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トヨタ、ラジオCMから運転手のiPhone Siriに命令する – スウェーデン

以前とあるポッドキャストでキャスターが「ヘイ、Siri」と喋ったところ、聴いていたリスナーのiPhoneが反応して困った、という話を聞いたことがあります。

「ヘイ、シリ」でも「オーケー、グーグル」でも「ヘイ、コルタナ」でも「アレクサ」でも、音声で命令を受け取るこれらのサービスは誰の声でも反応してしまうため、近くのスピーカーから流れてくれば起動しますし、それが適切な命令になっていればそれを実行してしまうでしょう。

という前提で、スウェーデンのトヨタが仕掛けたのが、ラジオを通して運転中のドライバーの iPhone を機内モードにしてしまうというCM

最初の20秒は、過去に運転中のテキスト送信で交通事故に遭い、後遺症に悩んでいる人の体験談。

「もしドライバー自身が運転中の危険なスマートフォン操作を止められないなら、我々がそれをしてあげればどうだろう?」

「Siri がオンになっていて充電されているなら、『ヘイ、シリ』と叫べばiPhone を制御できる。誰でも。そう、ラジオでさえも」

「もし運転中のメッセージ送信やウェブサーフィンがたいへんなリスクだと聞いてもあなたが電話を置かないなら、この広告がそれをやりましょう」

「ヘイ、シリ!」

ダッシュボードに置かれた iPhone が反応します。

「機内モードをオンにしてくれ」

Siri 「本当に機内モードをオンにしていいんですね?」

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「そうだ。携帯電話がついた状態で運転することは非常に危険だ」

Siri 「わかりました。機内モードをオンにします」

と、ラジオからの命令で iPhone は機内モードにされてしまいました。

運転中じゃなくて、家でラジオを聴いてる人はいなかったんですかね?

トヨタ・スウェーデンが公開しているこの動画は、「スウェーデンのラジオでこんなことをしたよ」という報告の動画で、いわば再現ビデオです。

# 言葉もスウェーデン語じゃなくて英語ですしね。

実際にラジオCMがどこの局でどれぐらいの対象を相手に流れたのかは書いてないのですが、実際に広くこのCMを流したら、各所から文句が来そうだなあ、と思いました。啓発CMとしてインパクトは高いけど。

本人の声を登録して本人じゃないと動かない、とするのは技術的にはかなり大変そうです。ラジオや録音した自動メッセージを使って他人のスマートフォンを勝手に操作する、という事例は今後もどんどん増えてきそうですね。

電話を切る、ぐらいなら危害は加えられないでしょうけど、音声認識で操作できる対象が増えれば、推理小説のトリックになりそうな悪意のある使われ方もいずれ目にするようになるかもしれません。

via The Verge

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技術

トイレでアルコール濃度を測定し、預けた車を返さないことで発生前に飲酒運転を防ぐPee Analyserシステム

シンガポールのナイトクラブZoukでマーケティング企業DDB Groupが設置したのは、酔っ払いを見つけるトイレとRFIDタグを組み合わせた、飲酒運転者を未然に防ぐシステム Pee Analyser(小便分析器)。

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「われわれの戦略: 飲酒運転者を、飲酒運転をするよりも前に補足して驚かす」

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自家用車でクラブに来た客は、駐車場で係員に車を預ける際に車の引換券としてカードを受け取ります。じつは、このカードには個々に認識できる RFIDタグが挟んであります。

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クラブのトイレの小便器には、自作のアルコール検知器が設置されています。

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デバイスにかかった小便が飲酒運転レベルのアルコールを含んでいることを検知したら、今前に立っている利用者のRFIDを読み取って、そのことを記録します。

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その場で目線の高さに警告も出しています。「運転するには飲みすぎたようですね。タクシーを呼ぶか、我々の提供する代行サービスを使ってください」

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たとえこの警告を無視して、帰り際に駐車場で自分の車を出させようとカードを渡しても、係員がカードのRFIDを読み取り、

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酔っ払ってることは既に確認済なので、車は出せません、となる、ということです。

このシステムを運用しての2週間で、573人の飲酒者が検知されて、なんとそのうちの342人が車に乗って帰ろうとしていたそうです。このシステムがなかったらその全員が飲酒運転してたわけですね。

via Urine-Analyzing Toilets Warn Clubgoers Against Drunk Driving – PSFK

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