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2005年08月11日
データの囲い込みは利益か不利益か
先日書いたFlickr は昔、ウェブゲームだったへのコメントにて kwmr さんから Six Apart の Ben Trott によるエントリを教えていただいた。
データの可搬性については、僕個人としてもまったく同感で、サービスでも製品でも、ユーザが作成したデータはいつでも持ち出せるようにするのがよいと思っている。(過去の開発物を見ると、必ずしも実現できていないが)
競合他社サービスに逃げられるとかそういう心配もあって、こういったエクスポート機能は後回しにされたり、搭載されなかったりするのだろう。でも、そもそも最初に導入する際、登録や購入前にこそ、「何かあったときでも、データは自分のもの」と保証されることが、その製品/サービスを選ぶことへの大きな動機付けになるのではないかと思う。
また、データのエクスポート機能を充実させることは、開発側から見れば、「変なものは作れない。使いやすくなければデータごと他所へ逃げられてしまう」という危機感も生むような気がする。背水の陣的プロダクト開発とでもいおうか。
投稿者 秋元 : 2005年08月11日 10:01
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» del.icio.us のデータのバックアップ from 秋元@サイボウズ研究所プログラマーBlog
ネットサービス上の自分のデータの自由度、について書いたばかりだが、別件にて、 E... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2005年08月11日 16:17
コメント
>「何かあったときでも、データは自分のもの」と保証されることが、その製品/サービスを選ぶことへの大きな動機付けになるのではないかと思う。
御意。ユーザコミュニティに貢献する姿勢、これが見えるか見えないかがサービス・プロダクトの成功・不成功を決める大きなポイントになってきているような気がします。
オープンデータ。日本ではなかなかすすまない状況で...。Feedなんたらと言っても、データをばらまく方向のお話しばかりで、データを蓄積する、それを公開するプロセスの話が抜け落ちている気がして、つまらないなぁと思います。
で、自分は何が出来るかって事ですけれども :)
投稿者 kwmr : 2005年08月11日 16:32
どこの企業も既にそれなりのDBなりツールなりを使ってる
でしょう。なのでデータのエクスポート及びインポートは
必須かなと思います。管理者レベルの出し入れ及び、クラ
イアントレベルでの出し入れと両方があればベスト。
それを前提に考えると、サイボウズ製品のデータがプライ
マリ情報となるような方向に持っていければいいのではな
いですかね?データ自動連携となるとマッピング処理、
ループバックの抑制などなど考えることは多々ありますが
それが出来た時、ガルーン2なんかは相当優位性が出るの
ではないでしょうか?
管理者が扱うデータで言えばLDAPサーバで言うメタディレ
クトリみたいな感じかなぁ。
私感では、NOVELのDirXML辺りがその先頭を走っていま
したが、今はどうなんだろうか?。概念、仕様、機能も相
当練られていて技術者から見て良い製品でした。
ただ、技術者から見てよい製品がかならずしも売れるとは
限らないというのもありますが(笑)
投稿者 はち : 2005年08月13日 01:46