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ネットのマーケティング

ドア開け専門ユーチューバー “I open doors”

ドアを開ける動画をひたすらユーチューブにアップし続ける人がいることを、この人へのインタビュー記事(!)で知りました。

匿名のスウェーデン人男性、とインタビューで明かされたこのYouTuber、10秒程度でドアを開けるだけの動画をいろいろと公開しています。

パスコード式のドア

ホテルのカードキードア

https://www.youtube.com/watch?v=O8iT0F8jVOI

車のドア

列車のタッチ式ドア

楽屋のドア

日常で見かけるであろう、ありとあらゆるドアを開ける「だけ」の動画が、「左手で」とか「ドライバーを手に持って」とか「アンロックしてから」とかこれも様々な形容をつけて並んでいます。

1年近く前からほぼ毎日ドアを開ける新作が投稿されているようで、現時点での動画本数はなんと337本でした。

YouTuber: 「ドアを開ける、という簡単でささいなことを通じて人々をつなげコミュニティを作れるか、一種の社会実験とも言えるでしょう」「ああ、僕はこのドアを開けてみたいと感じたら、いつでもドアを開ける(+撮影する)ようにしている」

50回も再生されていないようなものも多いですが、制作するために時間やたいへんな苦労が必要なコンテンツでもないですし、もしかしたら色々なドア開けを探す人が薄く広くやってきて、長期間のトータルではいい再生回数になっていったりするかもしれません。世の中のドアを開ける様子、それほど多くの人が意識して撮影・記録してないかもしれないので、後々資料的価値が生まれたりする可能性もあるんでしょうか。

世界中のユーザーがサービスの向こうにいるとすれば、とても高度なことでなくとも特定分野を作り、その第一人者になれるのかもしれませんね。何か普段やってることがこんなコンテンツにならないか、考えてみても面白いかも。

via reddit

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工作

ぶつかるたびに悪態をつくロボット掃除機ルンバ

生活に彩を与えてくれるルンバの改造ネタ。

YouTuber マイケル・リーブスさんが公開した動画は、話すルンバ。

衝突センサー、Raspberry Pi、Bluetooth スピーカーを追加で搭載し、障害物にぶつかると任意の音声ファイルを再生します。

こちらが10分のロング・バージョン

変な日本語を使ったり(03:04)、声の可愛いYouTuber に悪態を吹き込んでもらったり(05:20)、スーパーマーケットTarget で(おそらく勝手に)走らせて客の反応を見たり(06:30)、買ったルンバがおかしいとサービスセンターに持ち込んだり(ひどい)

動画内にあるようなフィールドテストの結果、悪態をつくルンバは面白いと思った人もいれば不快に思った人もいたようです。

悪態じゃなくて健気に頑張ってる声とかなら良いという人も増えますかね。

via Bored Panda

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ネットの事件

学生の小論文を代筆してくれるサービスがYouTuberで宣伝しすぎてBBCに見つかる

宿題の小論文を代わりに書いてくれる、という EduBirdie というサービスがあるそうです。

どんな感じで小論文を発注できるのか、注文画面を見てみました。

「推薦入試用」「研究」「ビジネスプラン」「書評」などから種類を選び、書くタイトルと分野を指定します。

分量(ページ数/単語数)、納期(短いと高くなるんでしょうね)、一から書くか・既存の何かをリライトするか・編集だけ頼むか、他の論文をどこから何本参照するか、関連する画像や図などがあればそれらもアップロードし、送信すると、この注文を受けたいという代筆者達が料金を提案してくる、という仕組みですね。

YouTuber を多数起用したプロモーション

BBC が先日報じたのは、この EduBirdie をいろいろな有名 YouTuber が動画の中でオススメしている、という現象。BBC が調べただけでも250名以上が動画の中で EduBirdie を薦めていて、これらはたぶん EduBirdie からお金が出ている動画内宣伝なんでしょうね。

それらの宣伝コーナーの動画を、EduBirdie の公式ツイッターアカウントが再利用して紹介したりもしているので、どんな感じのオススメがされているのかを確認できます。

だいたい言ってることは同じですね。書けない小論文をあなたに代わって書いてくれる。オススメ。チェックしてみなよ、という流れ。ある程度の台本がありそうです。

@edu_birdie の過去のツイートを見ても、小論文の書き方に関するブログ記事を書いたり、いろいろなネットのプロモーション手法を試していて、ああ仕事熱心だな、という印象を受けました。熱心にやりすぎて今回大騒ぎになったわけですけど。

BBCの報道後、YouTube が動画を削除しだす

YouTube がこの話題に反応して、EduBirdie の宣伝を含む YouTuber 達の該当する動画を閲覧不能にしてまわっているのはちょっと意外でした。EduBirdie も BBC も言ってますが、違法ではないですからね。YouTube 側のコメントによると、小論文代筆サービスの宣伝は YouTube のポリシーに反するんだそうです。

子供が宿題でズルをするのは良くないことだし、Q&Aサイトでもそういうあからさまな「あ、これは子供の宿題だな」とわかるような質問が有っても、そういったズルい行為をたしなめるような大人の回答がついたりもします。ポルノやプライバシーなどいろいろな問題について「何を消せて何を消すべきでないか」という議論がよく起こっている YouTube でも、学校の課題を代わりにやってくれるサービスに厳しくすることに、あまり反対の声は上がらないのでしょう。

類似のサービス、いろいろありそう

ちょっと調べてみても、SpeedyPaper.com, Edusson, EssayVikings.comなど、類似のサービスがたくさんありますね。

# どれも良く似ているので、全部裏でつながってるとかいうこともあるのかもしれません

EduBirdie は学生の宿題を肩代わりすることに特化しているサービスですが、Upwork のような一般的なクラウドソーシングサービスでも、廉価で文章を書いてくれるプロやセミプロはたくさんいるわけです。専門サイトの形だからこそ宣伝効果も高く、もしかしたら学生の間でも口コミで広まったりするのかもしれませんが、本当にずるい学生なら、一般向けのクラウドソーシングサイトで、仕事の発注であるかのように論文を書かせたりしているかもしれないですね。