カテゴリー
英語学習

“where the sun don’t shine” はなんでdoesn’t じゃないのか

なぜTikTokでアナル日光浴が流行っているのか」、たいへんバカバカしい記事(褒めてる)で面白かったんですが、

ここが英語で『太陽があたらない場所(where the sun don’t shine)』と呼ばれる

の英語で “the sun” なのに “don’t” なのなんでだろう、と引っ掛かって理由を探してみました。

FarlexのThe Free Dictionaryでは don’t でも doesn’t でも両方の項目が出てきて、どちらでも同じ意味のよう。今回の「おしりの穴」という意味は2番目の項目で、第一義はやはり言葉通りの「陽の当たらない場所」という意味らしいです。

doesn’t の方には “Don’t” is used as a colloquial way of saying “doesn’t.”(don’t は doesn’t の口語的表現)とあり、話し言葉で使われるということ。

ではなぜ話し言葉で使うのか? Stack Exchangeの英語掲示板での回答を読むと、方言とか階級とかそういったものの違いを表すのに、わざと標準的でない言葉遣いをしているから、という意見が多いです。

そもそもこの Stack Exchange の質問で訊かれたのは “That don’t impress me much”(あまり感心しないね)という歌のタイトルでしたが、他にも6個ほど、曲のタイトルやアルバムのタイトルが「正しくない」don’t を使っている例として挙がっています。

細かなニュアンスはまだわかりませんが、バカな話題を話すのに文法を間違えることで文法を間違えるような人になり切って話したから、ということでしょうか。悪意がないのか見下したような感じなのかまではわからないので、自分で使いこなそうとするのは難しそう。

カテゴリー
英語学習

Phraisely – 文章を表すような英単語を探せる検索サービス

Phraisely は、英文や英語のフレーズを与えて検索すると、その文章が示しているような状況を表す英単語を見つけてくれるという検索サービスです。

Phraisely で文章からマッチする英単語を検索してみた結果

登録しなくても1回試すことができるようです。寂しそうな状況を書いたフレーズを入れてみると、isolation(孤立)、desolation(荒廃)、seclusion(隔絶)などの単語がこの場合は8個出てきました。

類似の単語を探すということだとシソーラスにも似ていますが、特にこれという単語が出てこない時にフレーズから検索できるのは、語彙が少なかったり単語をしっかり覚えていなかったりする英語学習者にもいいかもしれません。出てきた知らなかった単語を新たに調べて知識を増やすことにもつながります。

会員登録で月10回の検索まで無料、1日有効1000回の検索が$0.99(円)、30日間有効1万回検索が$6.99(660円) というフリーミアムスタイル。

このような検索を頻繁に必要とする作業がどんなものかはちょっと想像がつきませんが、これがはまる仕事の人もいるかもしれません。

via reddit/programming

カテゴリー
英語学習

Wordle(ワードル)必勝法

twitter など SNS での拡散力が強くて急速話題となってきた英単語当てゲーム Wordle(ワードル) 、もう遊びましたか?

6回の試行から回答の単語に含まれるアルファベットの種類と位置を絞っていくというクイズゲームですが、「英単語」という片寄りのあるデータ群から推測するというゲームの性質から、どのようにすればより早く答えにたどり着けるかということを考える人も多いようです。

カリフォルニア大アーバイン校でCSを学ぶスペンサー・チャーチル氏(Spencer Churchill)は、Wordle で使われるすべての英単語のリストと Python スクリプトによって、できるだけ早く Wordle の正解にたどり着きたい人のための最善初手・二手を絞り込んでいます。

使われている文字を特定するほど次の回での絞り込みが進むのですから、できるだけ早い段階で多くの文字を試すのが有効かと思われます。

英単語には良く出てくる文字、あまり出てこない文字があるのですから、良く出てくる文字を5文字使った単語が、一番絞り込みができる良い初手ということになります。

チャーチルさんはまず、すべての対象単語を集計し、最も出現頻度の高い方からのアルファベット・リストを得ました。

次に、頻度の高い方から5文字ずつを選び、その5文字で構成される単語をスクリプトに出させます。

最速のための5文字の単語が複数あったため、こんどはそれらの中でもっとも有利な単語はどれか考えます。アルファベットの登場の有無だけでなく、アルファベットの正しい位置がわかる方が正解に近づくため、こんどは位置を含めて最も出現頻度が高いものを抽出すれば、これが最も有利な初手となるというわけです。

ブログで提示された最善の初手・二手を使って今日のWordle を解いてみたところ、2段目にしてかなりの絞り込みができ、4回目で正当にたどり着くことができました。

このブログ記事を紹介するHacker Newsの掲示板では、他にも理想の初手を考えていたいろいろな人たちからのコメントが集まっています。ORATE(演説する), SLATE(粘土板), SAUTE(炒める), AESIR(アース神族) などなど各自の考えるベスト・オープニングが紹介されていました。

また、人力であれば今回のような初手・二手目を覚えておくぐらいが関の山ですが、その場でプログラム的に解くのであれば当然、初手の結果を見てベストな二手目は変化しうるはずです。これを含めてのソルバー作りもプログラミングの課題として面白いのではないでしょうか。(ソルバー作ってる人も当然いますね)

Hacker News