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Buzzed

Discord のユーザー名には Clyde を含められない

Discord のロゴのキャラクターの名前は Cylde(クライド)と言うんですね。メッセージの送信エラーなどのシステムエラーの際に、この Clyde という名前で Discord のロゴを持ったユーザーがエラーメッセージを送ってきます。

この Clyde は bot という形でエラーメッセージを送ってきますが、正確には他のbotとは異なり公式による特別なUIのようです。

Discordのユーザー名登録やユーザー名変更では、Clyde にリネームすることもできないし、clyde という文字列を含むユーザー名に変更することもできない、とreddit で話題になっていました。

clydeを含むユーザー名に変更しようとしたらエラーが出る

“Clydē” とアクセント記号をつけてフィルタを突破したクライドさんもいたようですが。自分の名前をサービスで使えないというのは困ったものです。

「そんな良くある名前をシステムの名前にするのがいけない」というのはもっともな意見。「べつにDiscordという名前でエラー通知すればよかったのでは」という意見もありますが、公式bot(らしい存在)を擬人化して親しみを持たせたかったとかそういう理由もあるのでしょう。

いろいろなところで音声アシスタントの誤作動に巻き込まれているであろうアレクサ・シリさんの受難ほどではないですが、世界のクライドさんはDiscordで困っているかもしれないんですね。

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ネットの事件

アメリカで赤ちゃんの「アレクサちゃん」が年々減少中

こちらの statista 社のインフォグラフィック、アマゾンのスマートスピーカーを呼び出す際の音声アシスタントで使われている “Alexa(アレクサ)”を持つ新生児の数が、サービスの登場した2015年から毎年減少していることを伝えています。

2015年に女の子の名前としてはアメリカで32位の人気だった Alexa は、2019年には 139位に後退しています。

こちらの babynamewizard で見ると、Alexa という名前は1980年代中盤から増え、2000年代に入ってから減る傾向にあったようです。Hacker News で指摘されているように、必ずしもAmazon の Alexa が出たから減っている、とは言えないかもしれません。Amazon Echo 以前に減りつつあった理由はわかりませんが、いろいろな家庭で機械に命令するために使われている”Alexa” を、子供の名前につけちゃって大丈夫かな、と思う人はそれなりに多いのではないかと想像します。

署名サイトで Alexa の名前を使わないよう求めたキャンペーンなども以前にはあり、名前が Alexa の人や子供に既に Alexa とつけていた人たちなどが抗議の声を上げていたようですね。

Apple の音声アシスタント Siri の方は、国勢調査の統計に出てくるほど人数がいるわけではなさそうですが、女性の名前、北欧系の名前 Sigrid のバリエーションとして実在しているようです。

Given name をブランドとして使われることで混乱が起こったり、子供がからかわれたりということはこれまでもあっただろうとは思いますが、音声アシスタントの場合は人間に近い存在として日常的に呼びかけるわけで、同じ名前を持つ人にとっては一度のからかいでは済まないたいへんさがあるように思います。その点では OK Google は問題を起こしにくい名前だったのかと。

via Hacker News

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技術

テレビから”Alexa”と流れてもAlexaが反応しない技術をAmazonがスーパーボウルに向け投入

4日に行われるスーパーボウルでは Amazon もスマートスピーカー アレクサのTVCMを流すようですが、それに先がけて「テレビが “Alexa” という言葉を流しても家の Alexa 機器が反応しない技術」を配備したと Amazon の開発者ブログで明かされています。

この技術、基本的には、発話された”Alexa”に対する指紋のようなデータ(acoustic fingerprint)を使い、家庭でユーザーが発した”Alexa”ではないということを判定するもの。

既知のCM中の”Alexa”については、あらかじめ音声指紋を計算しておき、Echo デバイスがその場で突合せをして撥ねているそうです。なので、今回のCMに出てくる”Alexa”を無視するだけであれば、サーバ側の処理は不要ということになります。

ただ、それだけではなく、同時に広い地域の多数のEchoデバイスから、同じ発声の”Alexa”が届いた時に、これをテレビやラジオの放送によるものだとリアルタイムに判定して無視することもできるのだそうです。事前に知らされてない状態でラジオのDJがリスナー達のAlexaを起動しようとしても、防げるようになった、ということになります。

スーパーボウルで流される予定の動画は、YouTube で既に公開されています。ハリソン・フォード氏が出演。過去の「うまくいかなかった Alexa 組み込みデバイス」を紹介するという面白動画になっています。

https://www.youtube.com/watch?v=8y-1h_C8ad8

テレビ・ラジオだけでなく、世の中に広く存在する”Alexa”に対処してるとすると、例えば Google Home が喋る”Alexa”にも反応しなくなってるかもしれませんね。そうすると過去にご紹介したこういう遊びは動かなくなるのかな。