« 2007年10月 | メイン | 2007年12月 »
2007年11月29日
Google My LocationはPlaceEngineのような位置測定機能をモバイルデバイスに付加
via GigaOM
Googleマップモバイルの新機能として、周辺のWiFi機器の電波の強度や方位から現在の位置をGPS無しで測れるMy Locationという機能がリリースされた。
ソニー/クウジットのPlaceEngineと同じ仕組みに見える。ライセンスとか特許がどうなってるかとかは不明。
[追記] 暦本さんからトラックバックでご指摘いただきました。WiFiじゃなくて携帯の基地局を使った技術かもしれないということです。なるほど。僕はてっきり、例のGoogle Carで一緒にWiFiの電波も集めてたのかと思いましたが、それでいきなり全米サービス開始は無理ですよね。
対応しているモバイル機器(iPhoneは未対応、BlackBerryやWindows Mobileは対応)にアプリケーションを入れることで、アメリカでは既に使えているそうだ。
YouTubeに解説動画が載っている。
アプリケーションのインストールは必要だが、平均1kmの誤差(とマニュアルに書いてある)で、ユーザがボタンを押したりすること無しに現在位置を把握できるようになることから、モバイルユーザの位置に合わせてAdSenseのマッチングをしてきたり、ということも計画に入っていそうだ。
日本のサイトでは説明が出てこないことから、まだ日本では対応していない可能性がある。日本からアクセスしてもダウンロードするページに行かないことから、おそらく入れても動かないのだろう。
2007年11月28日
あなたの好きなモバイルサイトを[Open Web Awards]へ推薦してください
[追記] 推薦は終了しました。ありがとうございました。
当ブログでは、ネット系英語ブログとして有名なMashableが主催するOpen Web Awardsに参加しています。
このOpen Web Awardsは、世界中のブログから集めた票を基に、今一番おもしろいウェブのサービスを13個のカテゴリにわたって集計して表彰しようというものです。
そのうちの一つ「モバイルサイト」のジャンルで、集計対象にするサービスの推薦を受け付けています。
毎日使っているモバイルサイト、好きなモバイルサイト、「海外にも進出すべき」と思うようなモバイルサイト、「海外のサービスだけど良く使っている」といったモバイルサイトなどをご存知の方は、ぜひ投票をお願いいたします。
推薦の締め切りは12月4日(火)の24:00となります。それまでに、下のどれかの方法でお知らせください
1. コメント欄に書く
このエントリのコメントにおいて、
NOMINATE サービス名
の形(NOMINATEの後にスペース)で、今一番薦められる「モバイルサイト」を推薦してください。
2. ソーシャルブックマーク
はてなブックマーク、livedoorクリップ、Buzzurlでブックマークして、コメントに推薦するサービス名を入れてください
3. ブログに書いてトラックバックする
ご自分のブログで推薦するサイト・サービスの名前を書いて、このエントリへトラックバックしてください
注意書き
- サービスは、英語のものでも日本のものでも構いません
- サービス名は日本語のままで構いません。英語名がなければこちらで訳します
- 一カテゴリにつき、一人一票でおねがいします
- NOMINATEの行の前や後の行には、ご自由にコメントをどうぞ。(コメントは無くても構いません)
12月4日の終わりに集計を行い、Open Web Awardsの事務局へ推薦数の多いものから並べてリストを渡します。
全パートナーブログからのノミネートが集計されたら、全体の合計で決められた上位サイト10~15の中から、次は読者投票になります。
また、もう一つのカテゴリ「動画共有サイト」についても推薦を募っています。よろしくおねがいいたします。
# スパムフィルターにかかったトラックバックやコメントは随時チェックして公開していきますので、すぐ見えなくてもご心配なく
参加の経緯
この企画に参加している理由は、「日本の良いサービスも集計の対象にしてほしい」という思いからです。「動画共有」と「モバイル」の二つのカテゴリについて参加して、ブログ経由で読者の推薦サイトを集めています。
この二つのカテゴリを選んだ理由は、日本から推薦するだけの価値があるサービスが、特にこの二つのカテゴリにはあると考えたからです。
英語圏ではアメリカのネットサービスがどうしても大きく取り上げられがちですが、英語以外の色々な国にそれぞれ優れたサービスがある、ということがまずお互いに伝わることも重要かなと思い参加していますので、「モバイル」や「動画共有」のサービスを日常的に使われる方は、ぜひそれらを推薦していただければと思います。
投稿者 秋元 : 18:00 | コメント (8) | トラックバック
あなたの好きな動画共有サイトを[Open Web Awards]へ推薦をしてください
[追記] 推薦は終了しました。ありがとうございました。
当ブログでは、ネット系英語ブログとして有名なMashableが主催するOpen Web Awardsに参加しています。
このOpen Web Awardsは、世界中のブログから集めた票を基に、今一番おもしろいウェブのサービスを13個のカテゴリにわたって集計して表彰しようというものです。
そのうちの一つ「動画共有サイト」のジャンルで、集計対象にするサービスの推薦を受け付けています。
毎日使っている動画サイト、好きな動画サイト、「海外にも進出すべき」と思うような動画サイト、「海外のサービスだけど良く使っている」といった動画サイトなどをご存知の方は、ぜひ投票をお願いいたします。
推薦の締め切りは12月4日(火)の24:00となります。それまでに、下のどれかの方法でお知らせください
1. コメント欄に書く
このエントリのコメントにおいて、
NOMINATE サービス名
の形(NOMINATEの後にスペース)で、今一番薦められる「動画サービス」を推薦してください。
2. ソーシャルブックマーク
はてなブックマーク、livedoorクリップ、Buzzurlでブックマークして、コメントに推薦するサービス名を入れてください
3. ブログに書いてトラックバックする
ご自分のブログで推薦するサイト・サービスの名前を書いて、このエントリへトラックバックしてください
注意書き
- サービスは、英語のものでも日本のものでも構いません
- サービス名は日本語のままで構いません。英語名がなければこちらで訳します
- 一カテゴリにつき、一人一票でおねがいします
- NOMINATEの行の前や後の行には、ご自由にコメントをどうぞ。(コメントは無くても構いません)
12月4日の終わりに集計を行い、Open Web Awardsの事務局へ推薦数の多いものから並べてリストを渡します。
全パートナーブログからのノミネートが集計されたら、全体の合計で決められた上位サイト10~15の中から、次は読者投票になります。
また、もう一つのカテゴリ「モバイルサイト」についても推薦を募っています。こちらもよろしくおねがいいたします。
# スパムフィルターにかかったトラックバックやコメントは随時チェックして公開していきますので、すぐ見えなくてもご心配なく
参加の経緯
この企画に参加している理由は、「日本の良いサービスも集計の対象にしてほしい」という思いからです。「動画共有」と「モバイル」の二つのカテゴリについて参加して、ブログ経由で読者の推薦サイトを集めています。
この二つのカテゴリを選んだ理由は、日本から推薦するだけの価値があるサービスが、特にこの二つのカテゴリにはあると考えたからです。
英語圏ではアメリカのネットサービスがどうしても大きく取り上げられがちですが、英語以外の色々な国にそれぞれ優れたサービスがある、ということがまずお互いに伝わることも重要かなと思い参加していますので、「モバイル」や「動画共有」のサービスを日常的に使われる方は、ぜひそれらを推薦していただければと思います。
[追記]
具体的にどうすればいいのか、文章がわかりにくい、というご指摘を受けたため書き直しました。指摘をくださった方、ありがとうございます。
また、こちらでも取り上げていただきましたので、ご紹介します。
ブログの力でWeb 2.0サービス世界No.1を決めるぜ、Open Web Awards開催
投稿者 秋元 : 18:00 | コメント (7) | トラックバック
サイボウズOffice7がリリース
サイボウズ・ラボの研究開発ができるのもこれのおかげ、サイボウズ本社の定番グループウェア製品の新バージョン、満を持して登場。
旧バージョンからのアップグレードのご検討や、グループウェア導入時の選択肢として検討いただれば。
# (caveat)当ブログは…ってブログのタイトルから明らかだよね
2007年11月27日
オープン・ウェブ・アウォード開催 - ソーシャルサービスの推薦求む
Mashableといえば、ソーシャル系ネットサービスの情報ブログとして英語圏で大きな人気を持つITブログだ。このサイトでもMashable経由でのスクープをご紹介することも多い。
そのMashableが、過去のMashable Awardsを発展させて、Open Web Awardsというソーシャルサービスの投票企画を行なうことになった。
推薦と投票で良質のソーシャルサービスを表彰しようというこの企画、米国中心に世界各国のブログを巻き込んでより多くのユーザの参加を求めている。TechDirtやWatchMojoなどの大手ブログも参加しているが、当ブログもパートナーブログとして参加することになった。
現時点での参加ブログパートナーは以下のとおり
Techdirt
/Message
Blognation
Andy Beard
Collective Thoughts
Gadgetell
Watch Mojo
How to Split an Atom
Luca Filigheddu.com
Marketing Pilgrim
Pulse 2.0
ParisLemon
UnBlogged (スペイン語)
Stuff We Like
Kineda
Crenk
WebAppers
RotorBlog
Small Business Trends
Skype Journal
BuzzMag (チェコ語)
Akimoto@CybozuLabs blog (日本語)
対象となるのは、ソーシャルなウェブサイト、ソーシャルネットワーク、ユーザが協同するタイプのコラボレーションサービス、その他ほとんどの新しいウェブアプリケーションやWeb2.0風サービスだ。
日本にも英語圏で紹介するに足りるソーシャルサイトがあるのでは、と常々思っていたため、日本のサービスも当ブログ経由で推薦できればと思う。実際には英語化されていない限り投票を通るのは難しいかもしれないが、少なくともMashableや他のパートナーブログに対する紹介になるだろう。不慣れでもとにかく英語のブログコミュニティに絡んでいかないと始まらない、という思いもある。
実際には、予定されている全部のカテゴリで参加するのは僕も読者もたいへんそうなので、日本が面白いサービスを持っていると(僕が)考えているジャンルだけ参加しようと思う。詳細はノミネート開始時にまたお伝えしたい。ぜひ読者のみなさんのご協力をおねがいします。
[追記]
当ブログからのノミネートサービスの推薦募集を開始しました。
それぞれのエントリのコメントにて、ぜひサービスの推薦をお願いいたします。
また、全部で13のカテゴリがあり、今回参加した上記2つ以外のカテゴリで、ぜひ推薦したいサービスがある方は、Open Web AwardsページからMashableやパートナーブログへ行き、そのカテゴリの推薦を受け付けているブログにて、同様にコメント欄等から推薦することができます。(各ブログでの募集方法や選考方法は、それぞれのブログにまかされていますので、細かい選考方式は異なります)
他の11のカテゴリ分類は以下のとおり。
- メインストリーム・大規模ソーシャルサイト
- アプリケーションとウィジェット
- ソーシャルニュースとソーシャルブックマーク
- ソーシャル検索
- スポーツと健康
- 写真共有
- スタートページ
- 位置情報とイベント情報
- 音楽
- ソーシャルショッピング
- ニッチ、その他のソーシャルネットワーク
なお、Open Web Awardsではスポンサーも募集しているようなので、英語圏に社名やサービス名を売り出したい日本のウェブ系企業で興味のあるところがあれば申し込んでもいいのでは。(スポンサー募集の締め切りが12月5日と近いので、その気のある方はご注意)
投稿者 秋元 : 16:06 | コメント (3) | トラックバック
GDriveが数ヶ月中にリリースか
via Mashable
ウォールストリートジャーナルの記事Google Plans Service to Store Users' Dataによれば、現在の、Google Docs等やGmailのオンラインデータの保存とは別の、パソコンの中のローカルなデータをGoogleのサーバに上げたり、異なるパソコン間や友人のパソコン間で共有できるサービスを準備中との報道。
"GDrive"という名前で以前から噂されているが、Wall Street Journalでは「早ければ数ヶ月のうちにリリース」という情報を得たそうだ。
Google側はノーコメント。
記事では、先行する同種のサービス、Omnidrive.com, Box.net, Xdrive.comm, Window Live SkyDriveなどの名前や価格も紹介されている。
2007年11月26日
Flight Wait 飛行機の遅延状況を俯瞰するマッシュアップ
via del.icio.us/popular
ある空港での発着便の遅れを知りたければ、空港のウェブサイトを見ればよくなってきている。あるエアラインの便の遅れを知りたければ、そのエアラインのウェブサイトを見ればよい。そういう意味で昔よりもいろいろ便利になっているけれど、「全体的にどうなっているのか」というのを見せられると、それもまた面白いなと気づかされた。
Flight Waitは、アメリカ国内だけのようだが(NRTとか入れてもだめだった)、実際の遅延状況のデータを政府機関(FAA)から取ってきて、遅延の程度ごとに色分けした航路をGoogle地図上に表示してくれる、というサービス。
Show all airport delays(すべての遅れている便を表示)とすると、今やってみた例では、ジョージア州アトランタを中心として東海岸の各地との便が1,2時間ほど遅れている、というのが見て取れた。
前の便が到着しなくて次が飛ばない、といったことは遅れの原因の大きな理由だろうから、こうやって集中的に遅れが波及する、というのは想像していたけれど、地図上で見せられるとさらに納得。
僕なんかは日程の決まった格安航空券が多いから、自分の乗る便だけわかればいいし、わかっても打つ手はないけれど、もっと高い券でいろいろ飛び回るようなビジネスマンだったら、こうやって全体の遅延状況をパッっと見られるのが役に立つこともあるのかもしれない。直接役に立たなくても面白かったけどね。
wwiTV 世界中のオンラインTV2300局のディレクトリ
via del.icio.us/popular
wwiTVでは、世界各国でウェブ放送を行なっているサイトを、国ごとやジャンルごとに整理しているディレクトリサイトのようだ。
最初に見たときは、地上波を流しているような個人のサーバを見つけてリストしてるのかと思ったが(それはそれで面白そうだけど、本当にやったらいろんな国の法に触れそうだ)、そうではなく、ネット向けに作られているストリーミング放送などの情報(URLや必要帯域、短い説明など)をまとめているものだった。
このサイトの活用方法だけれど、どこかの国で大きなニュースが発生したときなどに、直接現地のサイトの映像を確認できるのではないかと思った。
通信社網やテレビ局の海外支局も同じような仕事はするだろうけど(映像ソースを入手、編集して日本語解説までつけてくれる)、直接見に行けば中間の人が編集しない、より多くの映像を見ることが出来るだろうから。もしかすると現地での報道と日本での報道がまったく別のところに力を入れていたりするケースもあるかもしれない。
ということで、このサイトはあとあとのために覚えておこうと思った。
2007年11月25日
広告ブロック機能を理由にDigg/Reddit/StumbleUpon等を使わないよう呼びかけるキャンペーンが登場
via digg(笑)
Diggなどのソーシャルサイトは、AdBlockなど広告をブロックするツールを紹介したりするし、ブックマークや紹介をされることをサイトの持ち主が個別に禁じる方法を提供していないからボイコットしよう、というサイト。
PHPのコードが提供されていて、要はリファラを見てソーシャルサイトからのアクセスだったらこの禁止サイトに転送する、というもの。もちろんこれでは完全にブロックできるわけでもない。
あれ、どっかで見たネタだな、と思ったら、広告ブロック機能を理由にFirefoxを使わないよう呼びかけるキャンペーンが登場で紹介したのとまったく同じような(よくわからない)理屈と作りだ。
ソーシャルサイトからリンク張られたりブックマークされたりするのが嫌だ、という人もいるみたいだけど、この人はどれだけ真面目に主張してるんだろう。ブロックにかこつけてボイコットサイトのアクセス稼ぎしてるだけということはないのかな。
# こうやってリンク張った時点で釣られているかもしれないけど。前回も紹介したからシリーズということで
2007年11月23日
世界初立方体型タッチスクリーンによるルービックキューブ
via ANDREWFENTEM.COM
電子機器のインタフェースについて研究を続けているAndrew Fentem氏の最新作は、立方体に液晶とタッチスクリーンを6面張ったデバイス。いろんなゲームができるということで、ルービックキューブを動かしている。
触って動かすルービックキューブは、これまでのものとかなり操作感が違うかも。
[関連]
2007年11月22日
CAPTCHA解読ソフトの価格表に見るCAPTCHAのレベル差
via del.icio.us/popular
Coding Horrorブログの記事Has CAPTCHA Been "Broken"?(CAPTCHAは破られたか?)では、CAPTCHAの解読ツールに値段をつけて売っている中国の業者の価格表を紹介していて、これが面白い。
CAPTCHA用の文字列画像を作るときは、文字を画像化したり、色をつけたり、線を引いたり、無関係な点や図形を足したり、湾曲させたり、と、いろいろな加工で「人には読めるけど機械には読めない」ように作るわけだが、この価格表では、単純なCAPTCHAで彼らの販売するツールで読み取れる可能性が高いものほど値段が安くなっているし、彼らのツールでは読み取れてない場合も多いような難しいものについては、ツールの値段も高くなっている。
この価格表で図らずも、いろいろな大手サイト(主に英語と中国語でのサイト)が使っているCAPTCHA図形がどんなもので、どこのサービスのCAPTCHAを彼らが「組し易し」と見ているか、というのもわかってしまった。
たとえば、こんなCAPTCHAだったら、$1000だせば99%正しく読み取るデコーダを売ってくれるらしい。
コンサートチケット販売の大手チケットマスターで使われているこんなCAPTCHAでも、50%読み取れるものが$6000だそうだ。人間でも読めない場合もあるので、リロードを挟めば50%の成功率でも突破のためには使えるだろう。
表によれば、Googleやhotmail、YahooのCAPTCHAは、「たいへん読み取り困難」で、それらを50%以上正しく読み取れるようなツールの値段はついてない。たぶん現在研究中なのだろう。
これはeBayのもの。これぐらい読みにくくしないと、今の段階でも解こうと思えば解けるようになってきているということか。
[参考]
reCAPTCHA - キャプチャを利用した人力高性能OCR
投稿者 秋元 : 00:10 | コメント (1) | トラックバック
2007年11月21日
10-fast-fingers 英文タイプ速度測定サービス
via del.icio.us/popular
10-fast-fingersは、出た英文をひたすらタイプしていくと、分あたりのタイプ量と間違いの数を表示してくれる、というサービス。
webi 商用製品とオープンソース製品の対応表サイト
via del.icio.us/popular
著名な商用製品と、それと同じような機能を持つオープンソース製品を、ジャンルごとに列挙しているサイト。ゲームとかもある。
商用製品はマーケティングにもお金がかかっているし、過去にそのジャンルのソフトを使ったことがなくても名前だけは知っている、ということも多いだろう。それをキーにしてフリーなソフトウェアを探せてしまうのだから、パッケージソフトのベンダはたいへんだ。
書評: ソーシャル・ウェブ入門
献本していただいたもの
ソーシャル・ウェブ入門/滑川 海彦/技術評論社
すごい面白かった。アメリカのウェブ業界事情を中心に、ネットで起こっている現象をいろいろな事例を出して解説してくれる読み物本。
Gmailやミクシィを使い始めるための方法なども懇切丁寧に書かれているので、ネットに詳しくない人向けの入門書と取る読者もいるだろうが、そこにとどまらない。各所に差し挟まれる事件や人物に関する解説が圧巻で、もともとこの分野に博識な方なのか相当調べ上げて書いているのか、どちらにしてもこれだけの内容を一冊の本にまとめこんだのは偉業だと思った。
僕も英語圏のネット事情は追っているつもりなのだけれど、それでも知らなかった面白い話がたくさん書かれていた。直接英語でネットに触れることが無い人でも、ウェブに関わっている人なら何か新しいヒントを得られるのではと思う。もっと広く読まれていい本。
[書評に関する注意書き]
- 貰って書いた本についてはその旨記述する
- このブログはサイボウズ・ラボの社員ブログなので、秋元個人に献本いただいても、何でも自由に書けるわけではない。
- もちろん、書評以外の他のブログエントリもそうだが、社員ブログではあってもサイボウズ・ラボ全社やサイボウズ・グループの意見を代弁してるわけではない。
- 献本いただいても必ず読めるわけでも、ご紹介できるわけでもない。読書の速度は遅いので、発売前や発売直後に送っていただいても、ご紹介が半年後になるようなこともある
投稿者 秋元 : 09:00 | コメント (2) | トラックバック
2007年11月20日
ヒューマンカレンダー
via del.icio.us/popular
human calendarは、Human Clockの作者が作った、曜日や日付のボードを持った友人の写真を使ったカレンダーサイトだ。(Human Clockの表示時刻は、set your timezoneでローカルな時刻に一度あわせると使えるようになる)
機能的に新しくなくても、面白い見せ方を考えれば注目を引けるという好例かと思った。
ソーシャルサイトでURLの重複チェックをすり抜けるハック
via reddit
悪用厳禁なハック。Diggなどで新しいニュースを投稿する際に、過去に誰か他の人がまったく同じURLで投稿していると、エラーになってしまうという。
「以前はウケなかったけど自分なら面白い紹介文を書ける」という人は、なんとかしてそのURLをシステムにねじ込みたいかもしれない。そんなときには、サーバやスクリプトエンジンの動きを利用することで、別のURLにして投稿できますよ、というもの。
たとえば、 http://example.com/hoge/ がだめなら、 http://example.com/hoge/./ としてみる。
それから、 http://example.com/hoge/?hoge=hoge などと、無意味なパラメータをつけてみる。パラメータがついても目的のページにアクセスできる場合は、これで重複チェックを飛び越せるというものだ。
メールアドレスもそうだと思うけれど、どこまでが同一でどこからは違うか、というのをまじめにシステムに組み込むのはコストが高くてたいへんだなあ。すり抜けられたときの影響を考えて決めるのだろうけど。
ゴキブリ対メカゴキブリ
via del.icio.us/popular
機械式のゴキブリロボットを本物のゴキブリの群れに合流させることで、ゴキブリの群れの行動を変える、という研究のニュースが出ていた。
マッチ箱のような形のこのロボットは、光センサや赤外線センサを積んで走り回れるが、写真を見てもわかるようにまったくゴキブリに見えない。しかし、科学的に合成したゴキブリの臭いがついていて、この臭いが「仲間」と思わせるには十分なんだそうだ。
このロボットを紛れ込ませたあとで、ロボットを暗いところから明るいところに移動させると、本物のほうもロボットにつられて、明るいところで群れるようにすることができたそうだ。
ゴキブリを退治するようなことは今のレベルでは難しいようだけれど、鳥や魚のロボットを同様に送り込むことで、生態の研究や管理ができるようになるという未来が期待されているらしい。
2007年11月18日
Google Appsメール移行APIがリリース
via Digg
ついに来たか。他のメールクライアントの既存メールをGmailへ移行させるためのAPI、Google Apps Email Migration APIだ。
自分のサーバにてAtom形式でメールの生データを生成し、それをこのAPIに伝えることによって、Google Appsがメールデータを読み込み、Gmailのデータとして反映させるという仕組みのようだ。
Javaと.NETについてはクライアントの作り方のチュートリアルが用意されている。GData APIのライブラリを使えば、他の言語でも大差なく作れそうだ。
第一のターゲットはOutlookだろう。日本ではそれほど強くないが、アメリカではOutlookのシェアは高く、メールシステムを取りにいこうとする製品はOutlookとのシンクや移行手段を提供することが求められることが多い。
# Share360(サイボウズOfficeの英語版)でもOutlookシンクを独自開発する必要に迫られた。
2007年11月16日
Who Called Us - 不明電話番号データベースサービス
via del.icio.us/popular
Who Called Usは、携帯電話等の発信者番号について「その番号でかけてくるのは誰か」という情報をみんなで持ち寄って集めようというサービスだ。
日本でも一時期ワン切り業者というのが流行したけれど、アメリカでも電話帳を上から順に、とか番号を適当に順番に、という形で電話を掛けてセールスをしてくる輩は絶えない。とうぜん、そんな業者の番号は電話機には登録されていないので、Caller ID(掛け手の番号)は不明と表示され、番号だけ見てもどこからの電話かはわからない。
誰から掛かってきたかわからない電話は取らない、という運用をしてる人も多いけど、それはそれで不便なこともあるだろう。そこで、このサイトでは、それらの電話を取ってしまい、セールスの正体がわかった人が情報を登録していくことで、みんなが参照できるデータベースを作ろうとしているようだ。
実際にかかってきたときに、ブラウザを開いて、検索をして、結果表示を見てから出るかどうか決める、というのはたいへんだとは思うけれど、APIとSkypeなどソフトウェア制御できる電話を使っていれば、自分の電話帳に加えてこのサイトのデータを重ねることで、いまだ知らないセールス業者からの電話かどうかがすぐにわかるようになるのではないか。
ユーザ生成データの活用サービスということで、面白い展開が有り得るのでは、と思った次第。
JapanizeのIE版ツールバーがリリース
外国語のサイトがわかりやすくなる、サイボウズ・ラボのJapanizeに、ついにIEツールバーが登場した。
これまで、主にFirefoxで使われてきたJapanizeは、ウェブサイト上の英語メニューなどを日本語に変換してくれるブラウザ上の支援ツールだ。Firefoxでは、greasemonkeyというアドオンを使うことで比較的簡単に実現されていたが、ブラウザのシェア一位であるInternet Explorerでもインストールするだけで簡単に使えるようになったことで、コンピュータにあまり詳しくない人にでも薦められるようになったのではと思う。
2007年11月15日
折り畳み自動車
via Geekologie
MITのメディアラボが発表したコンセプトカー「シティーカー」は、駐車場問題を解決する、とのこと。
ショッピングカートからの発想だろうか。これだと自分の車、という概念は適用できなさそうなので、コイン式レンタカーみたいな感じの運用になるのだろうか。
コンピュータワールドのニュースによれば、今の一台分のスペースに8台を折り畳んで駐車することができる。
カードや携帯電話をかざして一時的に借りる、という運用を想定しているらしい。四つのタイヤがそれぞれ自分で駆動するとか、専用駐車場で充電できるとか、ソーラーパネルで稼いだ電気を逆に駐車場に補給するとか、いろいろとアイデアが満載のようで面白い。
2007年11月13日
Bloglinesの購読者数ランキングページができた
新UIの実験場であるbetaドメイン下で、Bloglines Top 1000として、購読者数の多い順に1000個のフィードと、それらの購読者数のトレンドが表示されるページができたようだ。
Technoratiランキングなどとはまた別の指標、ということで。
2007年11月11日
書評: 究極の会議
献本していただいたもの
究極の会議/鈴木 健/ソフトバンククリエイティブ
会議の運営方法と仕事のやり方に対する、ワンアイデアの本。そのため非常にコンパクトで、すぐに読むことができる。
議事録の重要性とその目的については同感。よい議事録を作れれば会議は成功すると思う。そのためのノウハウもこれまでいろいろあったと思うけれど、本書で紹介されている方法は、僕自身やったことも聞いたことも無かった。議事録中心の会議方法でよく言われている方式に、さらに一つ、面白い手法を追加したものだ。
あとは、そのアイデアの実行方法や、いくつかの異なるツール(その中には著者が自分の会社で実際に開発・販売している専用のツールも含まれる)でそれを実行するやり方、などが書かれている。
個人的には、93ページからの4ページが面白かった。新しい手法を知り、それをやってみようと思っても、読者のだれもが会議のやり方を主導できる立場にあるわけではない。この4ページでは、権限が無い参加者が、どうやって上長や主催者の面子をつぶさずに(日本的な話ではあるが)、会議と議事録のやり方を変革していくか、ということについてのアイデアや助言が書かれており、この本を言いっぱなしでない実践的な指南本としている、と感じた。
[書評に関する注意書き]
- 貰って書いた本についてはその旨記述する
- このブログはサイボウズ・ラボの社員ブログなので、秋元個人に献本いただいても、何でも自由に書けるわけではない。
- もちろん、書評以外の他のブログエントリもそうだが、社員ブログではあってもサイボウズ・ラボ全社やサイボウズ・グループの意見を代弁してるわけではない。
- 献本いただいても必ず読めるわけでも、ご紹介できるわけでもない。読書の速度は遅いので、発売前や発売直後に送っていただいても、ご紹介が半年後になるようなこともある
htmlのテーブルをtracの表にする
html2wikiで、HTMLソースからwiki記法への変換ができる。
tracに表を貼りたい場合は、16個のWiki方言を選べるようになっているので、[MoinMoin]形式を選ぶ。
上記リンクで公開されているのは、CPANのHTML::WikiConverterを使っているそうだ。
2007年11月05日
未踏プロジェクト畑PMの最終成果報告会開催通知
サイボウズ・ラボの社長は、今でも自らコードを書きまくって新サービスを量産する傍ら、IPAの未踏プロジェクトのPMまでやって未踏参加者への助言や指導もしているかなり忙しい人なのだが、その未踏プロジェクトの成果発表会が12/1に開催されることになった。
パッケージソフトウェアは米国からの輸入物が非常に多いという日本で、裸一貫からプログラムで会社を興しサイボウズという会社を作ってきた創業者の一人でもあるので、未踏のような「個人レベルから手ひとつでソフトウェアのヒット作を目指す」プロジェクトを助けるにふさわしい人物かと思う。
今回、彼が選び、助言してきた未踏プロジェクトの成果が発表される。また、ゲストスピーカーが、そのサイボウズ創生の仲間であるサイボウズ社長の青野と、パッケージとはまた違うネットサービスの分野で、日本発のサービスを、これまた少人数からのスタートで大成功させたミクシィの笠原社長という豪華な布陣で、日本発のソフトウェアについて思うところのある人にもいいのではと思う。
IPA未踏ソフトウェア創造事業
2007年度I期畑PM採択プロジェクト
最終成果報告会
アルファブロガーアワード2007の推薦をした
役に立つブログの発掘を行うというアルファブロガーアワード2007で、前回受賞者として3ブログのノミネートを依頼され、推薦させていただいた。
リンク先に推薦の弁も載せてある。自分の場合は、メールでも面前でも、まったくあったことがない人(というか、3つのうち2つは匿名ブログらしいので会いようもないのだけれど)を選んだ。知ってる人ので面白いブログというのももちろんあるのだけれど、なるべく疎遠な方を推薦していくことで広くばらけたブログ/ブロガーが増えていくといいのかな、と思って。
先日ブログ合宿に行ったときに、自分のRSSリーダーの購読リストから20個ほど賞の趣旨に合いそうなものを選び、合宿の一晩をさんざん悩んで推薦文を書きつつ選んだ3つ。まあ一人の推薦では意味も小さいかもしれないけれど、他にも面白そうなブログを知ってそうな人たちが選んでくれた3つが多数集まり、壮観なリストを作っている(まだ増殖中)のではと思う。
やっぱり、他の方の推薦されたブログにも、自分も入れようか迷ったものやいつも読んでいるものもあるけれど、それ以上に知らなかったブログや、記事単位では見たけどそういう性格のブログだったとは知らなかったブログ、などいろいろあって、リスト自体が面白いと思ったし、また購読するブログが増えてしまった、という感じだ。
もちろん、日本ブログ大賞とかベストブロガーコンテストとか読者ブログアワードとか、ブロガーやブログを選ぶコンテストなんていくらもあるみたいなので、そっちのほうが面白いリストが出るなと思う人はそっちを見ればいいかと思う。ブログなんてみんな勝手に書いてるだけなんだし、それこそ自分でもっといいリストを作って公開してもいいわけだし。いくつもある|できるであろうブログリストのひとつとして、今回のノミネートはなかなかいい線いってるのでは。