2008年11月21日

UbiquityのAza Raskinさんと会った

今回の滞在では活発にメディア回りもされているということなので、インタビュー記事等も続々出る/出てくると思うが、Mozilla LabsのAza Raskin(エイザ・ラスキン)さん (Wikipedia)と一時間ほどお会いしてお話するという機会があった。

SANY0004.JPG

Azaさんは、今はMozilla LabsでFirefoxのいろいろな新機能を作るというのを仕事にしている。

Firefoxで位置情報を扱うGeodeプロジェクト等にも関わっているそうだが、今もっとも注目されているのはUbiquity拡張だろう。

もう見てる人も多いと思うけれど、Ubiquityのデモビデオがこれだ。

マウスとクリックという標準的なブラウザ操作よりも、より多くをコマンド入力ベースで実施するための支援入力環境、とでも言うのだろうか。

ブラウザにはアドレスバーや検索バーもあるし、OS本来のローンチャーやクライアントアプリケーションのローンチャーも含めて、ユーザがどこからどうやってアプリケーションやページを起動するかというのはいろいろな異なるアイデアと実装の陣地取り状態が続いていると思う。Web OSとかもそうだ。

そこを勝ち抜く何かになるのかどうかは僕にはまだ見えないけれども、熱狂的なユーザと貢献者(Ubiquityでは、GreasemonkeyやAutoPagerizeのようなユーザ作成スクリプトが多数生まれている)がついているのも事実。

Firefoxユーザは、このあたりの"install Ubiquity"とかからダウンロードができる。

まあ、UbiquityやCybozu Labsの話(Japanizeとか紹介した)をしてたのは全体の一部で、あとは、日米の携帯ウェブとか起業環境の違いとかそういうのも含めて、もっと広い範囲の話を雑談的にしていたら、あっというまに時間が経ってしまった。

参考

【ハウツー】Webブラウジング新時代到来!? 新アドオン「Ubiquity」を"しっかり"試す (1) Firefox上で簡単に呼び出せるコマンドライン | エンタープライズ | マイコミジャーナル

FireFoxプラグイン「Ubiquity」に大量のコマンドを登録して日本のサイトを一発で開くすごい方法 (eXtreme Gadget (エクストリーム ガジェット) ポケットに入るアジャイルな究極の小道具)

Latest topics > Ubiquityの先にある未来についてAza氏と直接話せた - outsider reflex


(こっから下は余談)

ちなみに、なんで会うことになったかというと、Harper Reedさんの紹介で。Azaさんは以前はシカゴに住んでいたことから、シカゴローカルのウェブコミュニティでの知り合いだったということだ。

今回、Azaさんが東京に行くならということで、Harperさんが「この男に会うと面白いかもよ」と推薦してくれたそうなのだけれど、そもそもHarperさんと東京で会ったのは、MashableのKristen Nicoleさんが「今度知り合いが東京に行くのだけれど」と紹介してくれたからだ。Kristenさんと会ったのはサイボウズ・ラボで行なわれた、LUNARR主催の米国ブロガーとの交流会。ということは大元は高須賀さんのおかげだな。

シカゴなんて行ったこともない(空港で乗り換えたことならあるけど)のに、不思議なつながりで紹介が続いて、活躍してる人たちと会えている、というのは、ありがたいことだなあ。としみじみ思った。僕はエンジニアとしては決して一流ではないけれど、英語で意思疎通できるというだけでいろんな機会が増えていると思うし(Azaさんは日本語ぺらぺらだが)、できることなら中国語とかスペイン語のような他の(利用者人口という意味で)有力な言語でもそういうことができれば、もっと世界が広まるだろうと思っている。

投稿者 秋元 : 13:40 | トラックバック

2008年07月14日

第一回ソーシャルブックマーク研究会に行ってきた

参加者のレポート率が非常に高いので出遅れた感があるけども。東工大大岡山キャンパスで土曜日に終日開催された、ソーシャルブックマーク研究会(SBM研究会)を聴講してきた。

はてな、ECナビ、livedoorクリップ(担当違う?)、favgrなど中の人がいっぱい来ていた。土曜日に朝から一日やるという会に100人近い参加者。

全体的によく準備されていて、初回・90人もの参加者・無料ということを考えると素晴らしい運営だった。内容については充実したレポートがいっぱいあるのでそちらをどうぞ。

他の方のレポートでいろいろ書かれているとおり、発表はバラエティもあって良かった。途中、アルゴリズムの詳細に入ったようなところは難しくて寝そうになったけれど。

ひとつ気になったのは、Yahoo!ブックマークもYahoo!みんなのトピックスの名前も出なかったところ。(曖昧な状態のときに言われてたら申し訳ない。)

実際はこの二つが日本のソーシャルブックマークとソーシャルニュースのトッププレイヤーか、それに近いところに来ているのではと僕は思っているのだけれど(データは持ってない。勘ですいません)。発表・質問・懇親会での話からすると、圧倒的に、はてなブックマークのユーザが多かったみたいで、データマイニングやマッシュアップの話もはてなのデータを使ったものばかり。たとえばYahoo!ブックマークで一番ブックマーク数の多い記事は17万人を越えている。

はてなブックマークが日本のウェブ開発者達の中心の一つであることは確かだし、asahi.comや日経BPなど伝統的なメディアにもブックマークボタンを置かせている点はすごいけれど。

このあたりはソーシャルニュースも同じで、じつはYahoo!みんなのトピックスが日本で一番成功してたりしないんだろうか。(日本では米国式のソーシャルニュースは成功しにくいと思うので、その中で一番ということだけれど)

FAQでもYahoo!の名前が出てこない。

さらに言うと、アメリカでも業界人が多い一番手のソーシャルサービスというのは微妙な状況におちいっている。ソーシャルブックマークの第一人者del.icio.usは勢いを無くしている(Yahoo!による買収。バージョン2開発の遅れ。創業者のYahoo!退社など)。Diggの方も、Yahoo! Buzzに抜かれてるんじゃないかという話もある。僕は両方好きだけど、好き嫌いとは別にして。

ソーシャルブックマークの認知度7%という面白い調査結果の紹介もあったし、ソーシャルブックマークを広めたいという気持ちの人が多かったが、「ソーシャルブックマーク」という名前を使わずに別のものが取って代わったりするかもしれないというところも見る必要があるのかなと感じた。

それと、ソーシャルブックマークの普及自体は善なのか、とか、普及してみんなの推薦が集まったとしてもその結果が役に立たないものばかりになる、という可能性はないか、とか一つ外側の枠でも研究してほしいかなと。ソーシャルブックマーク自体が数年経ったものでしかないし。

といいつつ、ソーシャルブックマーク関連では一つやりたいアイデアはある。非常に刺激になったし、ぜひ第二回にも参加したい。

投稿者 秋元 : 16:27 | トラックバック

2007年11月21日

webi 商用製品とオープンソース製品の対応表サイト

via del.icio.us/popular

著名な商用製品と、それと同じような機能を持つオープンソース製品を、ジャンルごとに列挙しているサイト。ゲームとかもある。

商用製品はマーケティングにもお金がかかっているし、過去にそのジャンルのソフトを使ったことがなくても名前だけは知っている、ということも多いだろう。それをキーにしてフリーなソフトウェアを探せてしまうのだから、パッケージソフトのベンダはたいへんだ。

投稿者 秋元 : 11:38 | トラックバック

2007年08月08日

ソーシャルブックマークのすばらしい解説ビデオ

via del.icio.us/popular

ソーシャルネットワークを手描きアニメーションと平易な英語で解説したcommoncraftが、こんどはソーシャルブックマークの解説ビデオを作ったようだ。

del.icio.usへの登録方法、ページをタグづけして記録する方法、ブックマークが与えてくれる「ソーシャル」な効果、の3点について、今回も手描きのアニメーションとわかりやすい英語で説明している。

全文の書き起こしがあるので、ビデオを見ながら読んだり、ビデオを見て英文を聴き取り、それが正しいか確認したりすることで、ITな英語の勉強にもなりそうだ。

また、この動画はdotSub.comという、一つの動画に複数言語での字幕をみんなでつけられるサービスにも上げられている。まだ日本語の字幕はついてないけど、日本語の字幕を作るのもいいかもしれない。

下に英語の字幕が入ったバージョンはこちら。

このcommoncraftという会社は、この紙を使った解説ビデオの作成を企業から請け負うというのもメインの仕事の一つのようだ。自分達のサービスの宣伝をするのにこれほどうまい手もなかなかないかもしれない。

(彼らに頼むかどうかはともかく、)日本から海外にプロモーションするときにもこういうビデオは良さそうだし、dotSubのようにユーザに翻訳を任せるサービス、(JapanizeMylingualもそうなんだけど、)も知っておいて損はなさそう。

投稿者 秋元 : 00:18 | トラックバック

2007年01月26日

FirefoxのURL Fixer拡張とアドレスバー・ショートカットキー

via del.icio.us/popular

URL FixerというFirefoxブラウザのアドオンがあるようだ。

これは、ブラウザのアドレスバーに直接URLを入力するようなときに、"ttp:"とか".con"といった打ち間違いを、リクエスト発行前に検知して修正してくれるものらしい。

ただ、何をどう修正するかという辞書は内蔵で触れないようで、さっそく「".ed"は".edu"(学校)じゃなくて".de"に直してくれ」というドイツ人とか、コメントでいろいろ文句が出ている。人それぞれ普段アクセスするドメインが違うからしかたがないか。

[追記] URL Fixerとそのインストールについては、今朝すでにpop*popで紹介されていたようだ。

それはそれとして、コメント欄で「そんなことしなくてもショートカットを使えば、あんまり間違わなくなるよ」という突っ込みがあって、

改行の代わりに [Ctrl]+[Enter] でアドレスバーを確定させると、"http://" と ".com"を追加してアクセスしてくれるらしい。

同様に、

[Shift]+[Enter] で .net

[Ctrl]+[Shift]+[Enter] で .org

をつけてくれるという。

"2ch[Shift]+[Enter]"で2ちゃんねるへ、x51[Ctrl]+[Shift]+[Enter]でX51.ORGにいけるわけだ。

キーボード右側のCtrl, Shift, Enterキーを使えば、かなり短い手数で特定のサイトを入力できるようになるかも。

このショートカットは知らなかったなあ、と思ったが、すでに、WebデザインBLOGというブログで日本語でも先月紹介されていたようだ。

まあ、".jp"と".co.jp"が無いと、日本語ユーザにはちょっとものたりないところはあるけど。".org"じゃなくて".jp"に変える、みたいなことができるのかな。

投稿者 秋元 : 10:37 | コメント (2) | トラックバック

2006年12月15日

Skype3.0の嘘発見器ツールを試してみた

Skype Windows版の3.0が出たという記事を読んで、「嘘発見器」が使えるということなので、バージョンを上げて試してみた。

[ツール]-[さらに活用]-[エクストラを入手]から、「新規」カテゴリにある「KishKish 嘘発見器」というのを選ぶと、使えるようになる。

skype_kishkish.png

Skypeのウィンドウ以外に、上のようなkishkishのウィンドウが出る。あとは、Skypeで誰かにかけるだけ。

kishkishoのサイトで紹介されている、クリントン前大統領が例の嘘をついたときのテープを流す"Clinton Denial"という番号にかけると、しゃべってる内容にあわせて、針が動く。「いやいや、そんなことしてないっスよ。一回も」とか言っているところで、ちょっと大きめに振れたり、しないでもない。

いつもの「Skype通話音声テスト君」にもかけてみたが、彼のしゃべりではあんまり針が動かないので、ちゃんとできてるのかなあ。単に大声になったときに大きく振れてる気もしないでもないけど。

「相手に嘘発見器を使われるなんて嫌だ」という人も多いと思うが(僕も嫌だよ)、相手側には下のように「この相手は嘘発見器使ってるよ。嫌なら切ったほうがいいよ」というメッセージが出てきた。

skype_kishkish_warning.png

まあ、一般電話からかかってきたときは、この通知も出ないわけだけど。

[追記 2006.12.22] diggで、自分の母親にこのSkype嘘発見器をかけてみた人の体験談が出ていた。このお母さんは大うそつきで、とくにクリスマスディナーのメニューについて語るときの嘘がひどいということだ(笑)。まあ、実用度はそんなもの、ということか。

投稿者 秋元 : 18:50 | コメント (1) | トラックバック

2006年10月25日

IE7とFirefox2の揃い踏み

両メジャーブラウザの最新メジャーアップデート版が出たわけだけども、IE7の開発チームからMozilla(Firefox2開発元)に「リリースおめでとうケーキ」が届けられたらしい。

なんかいいね、こういうの。ネット企業(いつでもリリース、こまめにリリース)じゃなくてアプリ企業(=リリースというのが大仕事)がメインだった、一昔前の雰囲気を思い出させられた。

投稿者 秋元 : 16:19 | トラックバック

2006年03月09日

工作 - 自転車の車輪にイメージを表示する

via del.icio.us/popular

自転車の車輪中にLEDを仕込み、走ってるときに車輪前面に絵が浮かび上がるようにするというキット SpokePov の組み立て説明

こんなのができる。

spokepov.jpg

動きのあるものも(パックマン!)

キットの値段は40ドルほど

絵をデザインし、結果をパラレルポート経由でキットに送り込むためのソフトウェアも配布

組み立てにはいろいろと道具が必要

振ると字になるボールペン地下鉄から止まって見える広告とか、いろんなところでこういうものはあるけど、自転車乗るだけにこのキットは気になるなあ。事故防止にも良さそう。

今回、組み立て手順が載ってる instructables のページから先に見つけたわけだけど、この instructables はいいサービスだなあと思う。キットをただ売るだけじゃなくて、組み立て手順を詳細に見せることで、作れそう感をうまく出している。

このサービス自体は以前からいろいろ紹介されているけど。写真中の任意の場所にメモをつけられるし、作業手順をまとめて、他の人に伝えるには最適なシステムだと思う。ネットサービスだけじゃなくて、パッケージとして工場やオフィスでのノウハウの共有化のためにも売れるんじゃないかなと思ったりもするのだが。

投稿者 秋元 : 15:09 | コメント (2) | トラックバック

2005年11月07日

Ajax Office じゃない何かを目指すべき

OpenOfficeの発展が意味するものを読んで。

Ajax で MS Office の完全再現は無理だし意味もないだろう、という話は僕も書いたけど、それよりもずっと先を見た考察がされていてたいへん参考になった。まさに、Dave さんの書かれているような製品/サービスがいずれは来るだろうし、(Ajax Office じゃなくて)それを作ったところが抜きん出た立場に立つことになるのではと思う。大事なのはワードやエクセルそのものではなくて、ほんとうに解決すべき問題は何か、ということなのだ。

Ajax Office の話で感じていた違和感を他の話でたとえるなら、以前、オンラインの判子システムを見たときの違和感に近いものがある。

# いまだにそういう製品に携わっている人がいて、非難されていると思われたら申し訳ない。が、個人の意見として書かせていただく。

昔どこかの展示会で見たとあるシステムは、オンラインで回ってきたワークフローに「印影が押せる」ことが売りとなっていた。上司が承認をすると、ブラウザで表示された稟議書の一角にあるボックスに、赤いハンコマークの画像がつく、というものだ。そのハンコを押せるのは、権限を持っている役職者だけで、現実社会と同様、「部下にハンコを預けて代理で押させる」機能も考慮されていた。

今、Web1.5 から Web2.0 といわれるサービスに慣れてきている身で考えれば、こんな形でハンコをシステム化することには意味が無いように思う。ブラウザ上の画面に赤い印影をつけることは、どう考えたって仕事の本質ではない。しかし、こういうシステムを開発しているところも何社もあり、こんなシステムがほしいと要求している顧客もそれに数倍して存在するのかもしれない。

MS Office の操作性を Ajax でブラウザにそのまま持ってこようという試みは、上記のようなハンコシステムと同じ間違いなのではないだろうか。そんな製品が仮に出たとしても、Dave さんが予見されるようなシステムが登場し、大ヒットとなった頃には、ああそんな製品もあったね、と笑い話になってしまっているのではないだろうか。

# 書いた後で検索してみたが、最近の電子印影システムには、電子証明とリンクさせて、印影があることは証明されていることだ、というところまでやっているものもあるようだ。であれば、どうしてもハンコのメタファーがないと仕事にならない組織では意味はあるのかもしれない。が、しかし、うーむ。やっぱりそういう仕様を要求してしまうことには疑問を感じてしまう。

投稿者 秋元 : 18:42 | コメント (7) | トラックバック

2005年10月14日

ネットのこの人はどんな人? - OnlineReputation と Tagalag

コンセプト的に何か似ている二つの新サービスを見つけた。OnlineReputation.comTagalag だ。

OnlineReputationComLogo.gif

OnlineReputation.com では、とあるサービスにいるとあるハンドル名の人物に対するコメントを残すことができる。

たとえば、Yahoo の sports チャットにいる tncnewmedia は、「クールだけどちょっと変なやつ」みたいな情報を、登録したり検索したりできる。

どこかのサービス上で出会ったり、やりとりしている相手がどんな人か気になる、という場合に、相手のハンドル名をこのサービスの検索に放り込んでみることで、何か登録された情報が返ってくるかもしれない。

選択可能なサービスとしては、英語圏で有名なものが網羅されている。各社インスタントメッセンジャー、掲示板、ブログサービス、マッチングサービスなどだ。

Yahoo! オークションなどの評判システムを、各サービスの枠を超えて収集しようという試みだ。評判を付加する仕組みがないところで出会ったユーザに対しても、情報を提供し、共有することで危険に備えたりできる、というあたりがこのサービスの目的だろうか。

TagalagLogo.gif

Tagalag のほうは、eメールベースで登録した人たちが、他のメンバーについて自由にタグを与えることができる。

たとえば、Ruth という人は、
dustin から見て「ブロガー」で、Aneel は彼を「オタク」だと思っている。また、Ruth は逆に Aneel に「会ったことがあり」、dustin とは「一緒に住んでいる」。

また、所在地情報の登録があれば地図(Google Maps 利用)上に人を表示させることもできる。

これらを組み合わせることで、「アトランタ近くの開発者」といった人の検索ができるようになる、という構想のようだ。(まだベータであり、開発者とその知人ぐらいしか登録はしていないっぽい)


考え方としては面白いが、ちょっと考えただけでもトラブルも多そうだ。

  • 人物評価が誤爆されたりとか
  • 名誉毀損とか言われて訴えられるとか
  • プライバシー侵害だと訴えられるとか

そもそも、特に Tagalag のほうでは、誰が誰にどんなタグをつけたか丸見えなので、正直な評価じゃなくて当たり障りの無いようなことしかつかないような気もするし。

どちらのサービスも、十分な情報が集まって初めて機能するだろうから、そのレベルまで到達できるかどうかだが、実際難しいんじゃないかなあ。

はてなブックマークのコメントを使って、相手に直接(コメントやトラックバックで)言わずに間接的に批評を行う、というのが流行っていると聞くが、これらはさらにそれを推し進めたようなサービスだな。書いたものじゃなくて人物自体を評価しちゃうわけだから。

こんなシステム上で自分のことがあれこれ悪く書かれたたら相当凹むだろうなあ。

投稿者 秋元 : 18:43 | コメント (1) | トラックバック

2005年09月26日

ダン ギルモア氏出版記念講演 at Apple Store 銀座

9連休明けの最初の投稿は、Dan Gilmore 氏の来日講演について

銀座のアップルストアの 3F にて、今聴いているところ。Wireless が使えるようなのでリアルタイムでメモを残してみる。チェックしてないのでスペルがめちゃくちゃだと思うがご容赦。

- resigned SJ Mercury Jan, 2005
- now doing two things
- FT freelance column fortnightly
- journalism
- glassroots inc. status
- bayosphere site
- some other things

- former blog
lots of trolls
required valid e-mail address

not like ohmynews(korea), which involves professional team editors
bayosphere does not touch the posts to avoid us law
civil journalists have to sign a certain agreement

Q political activities permissions are different between US and
Japan, what can be applied described in We The Media for US

Q what is needed for blog becomes journalism

not all do not have to be.

Q what do you think about the potential of blog journalism?

great
could be equal to the mainstream journalism
bloggers will be able to file things which mas media can not find or take

Q will blog media overhelm magazines industry?

do not think so
most blogs' value are for thier 15 close family and friends
magazines are very big industry supported by advertisement

Q what is going to happen on mainstream journalism by emerging individual journalism by blogs?
hope not diminishing
promlems is that their business models are under attack from new net services
newspaper depended on classified advertising
ebay, craigslist, judysbook(seattle), monster.com are erasing classifieds from newspapaer

Q are we able to have public journalism in Japan?
- better ask Japanese audience. raise your hand if you think yes.
(audience) not many raised for "yes"
why?
- press club closeness
DG- i do not have a press badge, but still I can write

Q what is the definition of journalism?
- it's hazy. not clear to tell in short
- critics about existing news
- news, forming people
even writing about cerebrities
- jeff jervis(sp?)
children ballet news for small local community
this is journalism
- in wide, if you record something, that is journalism

Q will blog be profitable enough to feed journalists?
- i do not think that it would cover many.
- in the long run, some will earn, some not
- vast majority will not, but some may establish their authority by blog
-

Q how about lemming effect by people jumping to the wrong information?
- everyone feels confortable when reading something affirm you believe
- comments are challenges
- may make you feel angry

出版社の方による、本の宣伝
朝日新聞社から、We the Media の日本語訳「ブログ」が 8 月に出版された。
今回の訪日は宣伝もあるが、本人が日本の読者と話したいという強い要望によるもの

お開き。あとは場所を変えて懇親会へ。

投稿者 秋元 : 20:49 | トラックバック

2005年08月23日

ユーザ名簿とタグ(Folksonomy)機能

企業内のアプリケーションに関して、タグによる分類機能は助けとなるか? というブログ記事を見つけた。

サイボウズのグループウェアで言えば、たとえばユーザー名簿に「技能」のタグづけをできたとする。使われるだろうか?

全員が「私はこんなこと知ってますよ」「こんなことできますよ」というのを登録して、社内でわかる人を探せるようにする、というのは結構いろんな会社でやろうとするけれど、実際に大きく成功している、という話は聞かない。

原因のひとつは、そうやって質問や作業が依頼される人にとってのインセンティブ不足だと思われる。社内のいろんな人を助けても、自分の仕事をする時間が無くなるだけかもしれないし。

与えられたタスク以外の、そういった突発的な依頼への対応が、ちゃんと労働時間として評価されて、見合った報酬が得られれば、あるいはまわるのかもしれない。そして、そういうこまごました時間のやりとりを支援できるとしたら、それは IT の仕事なのだろう。

Experts Exchange みたいな Q&A システム(日本だったら はてな みたいな、と言うべきか)をイントラネットで運用する、というのもその一つの方法だと思う。誰が誰を助けた、という仕事の評価が、ポイントといった数値で見えてきて、その数値がちゃんと会社からの評価につながる(ここ重要。数値化しただけで何も起こらなければ、インセンティブが働かない)といいのかも。

投稿者 秋元 : 12:15 | トラックバック

2005年08月19日

Bugzilla クライアント Deskzilla が リリース1.0目前

Deskzilla のベータ2が出たもよう。

Bugzilla(日本版)はバグ管理システムとしては好きで、すきあらば使おうとするのだけど、プログラマとQA以外にはあんまり受けが良くない。無骨な UI とかで損してる感じがする。

こういうクライアントアプリも、サポートの人とか、あるいはエンドユーザに直接とか、バグ報告してもらうためには重要かも。

投稿者 秋元 : 11:15 | トラックバック

2005年08月16日

プロジェクト管理ツール Trac を入れてみた

社外の情報共有ツールを調査する(よければ使ってみる)ということで、Trac を入れてみた。

要求するコンポーネントが非常に多いのと、バージョンの組み合わせ等で動かなかったりで苦労した。Linux ではパッケージ一発という記述も WWW にあったので、Windows でやったのがまずかったのかも。

これまであった issue 管理システムに、Wiki との統合、Subversion ビューワを追加したもの、と考えていいのだろうか。

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主にここを参考にした

Python 日本語環境用インストーラ
http://www.python.jp/Zope/download/pythonjpdist

ダウンロード (v2.3.4)
インストーラ実行 (C:\Python23)
環境変数PATH に、 ;C:\Python23 を追加

ClearSilver
http://clearsilver.yi.org/

py2.3 用exe を
ダウンロード
インストーラ実行 (Python を見つけるのでそのまま実行)

Trac
http://projects.edgewall.com/trac/wiki/TracDownload

zip で Windows installer 版をダウンロード
インストーラ実行 (Python を見つけるのでそのまま実行)

Swig
http://sourceforge.net/project/showfiles.php?group_id=1645

zip でダウンロード(v1.3.25)

SQLite

Windows 版をダウンロード

pySQLite
http://initd.org/tracker/pysqlite

Windows 版、Python2.3 用をダウンロード
インストーラ実行 (Python を見つけるのでそのまま実行)
なぜか、Old stable branch (1.1.6) にしないと動かない。Latest はだめ。

Subversion の Python Bingind を追加

http://subversion.tigris.org/servlets/ProjectDocumentList?folderID=91
svn-win32-1.2.1_py.zip
内部の libsvn と svn フォルダを Python23\Lilb\site-packages に展開

> python.exe Scripts\trac-admin c:/home/trac/testproject initenv

Project Name [My Project]> Test Project

Please specify the absolute path to the project Subversion repository.
Repository must be local, and trac-admin requires read+write
permission to initialize the Trac database.

Path to repository [/var/svn/test]> C:/home/repos

Please enter location of Trac page templates.
Default is the location of the site-wide templates installed with Trac.

Templates directory [C:\Programme\Python\2.3\share\trac\templates]> C:/Python23/share/trac/templates

templates dir として正しいものを渡しても、それが受け付けられない。
trac-admin の 1行目が変なのが原因のようなので、これを c:\python... に書き換える。

実行すると、Congratulation と出る。これで trac プロジェクトは完成。


あとは、ウェブからのアクセス

Alias /trac "D:/Python23/share/trac/htdocs"

日本語化

インタアクト株式会社から日本語リソースをダウンロード
http://www.i-act.co.jp/project/products/products.html
英語リソースを上書きする。(Trac は国際化対応していない)

[2007.1.5 追記] Windows用にパッケージされたTracPack

投稿者 秋元 : 10:21 | コメント (3) | トラックバック

2005年08月15日

確認の日本製品、Undo の米国製品

アメリカの子会社では、当然アメリカ向けの製品 Share360 をメインにつかっていたが、サイボウズラボに移ってからは日本の主力製品である Garoon2グループウェア を使っている。

どちらも同じサイボウズ製品で、画面構成、使い勝手も大きく共通しているはずなのだが、使っているとどうしてもひっかかってしまう。Share360 に慣れていた自分にとっては、細かな違いが気になってしまうのだ。

たとえば、メールの削除。Garoon2 では、メールの一覧からいくつかのメールをチェックして「削除」を押すと、「○件をゴミ箱に移動します。よろしいですか?」という確認画面が出てくる。

海外向けの Share360 では、複数選択して削除を押せば、そのまま削除される。

Garoon2 にもごみ箱に捨てたメールを復活させる機能はあるので、確認しなくてもいいように思うんだけど、データを書き換えする際は確認画面を出す、というのが日本側での仕様決めの鉄則であり、確認画面を出さないとお客様から苦情が出たりもするらしい。

英語版でも確認するものもあり(MS-Windows でのファイル削除など)、海外製品だから確認は無し、と一律に言えるものでもない。が、英語版製品のほうが確認されることは少ない気がする。こういう小さな差の積み重ねが、違う国でのソフトウェア製品の仕様の違いとなってくるのだろう。

投稿者 秋元 : 10:49 | コメント (3) | トラックバック