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泥棒に胡椒スプレーで反撃する自転車ロック Skunklock(スカンクロック)

skunklock-logo

skunklock

SkunkLockは、「有害薬品で泥棒に反撃する唯一のロック(The only lock that fights back against thieves with noxious chemicals)」だそうです。

発明者のダニエル・イズコースキーさんは、「どんな自転車用U字ロックも、1分かそれ以下で壊せてしまう」と語ります。ガードレールやベンチに繋げておいたとしても、泥棒は持参のディスクグラインダーで切断してしまうので効果がないんですね。

アメリカでは毎年150万台の自転車が盗まれていて、サンフランシスコでこれまで何台も自転車を盗まれたイズコースキーさんやその友人は、これをなんとかするロックが必要だ、としてスカンクロックを考えたということ。

この Skunklock は、ロックを切断しようとする自転車泥棒に対して、

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切断で有害な化学物質 = 胡椒入りのスプレーを撒き散らします。

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Indigogoでクラウドファンディングが募られていて、早期割引だと一個99ドル(1万890円)から。

デカデカと”Skunklock”と描いてあるのは、泥棒が知ってたらマスクでもするんじゃないか、という気もしますが、自転車泥棒の心理として、たくさんある中から楽に盗めそうなものを選ぶということを考えると、知っていても抑止力になって避けてくれるかもしれません。

グラインダーでロックを切って盗む、という盗難手法が日本でまだそこまでメジャーな気がしないので、日本向けではないかなとも思いますが、どうなんでしょうね。

via Venture Beat

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Maksimatic – 飲み物をこぼさない車載ドリンクホルダー

クラウドファンディングの Indogogo で寄付を募っている、自称「世界一安全で革新的なカップホルダー」Maksimatic は、車の傾きに応じて向きを変えることで、コップにいっぱい入った飲み物でもこぼれないというもの。

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カップホルダーごと地面から垂直になり続けるように傾くので、中身がこぼれない、ということのようです。

そんなにうまくいくのかな、と思いましたが、プロトタイプを使ったデモ動画はなかなか良い感じ。

maksimatic-demo-uphill

デモでは左折右折、坂道を登る、角度をつけて駐車する、急ブレーキ・急加速、蛇行運転、Uターンなどをして、コップの中の飲み物がこぼれない様子を見せてくれます。

400ドル(4万4000円)であなたの車に合わせたプロトタイプ、1000ドル(11万円)で最初の試作品が入手できるということです。

実際には車ごとに作りこまないといけないですし、YouTubeコメントなどでも指摘されていますが、サイドブレーキの車だったら同じ場所にはつけられません。

プロジェクトの寄付総額目標は1万ドル(110万円)と少な目。3Dプリンターを買うために使われるということですが、今回の販売自体が目的というよりは、クラウドファンディングによって注目を集め、車メーカーなどに対する売込みをしたいということのようです。

via Invention of the Day: This New Cup Holder Design is Genius – Cheezburger

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ネットの事件

匿名ハッカー集団アノニマスで寄付金に絡んだ内紛が発生

匿名のネット活動家集団アノニマスの中で、100万人以上のツイッターフォロワーを持つ@YourAnonNewsの所有権を巡っての闘争が発生しているようです。

(photo credit: liryon)
(photo credit: liryon)

このグループは、(今やっているようなTwitter/Tumblrを使ってではなく)アノニマスが集めたニュースを紹介する専用サイトを制作・運営するためのプロジェクトを立ち上げ、昨年クラウドファンディング・サービスのIndiGogo上での寄付を呼びかけ、$54,668(601万3480円) を集めてプロジェクトを成立させていました。

今回、このグループ内の一部によって、寄付金集めを主導していたらしい人物@JackalAnon が寄付金の結構な割合を使い込んだこと、アクセスできないように締め出されたツイッターのアカウント@YourAnonNews を奪い返そうとしているらしいこと、がTumblr上で告発されました。ツイッター社に対しては、@YourAnonNews を@JackalAnon に渡さないように、という依頼も公開しています。

現@YourAnonNews 側の主張によれば、$54,000(594万円) 以上集まったはずの寄付金のうち、集金に掛かった手数料・寄付者へのTシャツやマグカップなどのノベルティ、開発用として購入したMacとDellのPC、サーバ代、通信費などを差し引いても残っているはずの$30,000(330万円) が行方不明な状態で、サイトの開発を依頼されたプログラマーはいまだに一セントの報酬も受け取っていない状態だということ。

現@YourAnonNews 側は昨年の11月時点で@YourAnonNews から @JackalAnon を締め出すことに成功したと主張していますが、何かしらアカウントが奪い返されそうな情報が有ったか何かで、先週末のツイッター社およびネットへの呼びかけが公開されたようです。

アノニマスにはリーダーも指揮系統も存在しない、あるいは一般に考えるような組織ですらない、ということになっていますが、今回の件はこれが裏目に出ているように思います。メンバーが何百人いるかわかりませんし、100万人超のフォロワーはかなり多いですがこれだけがアノニマスの公式アカウントというわけでもありません。

この件に絡んでいるのはアノニマスのごくごく一部だけなのかもしれませんが、その知名度を使って5万ドル(550万円)以上の寄付を集め、サイトを作る約束をしたのは事実です。抑圧的な国家や悪意のある企業などに対しては滅法強い闘いをすることもあるアノニマスですが、自分たちがお金を集めたり、組織のような活動をしようとすると、お互いが誰かもわからないという性質から、詐欺師(今のグループの言っていることが正しければですが)などに手玉に取られてしまうと対処に困るというのが明らかになった事件かとも思います。

via Anonymous' Plan for News Site Allegedly Derailed By Rogue Member, Missing Money Threatens to Implode Anonymous' Largest Twitter Account | Motherboard