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初回で当てる。Wordle必勝法? on Kaggle

英単語当てクイズゲーム Wordle のブームは、プログラマ中心に止むことなく、様々なバリエーションの Wordle クローンパロディ最善手を求める解析やソルバーなどが毎日のように発表されています。

今回出てきたのは「Wordle を初手で解く」方法

ゲームの性質上、とんでもない偶然でもなければ初手で解けるはずはありません。つまり何かしらズルをしているのです。

Wordle の棋譜(途中経過)は⬛🟨🟩のブロックを使って表され、解いた後にツイッターで自分の結果を共有することができます。というか、このSNSでの共有機能こそが Wordle の大ブームを起こしたわけです。

この共有棋譜は、もちろんアルファベットの情報は載せず、試行錯誤の跡だけが見えるようになっています。

しかし、多くの人が試行錯誤した経路の情報が十分多くあれば、そこから正答を推測できるのではないか、というのがこのプロジェクトの考え方。

結果報告は上から下に向けて🟩(アルファベットの場所も種類も合致)、🟨(アルファベットの存在は合うが位置が違う)、⬛(外れ)が少なくなるのが普通です。一番下の段は正解なので🟩🟩🟩🟩🟩になります。

正解の一つ前の段は🟩や🟨多めになっているわけですが、どの段もWordle が扱う5文字の英単語ではあるはずです。

あらかじめソルバーをぶん回して得ておいた、間違った単語から正解の単語へたどり着く際に良く起こる単語→単語の現れる割合のデータを元に、⬛🟨🟩のパターンに当てはまりそうな英単語を探すことで、いろいろな人がツイッターで発表した⬛🟨🟩の形の分布だけから、その日の正解の単語を当てることができるということです。

ログではこのプロジェクトを始めた第210回からの予想が出ていますが、14回連続で一発で正答を当てていますね。

「正答は隠すけれど苦闘の過程はみんなに共有したい」という仕組みに対し、「隠されたものを大量に集めれば傾向から全体の答えがわかる」という過程が面白いですね。

ウェブ上にはWordleの正答だけでなく色々な「ぼかして書いた」情報が流れていると思いますが、こんな考え方を適用することでぼかされていたものをプログラムでひそかに当てる、ということもできそうです。

via Hacker News