
記録にない。ほぼ同じくらいの量、これを「エイブラハム・リンカーンの名言」とするサイトが存在するそうですが、リンカーン大統領の記録の方にもこの言葉は見つからないそうです。本当は誰が言ったんでしょうね。
(イギリス)政府は戦争か不名誉かを選ぶ羽目になり、不名誉を選んだ。そして戦争も得た - ネビル・チェンバレンに対し
記録にないが、別の時にロイド・ジョージが少し似ている違う言葉を語っているそうです。「数週間のうちに戦争か不名誉かを選ばなければならないだろう。どちらを選ぶかについてほとんど迷いはない」というもの。
長年の熱心なチャーチル卿ファンサイトのようですが、言ってないことまで言ったことにされるのは、ファンとしても納得いかないものがあるでしょうね。