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Explordle – 動画を見て世界の街を当てるブラウザ・クイズゲーム

Explordle は新しい Wordle インスパイア系クイズサービス。参加者は世界のどこかの都市の風景を流す動画を見て、「大陸名」「国名」「地名」の3つを当てていきます。

Wordleインスパイア系、と言ったのは以下のような特徴を持つことから

  • 毎日一回、新しいお題が出る
  • 回答に回数制限がある(7回)
  • 正誤の過程が絵文字で示され、twitter 等で共有しやすくまとめられる
  • 登録やログインは不要で遊べる

毎日短時間簡単に遊べて、SNSで成果を共有できる。というWordle のヒットの方程式を踏襲した作りですね。

Explordle daily top screenshot

Daily Adventure で本日のお題が遊べます。

動画は好きなだけ観ても大丈夫なようです。まず大陸を答えます。これは比較的なんとかなります。

大陸が当たればその大陸の中のどの国か。映っている人やその服装、気候や植生、看板の文字、車が左右どちらを走っているか、いろいろ考えて4択から正解を選びます。

最後、国の中のどの都市か、ですが、これはなかなか難しい。そもそも首都ぐらいしか知らない国もあるわけで。

4択x3回なので、最悪の場合の回答数は12回。制限は7回以内なので、大陸・国のところをいかに早く通過できるかが大事かなと思いました。

Exlordle score

結果を twitter に貼るとこんな感じ。

ページ下部には source というリンクがあり、YouTube や Vimeo にある元の動画が参照できます。そちらを見れば地名はだいたいタイトルに入ってますのでチートはできてしまいますが、そんなのを調べて答えても仕方がないというのも Wordle と同じ。

一日一回では物足りない、という人には、ランダムで過去の出題を好きなだけ遊び続けるモード(こちらはいきなり都市の4択)や、

大陸やいくつかの国を指定してそこでのクイズをするモード、なども用意されています。

出題となる街の動画は募集中ということ。あなたの撮影した地元の動画をYouTube等にアップロードして連絡すれば、今日のクイズに採用されるかもしれません。

関連

City Guesser – 動画で世界のどの都市を見ているかを当てるゲーム

Explordle は City Guesser + Wordle という感じのミックスですね。これまで色々なWordle インスパイア系を見ましたが、Explordle は本家ほどではないにしても面白くできているなと感じました。

via Maps Mania

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i18n

Emoji 📈 上昇折れ線グラフの色はなぜ赤なのか? Emojiが日本発だからだ

絵文字にある折れ線グラフ 📈 と 📉 で、なぜ上昇グラフが赤線で下降グラフは青/緑線なのか? というエモジペディアの記事が出ています。

# 上の絵文字、閲覧されている環境によっては、赤・青/緑ではない絵文字が表示されます。

この絵文字を自分で使ったことがないし、深く考えたこともありませんが、どうやら西洋では上昇を緑色、下降を赤色で描くのが当たり前で、絵文字の配色に違和感を持つ人が多いらしいということ。

Googleの英語版で Google の株価を検索すると、株価が下がっている時の文字もグラフも赤色ですが、

同じGoogleでも日本語版で検索すると、下がってる時は緑色、と逆の配色になっています。

東京証券取引所の株価の表示が、この「上昇が赤・下降が緑」になっていて、他の日本の(株価)グラフもそれに合わせているところが多いのでは、ということです。

これは最初に絵文字のデザインをした人じゃないと正解はわからないと思いますけど。まあありそうな仮説ですね。

Hacker News の議論では、「値が下がるのが赤、というのは経理の『赤字(red ink)』とも共通していて自然だ」という意見も出ています。日本語の赤字もたぶん西洋の red ink から来てるでしょうから、赤字・黒字の色は取り入れたけれど、お金の上下については独自の色を使うようになった、ということでしょうかね。

検索してみたところ、世界各国での株価の上昇、下落を表す色を調べた人がいて、日本以外に韓国・中国でも上昇が赤という配色がみられるようです。

また、日本でもYahoo! ファイナンスだけは、文字での上昇が緑・下降が赤の西洋式となっています。でもグラフは上昇が赤、下降が青(緑でもなく)なんですね。

Emojipedia では各社の絵文字を画像で比較できるので、絵文字の提供者によっては別の色が使われていることもわかります。

上昇グラフの絵文字は基本的には日本式の赤色が多数ですが、Facebook/WhatsApp は西洋式の緑

下降グラフの絵文字の方はというと、ほとんどが日本式の青色で、WhatsAppが西洋式の赤、Facebookはオレンジとなっています。

Docomo/au は線に固有の色はなく絵文字全体が単色となっています。

さて、グラフ表示で金額の上下を表すプロダクトにおいて、われわれは国ごとに線の色を変えたりする対応をする必要があったりするんでしょうかね? それとも絵文字でも統一されていないぐらいだから、そこまで気にすることはない?

via Hacker News

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姓がない人をWebのフォームでどう扱えばいいか

世界の姓名データを集めるプロジェクトに関する Hacker News の突っ込みを読んだ中に出てきて面白かったのは、世界には姓が無い人がいるという話。

世界に姓がない人がいる(日本にもいますが)のは知っていたけれど、それがアプリやブラウザ上の入力フォームでどう扱われるか、扱われるべきなのか、というのは考えたことがありませんでした。

妻は姓を持たず、アメリカに来るたびにすべてのフォームで「ファーストネーム」と「ラストネーム」を問われることに困惑しています。彼女のパスポートには「名前」欄しかないのに

というコメントに対し、同じようにgiven nameしか持たずアメリカに来て、銀行口座の開設、車の購入、結婚証明の取得、などの手続きごとに窓口で揉め、結局心理的に大きな抵抗を持ちながらも改名することになった話なども出ていました。

上はミャンマー人の話のようですが、インド人からも、インドを構成する多数の言語利用者の中には名前が一つしかない人達もいるのに、政府は名前欄を2つ設けて入力させるのを強制している、多数派の想像力不足だ、というコメントが出ています。この人はまた、アメリカ領事館の査証発行システムにこのような姓のない人が登録する場合に、姓の部分に”LNU”(Last Name Unknown)と入れたり、逆の場合(!)にはファーストネーム欄に”FNU”(First Name Unknown)と入れたりした例を見たそうです。

また、2語からなる姓だけを持ちgiven nameを持たない人が、ファーストネーム+サーネームの入力をかいくぐるために姓の最初の語をファーストネーム、2番目の語をサーネーム「ということにして」乗り切ったが、ドイツに移住した際に両方とも姓ではと指摘されてしまい(ドイツっぽい)、サーネームに正しい2語の姓を、ファーストネームには(無い、という意味で)”-“を入れるように変更された話とか。

日本で名前を登録するようなサービスを作るとしたら、姓名のどちらかが空欄だとエラーになるようなフォーム、普通に作ってしまうと思いますが、それは海外由来の名前を持つ人にとっては本名を登録できない欠陥フォームになりうるんですね。

ただ、ほとんどの場合ユーザーは姓と名両方あるので、単純に空欄で受け入れるとこんどは誤入力だらけになる。エラーで止めるのではなく、本当に姓や名が無いのかを確認するような特別なフローに遷移するとかが正しい実装なんでしょうか。