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IKEAの1950年からの毎年のカタログが見られる公式アーカイブ

昨年末に紙のカタログを廃止することを発表し、2021年度版が紙としては最後のカタログ発行になったイケアですが、1950年代からの毎年のカタログ(スウェーデン版)をデジタル化して公開しています。

紙カタログ廃止のリリースでは1951年が最初とありましたが、アーカイブは1950年から始まっていますね。

1950年のカタログでは、食器やカバン、ネックレスやネクタイなど雑多なものを売っていて、後半が家具になっていますね。

こちらは1989年のカタログから。家具を置いた部屋全体を見せるのは今のカタログでも見ますね。

暦年のカタログが全部見られるというのは、インテリアの流行や人気の家具の変遷などを追えるということで、資料としても面白いですよね。70年分ですから。

Hacker News のスレッドでは、「スウェーデンでは郵便受けに『広告不要! ただしイケアのカタログは除く』というステッカーが良く貼られていた」という証言が出ていて、ステッカーの画像も紹介されていました。

ingen reklam tak! Men garna IKEA Katalogen. (広告はご遠慮ください! IKEAカタログ以外)

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工作

ThisAbles – イケア家具のアクセシビリティを上げる公式3Dプリンタデータ

イスラエルIKEAの公開した ThisAbles では、IKEA の家具と組み合わせて使える補助器具の提案をしています。しかも、器具は3Dプリンターのデータの形でダウンロードできるため、IKEA の家具を持っていて 3Dプリンターを使える人はすぐに試してみることができます。

たとえば、RANARPシリーズの卓上ランプ

に、ThisAbles の Mega Switch を3Dプリントして組み合わせると、

手や目の機能に障碍のある人でも、スイッチのオン・オフがしやすくなるそうです。

カーテンを持ちやすくする Curtain Gripper

ベッド脇に杖を掛けられる CANE BY ME

など、13種類もの小物とその3Dプリンター用データが提供されています。

IKEA の商品は全世界で同じ規格のものが多いでしょうから、サイトはヘブライ語/英語ですが日本でも使えますね。

大量生産の家具はどうしてもマジョリティを対象とした設計になると思いますが、3Dプリンタのおかげで必要な人のためのちょっとした補助器具を提供するというアイデアはいいですね。

歳を取ったり怪我や病気で日常の動作にちょっとした困難が出てきた、という場合にも役立ちそうです。

3Dプリンターの印字はまだまだコスト的に高価だということですが、大きな本体をIKEAで買い、小さくても効果のある追加部品を3Dプリンターで印字するという組み合わせは、コスト的にも理に叶っていると思います。

大量に同じ家具を売っているIKEAだからこそ、それと組み合わせて使えるこれらの3Dデータは活きるし、そのようなサポートが使えると思えば、IKEA自身のイメージも上がりますね。

via The Verge

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教育

IDEA – イケアのマニュアル風にアルゴリズムを説明

IKEA の組み立て家具の説明書のような形式で、言葉を使わずにコンピューターの各種アルゴリズムを説明しようというサイト IDEA です。

もともとサンドル・フェケトさん(Sándor P. Fekete)が作っていたものに、セバスチャン・ムーアさん(Sebastian Morr)とセバスチャン・スティラーさん(Sebastian Stiller)が参加し、教師や学生、その他興味のある人が使えるように公開するようになったということです。

マージソート、クイックソート、ボゴソート、二分探索、平衡二分木、公開鍵暗号、一筆書き、グラフ探索、の8種類が、言葉を使わずに絵だけで説明されています。

元のアルゴリズムについて一度は学んでいないと、図だけで何のことかわからない、というものもあるとは思いますが、なんとか簡単に図でおさめようと努力された工夫が見て取れ、面白いものとなっています。

これらの図は、クリエイティブ・コモンズ4.0 by-nc-sa の条件の下で、改変したり配ったりして大丈夫だそうです。

via Kottke