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デマが社会に広がっていくモデルを体験できるインタラクティブな図

Post-truth は、ポスト真実がソーシャルネットワーク上でどのように広がっていくかを、簡単なモデルでシミュレートできるサイトです。

図は人々がソーシャルネットワーク等でつながっている状態を示しています。丸が人で、丸と丸をつなぐ線がソーシャル上の友人関係。

濃い紫の人は詳しい人(Aware)、薄い紫の人は詳しくない人(Unaware)で、右下のスライダーで社会にいる人たちがどれぐらいその問題について詳しいか、を調整できます。

その上で、ネットワーク上のどこかにデマ(=「感情に訴えたポスト・トゥルース」)を投入すると、それをさらに自分の知人にシェアする人(赤色)と、シェアしない人(白色)に分かれます。

判っている黒紫の人が多い問題では、デマはなかなか広がりません。問題に詳しくない薄紫の人が多いと、あっという間に赤色が広まっていき、世の中の多くの人がそのデマに触れることとなります。その人本人が信じるかどうかはともかくとして、「友達が何人も言っていた」事になってしまうわけです。

このシミュレーターで何度か遊んでみると、デマを広げて社会を真っ赤にするためにはどうしたらいいか、もわかってきます。色が薄くて(=理解が浅くて)、色が薄い友人を多く持つ人にデマを投下すると良く広がっていくわけです。また、一度の投下ではあまり広がらなくても、別のところに2度、3度と投下し続けると、ある時うまく伝搬して広がっていったりもします。

社会の中で詳しい人を増やすことはもちろん対策になるのですが、どんな問題に対しても人を詳しくする、というのは実際問題不可能でしょう。となると、あとできることは「良く知らない事は広めない」かと思いますが、驚きをもって共有したい嘘ニュースが多数流れてくるソーシャルネットワークでそういう態度を取れる人は多くなく、その結果としてデマが途切れることは無いのかもしれませんね。

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Toasteroid – 食パンの焼き色でメッセージや天気予報を受けられるトースター

Kickstarterで寄付募集中のプロジェクトToasteroidは、好きな模様でパンを焼けるトースターです。

toasteroid_breads

模様の焼けるトースターというだけなら、それほど新しいわけではないのですが、Toasteroid はインターネット連携の部分が売りのようです。

toasteroid-how-it-works

スマートフォンで焼き目の模様や焦げの強さを設定すると、次に焼いたときにその通りに焼きあがります。

toasteroid-weather

その日の天気予報を焼いたり

toasteroid-message

遠くに住んでいる友達や恋人に、メッセージを焼いたりすることができます。

実際のトースターが得られる寄付額は、サイズが小さめのミニバージョンで$65(7150円), 普通バージョンで$85(9350円)。市販のあかつきには普通バージョンの予定価格は$169(1万8590円) となるそうです。

# クラウドファンディングのプロジェクトなので、お金を払っても最終的に物ができないリスクはあります。

朝必ずパンを焼いて食べるなら、パンに通知メッセージが書かれるのは良い通知手段かもしれません。食べない日があると、通知が伝わるのが一日以上遅れてしまいますが。

via Digital Trends

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陳腐な写真は撮れないカメラ Camera Restricta

ドイツのSchwäbisch Gmündデザイン大学でインタラクションデザインを学ぶフィリップ・シュミット(Philipp Schmitt)さんが製作したカメラ Camera Restricta は、名前が示すように「制限(restrict)」するカメラです。

GPS内蔵のこのカメラ、今いる地点でのネット上の写真の多さを FlickrPanoramio検索し、

(credit: philippschmitt.com)
(credit: philippschmitt.com)

その場所で撮られた写真が多数公開されていると、シャッターボタンが隠れて押せなくなります。

(credit: philippschmitt.com)
(credit: philippschmitt.com)

ファインダーから見た景色もバッテンつき。カメラを持って移動すると、その地点(約35m四方)で既に撮影された写真の数に応じて、ノイズ音が発生もします。

ニセ札を作ろうとしてコピー機に掛けるとコピーが失敗するように、撮影してはいけない所を撮影できない能力をカメラに持たせるのもありなのではないか、とシュミットさんは書いています。

3Dプリンタで作られたこの Cemra Resticta 、カメラの中身とソフトウェアはごらんの通りの iPhone です。

(credit: philippschmitt.com)
(credit: philippschmitt.com)

デザイナーや写真家としては、「既にたくさんあるような景色を撮ってどうする」という意識はあるかもしれませんね。このカメラの音に従っていけば、これまで撮られていない場所の写真を撮る機会は増えるかもしれません。

この試作品では単純なGPSでの位置情報だけですが、ネットの画像検索なども組み合わせれば、同じ構図の写真の多さ、なども調べるように改良していくこともできるでしょう。

ネット上の写真数を使うということだと、どちらかといえば、一般の観光客向けに、既存の写真の数の多さをガイドとして、「みなさんこのあたりで写真を撮られてますよ」とか、「ここからこちらの方角に向けて撮られた写真が一番『イイネ』されてますね」とか、撮るのをアドバイスする方向で頑張るのも面白いのではないか、と思いますが。