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ネットの事件

とある心拍数測定アプリ、ピーナッツバターバーの脈を測ってしまう

スマートフォンのカメラに乗せた指から心拍数を測定する、といううたい文句のiPhone アプリに、Reese ブランドの「究極のピーナッツバター愛好者」というお菓子を使って実験をする人

ピーナッツバターバーの心拍数が60前後と出てしまっています。

App Store でのこのアプリの評価は以下のようなものだったそうです。

今はもう、このアプリはストアに存在しないことになっていますが、明らかに今回の炎上を受けてのことであって、それまでは高評価がついて多くの利用者がいたようですね。

販売元のサイトも消えています。消えるまえのサイトはこんな感じ。社員の多くは写真素材サイトからのもの、他のアプリというのもフェイク。

指先の色か何かをみて測定してるからパッケージのオレンジ色でも出る、だけで本当に心拍数を測れるのかもしれませんが、サイトやレビューを掘り下げている人たちの反応を見る限り、短期間でフェイクアプリを作り上げ、そこから無理のある課金への誘導を行って荒稼ぎするという販売者がいるようですね。

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ガジェット

Appleウォッチの心電図計機能がユーザーを病院に送りすぎているかもしれないという話

Appleウォッチについた心電図計が、自覚症状はないが心臓疾患などの可能性がある人に警告を発し、病院に行って病気が見つかる、という話はテクノロジーが命を救ったいい話としてたびたび流れてきました。

そのようなAppleウォッチの警告がもとで病院に来た人たちを追跡調査したレポートが出てきたのですが、Appleウォッチの警告に従って来院した患者のうち、実際に疾患が発見された割合は低く、病院リソースの過剰利用につながる危険があるという結論でした。

マヨ・クリニックという病院グループが、カルテに「Appleウォッチ」とある264名の来訪患者について調べたところ、実際に心臓に不具合があったのは30名(11.4%)だったと。Appleウォッチのアラートや統計データを見て来院した中には、既に自分に心臓の問題があることを知っている人たちもいますから、false positive な人はかなりの割合です。

また、これは思いつかなかったのですが、健康に問題が無い人でも、ウォッチから警告されたことで心配になったり、病院へ行って診断を待つことでストレスが増える、という見方もあるようで、調べて健康だったから良かったですね、という話でもないのだと。

検査だけ増やしても病院がパンクする、というのは今年前半によく聞いた話ではあります。しかし、本当に病気だった率が低かったとしても、自分がその救われた人だとすればその人にとっては100%良いことだったわけで、Appleウォッチに心電図計を搭載したことも確実に善であるように自分は感じます。

このような治療につながるデバイスの販売や普及には、社会全体に与えるインパクトを慎重に評価することが必要、というのも、慎重に評価したから正しい見積もりが出せるという保証もないですね。とりあえずやってみる、というのがアメリカ的にもIT企業的にも当たり前の姿勢で、それがこれまでいろいろな成功を生んでいるのですし。

日本でも機能がオンになる方向のようで、同様の問題は発生することでしょう。

検出方法やアラートを出す閾値についてはソフトウェア側の話でしょうから、もしかするとユーザーがいる国や地域のその時の医療体制を知った上で、医療体制に過剰な負荷が掛かるような時には症状の大きな場合しかアラートを出さない、というような、より大きなシステムの中に組み込んでいくのが求められているのかもしれません。

via The Verge

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ネットのサービス

CRAPPSY – 毎日トイレ(大)の写真を送って健康状態チェックするサービス

CRAPPSY は、15歳の高校生イスカンダル・ハンさん(ハンドル名かもしれないけどすごい名前)による新サービス。ほとんどの人類が毎日のように接するものをテーマにしています。お通じです。

大便の写真を撮影してアップロードすると、その状態を機械学習によって判定し、腸の状態を点数化した Crappsyスコアが表示されます。

スコアは、腸の消化状態を表しているそう。7段階に分類するブリストル便形状スケールがその基本にあるということ。

毎日撮影して送信することで、スコアの変化から自分の胃腸の消化能力を把握できるのではと。

医者に言われて排泄後の便をチェックしているような人もいるでしょうから、写真で記録するのも意味はあるでしょうし、写真から客観的な情報を抽出してくれるのも良さそう。ただこのサービスを使い始めるには心理的な壁もあるように思います。そもそも撮影したいか、という話もあるし、専用サービスとはいえそんな写真をネットの向こうに送り出してしまっていいのか、とかも。

機械学習による判定ということは、最初は既存の大便写真を大量に集めて元データを用意しているわけです。また、サービスにも毎日毎日大便の写真が届き続けることになります。人々の健康のためのサービスで15歳の高校生が起業することもすごいですが、このサービスの開発や運営には独特の苦労がありそう…

食べたものやカロリーを写真で記録するアプリやサービスも色々ありますが、入れたものと出したもので連携したりするのもありかもしれませんね。

iOS版Android 版の両方が存在します。

via Product Hunt