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Human Chess – コンピューターの最善手を打ったら負けという独自ルールのチェス

Human Chess(人間のチェス)は、チェスのボードとルールと、チェスを打てるコンピューターを組み合わせた新しい亜種ルールの提案です。

そのルールとは「トップエンジン(コンピューターによる強いプレイヤー)の評価する最善の手を打ったら負け」というもの。実際には、対戦相手の打った手を「最善手では?」とチャレンジし、その手が本当にコンピューターが最も評価する手であれば相手の負け、チャレンジが間違っていたらチャレンジした側の負け、というもの。

提案ページにある2つの棋譜を見ると、1局目はほんの5手で終わっています。白がクイーンによって相手のキングを強襲し、キングがクイーンを取る以外に逃れる方法がないために、クイーンを取る手が最善手となってしまって決着、ということですね。

普通のチェスのルールであれば無謀な特攻にしか見えませんが、コンピューターの考える最善手を避け、相手に最善手を取るしかない状況に追い込むというまったく違った展開のゲームとなるようです。また、チェックメイトは最善手なので、チェックメイトを掛けた瞬間に相手にチャレンジされたら負けとなりますね。

あとは「双方の初手は例外(=トップエンジンの指し手と一致しても負けにならない」のと、「トップエンジンが二つ以上の手を最善と評価していた場合は、どの手であっても負け」というルールがあります。

チェスが強い人はコンピューターの最善手も当てられることが多いでしょうし、強い人が有利なことには変わりはないのかなとも思います。

via Hacker News