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隕石衝突シミュレーターで、地球上の任意の場所に隕石を落とす

Neal.fun のAsteroid Launcher(小惑星発射)は、ブラウザ上で遊べる隕石落としシミュレーター。

地図で選んだ好きな場所に、好きなタイプの隕石を落とすことができます。落とす時に選べるパラメーターは

  • 材質 (鉄、石、炭素、彗星、金)
  • 直径
  • 速度
  • 進入角度

新国立競技場に直径1kmの彗星を秒速50km、45度の入射角で落としてみました。

東京に隕石落としてみた

できたクレーターのサイズは直径13km。クレーター内で蒸発した人口とかクレーターの深さとか、穏やかじゃない推定結果が表示されます。

この表示、下にどんどん続いていて、衝突後の火球の影響、衝撃波の到達距離と肺や耳をやられてしまう人口、爆風でつぶれる家屋や木々、起こる地震とそのマグニチュードなど、様々な影響が示されます。

デフォルトの地図の位置がニューヨーク周辺で、日本に持ってくるのにスクロールするしかなかったので、どこまでまじめに被害者数などの推定をしてるのかなと思い、同じ威力の隕石を奥多摩にも一発落としてみたのですが、人の被害は4941人とはるかに少なくなったので、人口データもまじめに取っていて落とす場所の周辺の人口密度を見ているようです。

こんなのが落ちてきたらどうしようもないなと思いますが、せめて落ちてくることが逃げる時間があるぐらい前に予測できるといいな、と。

via Hacker News

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taxsim.app – 過去60年間のアメリカの所得税額を計算できるサイト

資料として面白いサイト。taxsim.app はアメリカ合衆国の各州における所得税額をシミュレートしてくれるwebサイトです。

今年だけでなく1960年から現在まで、それぞれその年の税率で計算してくれるというところに特徴があります。

年度や州、年齢や婚姻状況、そして年収を入力すると、連邦税と州税の額が表示されます。

カリフォルニア州、2000年に25歳、独身、年収9万ドル[acc value="90000" currency="usd"]として税率を計算

控除に影響する様々な追加の設定もすることができます。また、設定からdevモードにすると、このデータを表示しているAPIに対するrequest/responseを確認することもできます。

この税額計算ができる TAXSIM というソフトウェアは Fortran で書かれていて、これまでもいろいろな方法で動かされてウェブUIも何度も変更されているらしいのですが、現在の実装は Fortran のオリジナルコードを WebAssembly/LLVM で動かし、今回の UI は Vue や Tailwind.css を使っているそう。ソースコードも公開されています。

過去の税率や控除がどうだったかをウェブ上で自分でいろいろと確かめられるのはいいですね。同じ年収で年度を進めていくと、年収にもよるのでしょうけど1980年代とかに比べて連邦税の金額が減少傾向にあるんだな、など変化を実感することができます。

適当な値を入れて税金がどう変化するかを試してみましたが、1960年代から今までの税率の変化は、ずっと増え続ける、とか、ずっと減り続ける、とかいうことは無く、長いスパンで増えたり減ったりしていたようです。年収のレンジなどによっても傾向は変わるのかもしれませんが、政権党の交代とか景気の変動に対して変わってきた結果なのかもしれないですね。

いずれにしても、「昔はもっと税金が高かった」あるいは「安かった」という n=1 の回想というのは、その人のいた業界が伸びたかとか、個人の昇進や転職がうまくいったかどうかとか、家族の増減とか、色々な要因に影響されていて必ずしも世の中全体の変化を映してはいないかもしれません。こういったツールでモデルケースをいろいろ遡れるのは、議論のための正確な証拠が取れるという意味でいいですね。

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民主社会主義シミュレーター – アメリカ初の民主社会主義者大統領を遊ぶゲーム

Democratic Socialism Simulator(民主社会主義シュミレーター)は、「もしも民主社会主義者がアメリカ大統領になったとしたら?」というifの世界をプレイするゲームです。

この民主社会主義の大統領というのが、民主党の大統領候補を争うバーニー・サンダース氏を念頭に置いているのは明らかですね。

ゲーム中のプレイヤーは、正確には、民主社会主義者の大統領個人ではなくその陣営を支える人々の集合体を演じることになります。

UIは有名な出会い系アプリTinderの方式を真似たもの。選択肢に対して左右どちらかのスワイプを行うことで意思決定したことになります。

画面の下には、様々な有権者を模したキャラクターが配置されています。各キャラクターをタップすると、そのキャラクターが何を重要と考えて投票しているかを見ることができます。

政策を判断して実行するたびに、それぞれのキャラクターが支持に近づくか、あるいは不支持に回るかが変化していきます。

左下は、議会の支持状況や次の大統領選までの残り時間を示します。右下の3つのバーは、陣営の資金力、人民のパワー、そして温室ガス効果をそれぞれ表します。温室ガス効果は0に下げることがゴールだそう。

プレイしてみましたが、これがなかなか難しい。リベラルな政策をあまりに理想的に推し進めていくと、富裕層やメディア、外国との関係などが悪化して支持者が離れて行ったりします。課税や出費先の選定と国庫のバランス取りにも繊細な判断が要求されます。初回は残念ながら4年目の選挙で負けてしまい、2期目を続けることができませんでした。

それぞれの政策と、その政策によって何がどう変わるかというデータはこちらのスプレッドシートで公開されているので、より勉強したければこれを読むのが良さそうです。notes のところには、その政策の結果起こる影響の根拠となる資料へのリンクなどが書かれています。

リリースノートでは、ゲームの設計背景にある考え方などについて、さらに詳しく書かれています。

Linux版、MacOS版、Windows版、Android版が存在し、価格は$2.99(220円) 。

選択肢や選択結果による影響のパラメータには、当然ながら作者の思想が反映されています。ですので、ゲームでそうなるから実際にも必ずそうだ、なんてことはどうしても言えません。他の政治的信条のある人が同様のゲームを作れば、施策に関する反応がまったく違ったものになることも多いでしょう。そこを理解した上で、ですが、為政者の立場になって判断し、その結果を追体験できる、というのはゲームのシュミレーション性をうまく使って社会的な問題への興味を喚起するよい方法の一つなのではないかと思います。

via The Verge