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キー操作でブラウザ操作できるSurfingkeys Chrome拡張の新バージョンが、検索を謎のsmartwebfindersに変えようとする

Surfingkeys というオープンソースのブラウザ拡張ツールの新バージョン1.0.7が、キー操作でブラウジングできるという本来機能と無関係に既定の検索エンジンを謎の smartwebfinders に変えようとするというバグ報告が上がっています。

Chromeウェブストアで新規インストールする際も、「smartwebfinders.com に変更するよ」と出てきます。出てくるだけ昔よりは安全で避けられるとは言えますが、誰もがここを読んで考えるかというと…

Ultrasurf という別の Chrome拡張でも同様の切り替えが要求されていたということですが、この切り替えられる smartwebfinders.com は、ブラウザからアクセスしてみても Google に転送されるだけの謎のサイトです。

GitHub のソースコード上ではバージョン 1.0.6 が最新で 1.0.7 は無いため、第三者によって勝手に改造されたものが Chrome Store に上がったのかとも思われました。しかし、GitHub issues で拡張作者の brookhong 氏が「smartwebfinder は Bing のプロモーションで、強制的に検索エンジンを変えさせるわけではないので安心してほしい」と回答したため、作者が関知しているのかと騒ぎになっています。

# smartwebfinder が Bing のプロモーションだという他の主張は見つかっていません。Microsoftはたぶんこんなことしないと思うんですが。

Google 検索に転送されていることから、この変更を accept しても当座はこれまでと同じように Google 検索が呼び出されるのでしょう。しかし設定自体がこの別ドメインになっているのだから、いつ自由に別のところに飛ばされるようになるかわかりませんよね。

作者のこの回答を見て、GitHub の brookhong 氏のアカウント自体が乗っ取られたのかもしれない、と brookhong 氏にプログラマー向けの質問をする作者の知人らしき人もいますが、今のところそれ以上の返信は来ていません。