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SimpleML – Googleスプレッドシート向けの機械学習アドオン

SimpleML for Sheetsは、Google Spreadsheets 上で機械学習を利用できるGoogle製の拡張機能です。

マーケットプレース上のアドオンページからインストールすると、Googleスプレッドシートのメニューにアドオンが追加されます。

SimpleML for Sheets のメニュー

あとはスプレッドシートにデータ(100個以上あるといいそう)を用意してアドオンを起動すると、一部データの欠けている箇所に何が入りうるか(“Predict missing values”)、あるカラムについて全カラムの値から一番異常な値はどれか(“Spot abnormal values”)などを見つけてくれました。

サンプルのペンギンのデータで、身長が異常な個体を探させた。体重のわりに身長が高くないものが発見された。

この二つはチュートリアルの「初心者のタスク(Beginner Tasks)」で紹介された機能で、その場のデータに対して結果を出すだけでなく、スプレッドシート上でモデルを作成し(作成したモデルはGoogle Drive上に保存されました)、モデルをエクスポートしてGoogle Colabで使うなどもできます。

これは、ブラウザ上で手軽に済ませられる範囲でできることが増えますね。

via @TensorFlow via VentureBeat

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ネットの事件

Google Spreadsheets で開催されたオンライン表計算パーティー

こちらは、Google スプレッドシートで開催されたオンラインパーティーの跡地です。

土曜の夜に Google スプレッドシート上でパーティーを行うことを決めたマリー・フォウルストンさん(Marie Foulston)は、オンライン共有されたスプレッドシートの一枚目に上のような玄関画像を用意し、ツイッター、メール、Discord 等で友人を招待してまわりました。

友達づてにどんどんリンクを伝えてください。ただし公開の場にリンクは流さない

コート部屋(Coat room)にコートを脱いでください

列幅を変える、部屋(シート)を増やす、なんでもご自由に

みんなが持ち寄った写真を飾れるのはオンラインパーティーの利点ですね。

裏にはでは迷路や砂場、キャンプファイヤーなどが行われていたり、ビリヤード室やレース場、お絵かきルームができていたり、ダンスルームにはセルの色で飾り付けがされ、YouTube へのリンクで参加者おすすめの音楽を聴けるなど、みながいろいろと遊んでまわっています。

会話は適当な部屋の適当なシートで行われたため、その場で観ていないと追って読むことはできなかったよう。実際に何が起こっていたのか後で知ることができないというのも、パーティーっぽいですね。

「ビデオカメラで顔を突き合わせるパーティーに飽きた」「表計算のセルへのクリックだけを通して、顔も声もアバターもない世界で誰かの存在を感じられるか?」という気持ちがこの変わったパーティーにつながったようです。

パーティーは私が疲れたら終わりです。ドキュメントは削除され、みんなは家に帰ります。

ということですが、閲覧専用に変更された状態でパーティー会場は今も残っています

書き込みもできないし見ていても何も変化はしませんが、オンライン表計算パーティーの熱気を少しは感じられるでしょうか。

Party in a Shared Google Doc. What if no one comes? | by Marie Foulston | OneZero

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ツール

写真などの画像を無数のセルで出来たエクセルのシートに変換できるツール Google Spreadsheet Art

よくGoogle Spreadsheetsマクロによる凝ったツールを公開しているブログ Digital Inspiration のAmit Agarwal さんが、また面白いツールを公開してくれました

写真などの画像ファイルを表計算ファイルへと変換するツール Google Spreadsheet Art です。

view-from-cybozu-tokyo

これが元ファイル。300×300のサイズにあらかじめ縮小してあります。

Google Spreadsheet のツールファイルをブラウザで開いて、自分のGoogle Drive にコピーします。

google-spreadsheet-art-1

[Spreadsheet Art]メニューから、1. アップロードを選択、

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このツールで取り扱える画像ファイルの種類とサイズが注意として出てきます。

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画像ファイルのアップロードが終わると、多数のセルの中に色を表す数字が入っています。これが、元の画像ファイルのピクセルから取ってきた色の情報ですね。

google-spreadsheet-art-4

続いて、メニュー2番の「色を適用する」を実行。ちょっと時間が掛かります。

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1で取得した色で実際にセルの色が表示されるようになりました。

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全セルのサイズを小さくするのは、手動でもできますが、メニューの3番「セルを調整する」も用意されています。セルのサイズは、今回は2にしてみました。

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Google Spreadsheets 上に、アップロードした写真が再現されました。これを[ファイル]-[形式を指定してダウンロード]から Excel 形式で保存すると、Excelでも見えるようになります。

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できあがったファイルがこちら。

view-from-cybozu-tokyo.xlsx

元の画像ファイルが44KBだったところが、917KBとなりました。予想していたよりは小さい。

単純な作業を膨大にこなして作られたものが驚きになるというのは、他にもマッチ棒や10円(0.09ドル)玉、レゴなどで色々あると思います。しかし、デジタルな結果を作るのであれば、結局それはツールでできてしまうんだなあ、と。

公開されているGoogle Spreadsheetsのマクロは、現時点でのものは目を通し、怪しいコードは入ってないと思いました。何年にも渡っていろいろなツールを公開しているブログなので問題はないと思いますが、公開しているファイルやマクロを後から書き換えることは簡単ですので、自己責任でお試しください。