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2008年05月23日
飛行機のいい座席を調べるサービスSeatGuru
Markezine併催コラム
2年前にブログで書いたものですけど、今でも検索経由で人気のあり見に来る人が多いのが、「飛行機の座席、どこがいい?」です。
SeatGuru(シートグル)
そこで紹介したSeatGuru(シートは座席、グルは導師といった意味です)は、世界の主要な航空会社の飛行機について、座席の情報を網羅的にまとめて提供するというサービスです。
左側のメニューで、ABC順に航空会社が並んでいるので、そこから例えば"All Nippon(ANA)"をクリックすると、
ANAの3つの飛行機の座席表が出てきます。
特徴のある座席には、緑、黄色、赤などの色がついています。それらの座席にマウスカーソルをあわせると、その席の利点や欠点が、さらに文章(英語ですが)で解説されるのです。
座席のお得な点(緑色)には、たとえば、前が空いていて足が伸ばせる、とか、横に2席だけなのでカップルに最適、といったものなどがあります。
座席の難点(赤や黄色)には、たとえば、背もたれが倒れない席だ、とか、調理場やトイレが近くてうるさい席だ、といったものや、「この席は飛行中の揺れが大きい」といったものまであります。
このような情報を押さえていれば、席が選べるような状況で、「通路側か窓側か」という以上に、同じエコノミー席でもより快適な席をリクエストしたりすることもできるでしょう。
競合サービス
2年前の記事では、LoveMySeatという同種のライバルサービスもご紹介していたのですけど、そちらのサイトにアクセスしようとすると、SeatGuruに転送されてしまいます。
少し調べてみると、LoveMySeatがSeatGuruからデータの無断盗用で訴えられた、という情報が出てきました。結果的にはLoveMySeatは無くなり、そのドメインもSeatGuruのものとなっているようです。
この裁判の結果がどうなったのかまでは追跡できなかったのですが、データが命のこのようなサービスでは、データをどう集めるかについては問題にならないようにデータの権利をはっきりさせるようしないといけないでしょう。
アイデアの応用
このサービスの応用の一つは、日本の国内線や日本発着便を中心に、日本語で同種の情報を提供したり、SeatGuruと提携して日本語ページを作ったりすることでしょう。
また、同じ座席という範疇では、鉄道や船の座席や寝台・個室などの情報を同様に集めるデータベースサイトというのも考えられるでしょう。コンサートホールや映画館、スポーツ会場の座席についても応用が利くかもしれませんね。
同じ価格・グレードの座席であれば同じ質です、というのが販売側の建前ですから、販売者・主催者のウェブサイトでそこまでの情報を提供することはできないはずです。
サイトに来た訪問者が、その情報で「少し得できる」ような情報を提供できたなら、ウェブサイトの集客のためのよいプロモーションになることでしょう。公式に提供されている情報に、公式には提供できないであろうどのような情報を足すことができるか、というのを考えてみてはどうでしょうか。
投稿者 秋元 : 2008年05月23日 12:05
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» 飛行機のおすすめ座席紹介(SeatGuru) from マレーシアライフ
国際線は搭乗時間が長いため、少しでも快適な席に座りたいものです。飛行機の座席配置やおすすめ座席を説明しているサイトが、[続きを読む]
トラックバック時刻: 2008年05月24日 19:59
» どの座席がいい? from dezitraのブログ
秋元@サイボウズラボ・プログラマー・ブログというサイトの「飛行機のいい座席を調べるサービスSeatGuru」から。
自分自身が随分と飛行機に... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2008年05月27日 11:19