とあるマルウェアのディスアセンブル避けの工夫
A Silly Anti-Disassembly Trick (くだらないディスアセンブル対策)で紹介されている体験談。
筆者は、MacOS 用の怪しいマルウェアを解析中に以下のようなツールと無関係な謎の Copyright 表記を発見したと
(c) 2014 - Cryptic Apps SARL - Disassembling not allowed
Cryptic Apps は、ディスアセンブラ・ツールHopperを作っている会社のようです。
そして、この Hopper のデモ版で Hopper 自身を解析しようとすると、「このプログラムはディスアセンブルできません」という警告が出て先へ進めないと。
もうおわかりかと思いますが、どうもこの Hopper、自身の Copyright 表記がバイナリに入っているとこのエラーを出してディスアセンブルさせないようなのですね。
このとあるマルウェアも、Hopper で解析されては企みがバレてしまうと思い、自身の中にこの Copyright を埋め込んだということでしょう。この部分を手で書き換えることで、Hopper でディスアセンブルできるようになったそうです。(そしてたぶん Hopper 自身も)