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Sideways Dictionary – IT用語を「比喩」で説明するみんなで作る辞書サイト

Sideways Dictionary (斜めに見た感じの辞書)というサイトは、一般の人にはわかりにくいIT用語を、何かに例えることで説明しようという辞書サイト。Googleの兄弟会社Jigsaw のプロジェクトです。

トップからは、70個ほどの用語がアルファベット順に並んでいて、クリックするとその用語の説明文が閲覧できます。


Access Control List(アクセス制御リスト)を選んでみます

それはソフトウェア版の Turnstile (回転式改札口) みたいなもの。あなたに権限があれば、進むことができる (by Nick Asbury)


By User:ArnoldReinholdOwn work, CC BY-SA 3.0, Link

「by 名前」とあるように、ここにある比喩の説明はすべてユーザーの投稿によるものです。”More Analogies”をクリックすると、他にもACLを説明しようとするいろいろな比喩を読むことができます。

5件の中で一番イイネが多かったのがこちら。

それはパーティーのゲスト表みたいなもの。招待状を持ってこさせる代わりに、招待側が入口ドアのところでリストを見ながら、入れてもいい人をチェックする責任を持つ。どんな素晴らしいパーティーだとしても、招待者をおだてて侵入したり、どこかの他人に招待の権利を渡すことはできない。

他の用語も見てみます。

「ビットコイン」は、ティンカーベルのようなもの。たくさんの子供が信じた時だけ彼女は存在できる。ビットコインも、たくさんの信じる人がいて初めて意味を持つ。同じ話はすべての通貨に対して言えるけれどもね。

ゼロデイ」とは、キングが丸裸だと気づいたチェスのようなもの。あなたは対戦者がそれに気づかないよう息を殺し、どうやって防御を固めようか考え始めたところ。最悪のシナリオでは、相手は5手前にはもうそのことに気づいてて、あなたのことをもてあそんでいるのかもしれない。チェックメイト。

それぞれの用語に複数の比喩があり、読み比べることでより対象のIT用語の意味するところがわかってくるかもしれません。また、IT用語の方が把握できているエンジニアなら、逆に比喩に出てきた方の概念やその英語表現を学べるでしょう。

比喩を使うことで本質から外れて行ってしまう、ということもネットの議論などでは良く起こることではありますが、みんなで意見を持ち寄って並べることで、まったくITに疎い人にでもある程度伝わるような比喩を見つけていくことはできるのかもしれませんね。

via The Next Web

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SayWhat – 新語・スラングを10秒で解説しあうソーシャル動画サイト

SayWhat (旧URL http://saywhatyo.com/ )は、Vine のようなショートビデオの投稿と、Urban Dictionary のような集合知による新語/スラング共有サイトを組み合わせた、ユーザーがキーワードの解説を投稿して競うwebサービスです。

[追記 2023-1] 残念ながら、サービスは終了しているようです。単語の解説、という分野に特化したけれども、YouTube や Instagram など汎用の動画サービスでも言葉の説明はできるわけで、言葉の説明だけを集めることの面白さを生み出せなかったということかもしれません。

saywhat-selfie

Selfie(セルフィー, 自分撮り)という言葉について、今のところ3人のユーザーが、10秒間の動画でそれがどんな意味なのか、説明を試みています。

真面目に辞書のような説明を読み上げるユーザーも居ますが、おかしなセルフィーを撮影しながらどんなセルフィーを撮っているか説明するネタ的な動画も。

その解説動画を見ているユーザーは、その説明が「あり」か「なし」かを投票できます。もし多くのユーザーが参加していけば、普通の辞書に載っていないような新しい言葉に関するわかりやすい10秒動画が蓄積されていくことでしょう。

saywhat-whats-the-damage

同じキーワードについての別の動画を次々閲覧することもできますし、(PC版では)画面右側に出てくる他のキーワードで興味を引いたものを見ていくこともできます。

求められているキーワードを見ながら、「説明できる!」と思ったものについてスマートフォンアプリですぐ撮影・投稿する、というのがメインの利用シーンと思われます。

saywhat-danmaku

中国語やスペイン語らしいお題も。僕が見た回答はキーワードは中国語でも回答の説明は英語でされていました。

Vine のような動画投稿サイトが公開するものを限定しないTwitterの動画版だとすれば、お題が出てお題に対して真面目に、あるいはおもしろおかしく回答する SayWhat は、Q&Aサイトの動画版みたいなものかもしれませんね。

スマートフォンでの動画Q&Aサービスといえば、Twitterの創業者の一人ビズ・ストーン氏が始めたけど今のところ失敗したとみなされている Jelly なんかもありましたね。あれは「親しい友達」に「何でも訊ける」あたりが漠然としすぎてたように思います。

今回の「キーワード」のようにある程度ジャンルを制限したことで、訊く方(新しいスラング等を登録する方)も回答する方もやりやすい点はあるかと思いますが、さてどうでしょうか。

(旧アプリURL https://itunes.apple.com/jp/app/interloco/id673545268 )

via TheNextWeb