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2008年11月21日
UbiquityのAza Raskinさんと会った
今回の滞在では活発にメディア回りもされているということなので、インタビュー記事等も続々出る/出てくると思うが、Mozilla LabsのAza Raskin(エイザ・ラスキン)さん (Wikipedia)と一時間ほどお会いしてお話するという機会があった。
Azaさんは、今はMozilla LabsでFirefoxのいろいろな新機能を作るというのを仕事にしている。
Firefoxで位置情報を扱うGeodeプロジェクト等にも関わっているそうだが、今もっとも注目されているのはUbiquity拡張だろう。
もう見てる人も多いと思うけれど、Ubiquityのデモビデオがこれだ。
マウスとクリックという標準的なブラウザ操作よりも、より多くをコマンド入力ベースで実施するための支援入力環境、とでも言うのだろうか。
ブラウザにはアドレスバーや検索バーもあるし、OS本来のローンチャーやクライアントアプリケーションのローンチャーも含めて、ユーザがどこからどうやってアプリケーションやページを起動するかというのはいろいろな異なるアイデアと実装の陣地取り状態が続いていると思う。Web OSとかもそうだ。
そこを勝ち抜く何かになるのかどうかは僕にはまだ見えないけれども、熱狂的なユーザと貢献者(Ubiquityでは、GreasemonkeyやAutoPagerizeのようなユーザ作成スクリプトが多数生まれている)がついているのも事実。
Firefoxユーザは、このあたりの"install Ubiquity"とかからダウンロードができる。
まあ、UbiquityやCybozu Labsの話(Japanizeとか紹介した)をしてたのは全体の一部で、あとは、日米の携帯ウェブとか起業環境の違いとかそういうのも含めて、もっと広い範囲の話を雑談的にしていたら、あっというまに時間が経ってしまった。
参考
【ハウツー】Webブラウジング新時代到来!? 新アドオン「Ubiquity」を"しっかり"試す (1) Firefox上で簡単に呼び出せるコマンドライン | エンタープライズ | マイコミジャーナル
Latest topics > Ubiquityの先にある未来についてAza氏と直接話せた - outsider reflex
(こっから下は余談)
ちなみに、なんで会うことになったかというと、Harper Reedさんの紹介で。Azaさんは以前はシカゴに住んでいたことから、シカゴローカルのウェブコミュニティでの知り合いだったということだ。
今回、Azaさんが東京に行くならということで、Harperさんが「この男に会うと面白いかもよ」と推薦してくれたそうなのだけれど、そもそもHarperさんと東京で会ったのは、MashableのKristen Nicoleさんが「今度知り合いが東京に行くのだけれど」と紹介してくれたからだ。Kristenさんと会ったのはサイボウズ・ラボで行なわれた、LUNARR主催の米国ブロガーとの交流会。ということは大元は高須賀さんのおかげだな。
シカゴなんて行ったこともない(空港で乗り換えたことならあるけど)のに、不思議なつながりで紹介が続いて、活躍してる人たちと会えている、というのは、ありがたいことだなあ。としみじみ思った。僕はエンジニアとしては決して一流ではないけれど、英語で意思疎通できるというだけでいろんな機会が増えていると思うし(Azaさんは日本語ぺらぺらだが)、できることなら中国語とかスペイン語のような他の(利用者人口という意味で)有力な言語でもそういうことができれば、もっと世界が広まるだろうと思っている。
投稿者 秋元 : 2008年11月21日 13:40
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