- 2005-11-30 (水)
ラボ社内でWiki記法の問題について議論する機会があったので、それを紹介したいと思います。Wikiは開発者やIT技術に深い人にとっては便利なドキュメント管理ツールであるが、それ以外の人達の層にはなかなか普及しているとは言いがたい。普及を妨げている点の1つがWiki記法ではないだろうか。
Wiki記法の問題点として、以下のような意見があがった。
- 記法を覚えなければならない
- 入力を完了しないと、思ったとおり表示されるか確認できない
そこで、2.の点に関しては解決の方法にはならないが、1.の点に関する解決の方法として、記法をシンプルにすることによって、解決を図れないか検討してみた。
検討した記法は、以下の考え方である。
- 整形後に消えてしまう文字列は極力なくす
- つまり、**太字** が <strong>太字</strong> などに変換されると、** という文字列が消えてしまうが、このような記法は排除する
- フォントは全て等幅フォント
- TEXTAREAのフォントは通常等幅フォントなので、表示時と同様の視覚効果が得られる
- TEXTAREAのフォントは通常等幅フォントなので、表示時と同様の視覚効果が得られる
- 改行は <br />
- パラグラフは <p>
- 「・」「* 」で始まる行は、箇条書きリスト(ulタグ)
- 「(数字).」「#.」で始まる行は、番号付きリスト(olタグ)
- スペースで始まるパラグラフはソースコードまたはコマンドラインと解釈して、preタグを使用
- ただし、blockquote を期待する場合もあると思うので、CSSで word-wrap: break-word /* IE5.5- */ または white-space: pre-wrap; /* CSS3 */ としておく
- ただし、blockquote を期待する場合もあると思うので、CSSで word-wrap: break-word /* IE5.5- */ または white-space: pre-wrap; /* CSS3 */ としておく
- http://, https:// で始まる文字列はaタグでリンクを生成
記法自体をこの程度にとどめておくと、プレーンテキストとして表示させた場合と近い表示を維持できる。また、記法を気にせずに記述した場合でも、想定外の表示になるケースもまれなので、Wikiに慣れていない人にも使用可能であると考えます。