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2006年03月30日

YAPC::Asia 2006 Tokyo 2日目

YAPC::Asia 2006 Tokyo の2日目は2トラックに分かれて、最後のLightning TalksとClosing session(Larry's Keynote)は全員がホールに集まるというタイムテーブル

私はLightning Talksで「ppencode for Perl6 Perl lover」という5分間の発表をしてきました。

ppencode for Perl lover

発表時の音声ファイルは「YAPC::Asia 2006 Tokyo audio files」からダウンロードできますが、たぶん、音声だけだと何が面白いのかわくわからないと思います。

[追記] [Perl]YAPC::Asiaにいってきました その2より:

ppencode for Perl6

たぶんLightningTalkのなかで一番面白かったのではないかな、とおもう竹迫さんのppencodeのお話。あーさこーだいうより実物見たほうがいいと思います。

http://namazu.org/~takesako/ppencode/demo.html

予約語だけで入力されたテキストを表示しようというもうバカawardをあげたいくらいのバカです(褒め言葉)。どんなアルゴリズムだろうと思ってソース見たけどぷーでした。こんど暇があったら読んでみよう。

ほか竹迫さんはネタいっぱいなので思い出せるものを箇条書き。

  • ラリーとダミアンキターーー
  • デスマーチから抜け出すのにuse Rubyしよう
  • Ruby on Snails(snailはのろまとかいう意味)
  • Pair Management(Not Pair Programming)
  • UnreadableなコードでJobを守る。
  • これでFindJobとはおさらば!
  • 読みにくいコードといえば昔のコード
  • useとかstrictがなくてlocalしか使われていない某K*NT
  • 地球なAAのHello World
  • $と;キーをとればPerlHackerはRubyに行くんじゃね?
  • ppencodeデモ(文字コード3つ対応)
  • rrencode(ppencodeのRuby版)
  • これがPythonならpypyencode(ぱいぱいえんこーど)だね。
  • 上記の文字と同時にジョルジュ長岡出現。ここで見るとは思わなかったよ。

(aglieさんありがとうございます)公開資料のスライドには一部変更を加えています。

ナイアガラの滝で「ウォーターフォール 2006 カンファレンス」などをネタにさせていただきました。そのうち動画がYouTubeにアップロードされるかもしれません。

その他の発表資料はhttp://tokyo.yapcasia.org/wiki/?SlidesListからダウンロードできます。

なにはともあれ、去年の年末から準備してきたYAPC::Asia 2006 Tokyoのイベントが無事終了しました(まだ残りの作業があるけど)。スポンサー各社様、スタッフの方々、ボランティアの方々、参加してくれた皆さん、本当にどうもありがとうございました。

2006年03月29日

YAPC::Asia 2006 Tokyo 1日目「Introduction to Pugs」の翻訳

YAPC::Asia 2006 Tokyo の一番最初の発表「Introduction to Pugs」の翻訳を私が担当することになっていたので徹夜で作業。ギリギリになってしまいましたが何とか間に合いました。

pugsの紹介
Introduction to Pugs(高橋メソッド日本語版)

本当は英語の発表資料に映画の字幕のように日本語訳を付ける予定だったのですが、Audreyたんのアツイ要望で英語を極力排除した日本語onlyのスライドを準備することになりました。日本語のスライドを見せながら通訳なしで発表者がそのまま英語で話すというちょっと新鮮なスタイルでした。

Audreyたんが日本向けにテロップを付け直した動画motd.p6(日本語字幕)の翻訳も載せておきます。

Greetings. こんにちは。

This is Audrey, bringing you the message of the day from the pugs
examples/ dircetory as contributed by the lambdacamels.
Audreyです。今日は世界中のPugsの開発者達(λラクダ)から
pugsのexamples/ディレクトリに寄せられたメッセージをお届けします。

Pugs is stealing all the good ideas it can from other languages.
Pugsは他の言語から良いアイデアを可能な限り盗んでいます。

Pugs is providing the capability to evolve a little faster.
Pugsのおかげで、あなたは人よりも一歩先を行くことができます。

Pugs is not going to bite.
Pugsは噛み付いたりしません。:-)

Pugs is happening now.
Pugsは今も変わり続けています。

Pugs is a love letter to the Cabal.
Perl6の使徒達に向けたラブレターです。

Pugs is Perl 6, raised to the power of woot!
PugsはとにかくすっごいPerl6なんです!

Pugs is caching in the tuits.
Pugs は人々の抑圧されたハック魂を解き放ちます!

Pugs is sensitive (to semantic, pragmatic, and cultural context).
文法も、実用性も、これまでの歴史も大事にします。

Pugs is test-driven; it's going great shakes, and committed to change.
Pugsはテスト駆動ですっごく良くなっています。

Pugs is a proof of concept of a Perly functional programming language.
Perl的な関数型言語が実際に動くという証拠にもなりました。

Pugs is a hyperoperator applied to the collective Perl imagination.
Perlのイマジネーションをすべて結集した>>ハイパー演算子<<なのです。

Pugs is a grab-bag of new ways to shoot yourself in the foot.
Pugsではありとあらゆる方法で自分の足を撃つことができます。
とにかくハマること間違いなし(笑)

Pugs is keeping the wheels but reinventing the vehicle!
Pugsでは車輪の再発明をせずに乗り物を再発明してるんです!

この翻訳には大変気を使いましたが、私の力不足により、元の英語のニュアンスが失われてしまった部分も多かったと思います。YAPCの舞台裏ということで、ある1行の翻訳のやりとりの例を紹介したいと思います。

最初 "Pugs is caching in the tuits." の意味が分からなくてAudreyたんにメールで教えてもらいました。

"Cashing in the tuits". See this for an explanation of the "round tuit" referred:
http://en.wikipedia.org/wiki/Round_tuit
I have no idea how to render this in non-English languages...

ということで、近くいた英語に詳しい秋元さんにバトンタッチ。
wikipedia の説明からは、tuit が「本当にやるべきこと」で、
Round tuit(to it)は、「すべきことをせずに、そのまわりのほかのことばかりしてしまうこと」、つまり、procrastination, 現実逃避、といった意味。
まだ caching in とのつながりがよくわからないですが。。。

で、さらに出先からラボの掲示板を見た奥さんがつないでくれて
本屋のロングマンによるとcash in
to make profit from a situation in a way other people think is wrong or unfair
だそう。haskell使ってることに対する皮肉まじりの賛辞?

というところまでなんとか理解することができました。

ですが、これらをどうまとめたらいいのか困って"I'm not confident of this translation..."と翻訳に自信がない旨をメールしたら最後に宮川さんがAudreyにIRCで詳細を聞いてくれて、

After a brief conversation (and explanation on this) with Audrey on
IRC, it turns out that it means something like "Pugs is unleashing
people's suppressed spare-time-energy".

→「Pugs は人々の抑圧されたハック魂を解き放ちます!」という日本語訳にたどり着きました。

こんな感じで、今回この翻訳作業に携わることができて、私自身とても勉強になりました。

2006年03月28日

YAPC::Asia秋葉原ツアーで引率

YAPC::Asiaの前夜祭ということで、YAPC::Asiaに海外から参加する人たち向けの秋葉原巡礼ツアーに一緒に参加してきました。正しい日本の文化を伝えるために秋葉原のメイドカフェに行ってきたのですが、そこではDamian ConwayとAudreyたんと同じテーブルに座ることになってちょっぴり緊張。以前Software Design 2006年3月号でPerl6/Pugsの日本語紹介記事を書いたので、感謝の意を込めてAudreyたんに雑誌をプレゼント。Damianは日本語が読めないのでPerl6のソースコードを読んでうなずいたり、Audreyは自分の読める漢字を英語に翻訳したりして楽しんでいました。メイドカフェのテーブルでAudreyたんから直々にModule::Compileの裏話などを聞けてとても嬉しかったです。

その後自由行動になってDaveの付き添いで一緒に音楽CDを買いに行ったのですが、日本のインディーズROCKバンドのアルバムを探しに来ていて全然アーティスト名がわからず四苦hackしました。米国ではなかなか手に入らないんだと言っていましたが、それは日本でも入手困難です(笑)。結局石丸電気のSOFT 1で10枚くらいのアルバムをお買い上げいただいたのですが、日本の音楽CDの値段はとても高いと言って怒っていました。そりゃそうだ。


その後、夕方に成田空港に到着した組と合流してWiFi完備の居酒屋へ。秋元さんに通訳してもらいながらAudreyの明日のプレゼンをいち早く聴かせてもらう。話に夢中になりすぎて、自分のノートPCに飲み物がこぼれるというアクシデントがありましたが、すぐにバッテリーを外して乾かしたのでなんとか致命傷を避けることができました。音の再生速度が速くなって変な音が出てたんですが、数時間して再起動したら元に戻りました。NP :)

Audreyすごい!

YAPC::Asia 一番最初の発表「Introdution to Pugs」のスライド翻訳を担当していたので、わからなかったところをAudreyたんにやさしく解説してもらいました。顔につばがかかるぐらいの至近距離で。

私は幸せ者です。:)

そこで改めて感じたのがAudreyたんはとにかくすごい人だということ。バックグラウンドの知識の量が半端じゃなく、英語も流暢でボキャブラリーが豊富、しかもユーモアのセンスがある。それにキータイプのスピードが尋常じゃありません。こんなに一人で何でもできる人が世界にはいるんだと正直びっくりしました。発表スライドを全部日本語に置き換えたいとのアツい要望で、今夜は徹夜で翻訳作業と明日の準備です。

Audreyのプレゼンに聴き入る

翻訳で苦労した点、周りの人に助けていただいたエピソードは後日ブログにエントリーしたいと思います。

Shibuya.js Technical Talk #1本当にやるみたいです

2006年 4月14日(金)に Shibuya.js 初のイベント、Shibuya.js Technical Takl #1 を開催します。

開催日時: 2006年 4月14日(金) 18:00開場 18:30~21:00 予定 開催場所: デジハリ御茶ノ水校 事前登録: ページ下の登録フォームで申し込んでください (先着110名)

ってことで、定員があるみたいですので、行きたい方は早速申し込みましょう

3/28追記:申し訳ありません。定員に達しました。

2006年03月25日

第10回PHP勉強会「春のEthna祭り」

名刺の肩書きがPerl Mongerな私ですが、
第10回PHP勉強会に会場係として参加してきました。
サイボウズ・ラボ始まって以来のセミナースペース貸し出し事例です。

■昨日追加したばかりのEthnaの新機能の紹介(藤本さん)
php-study10ethna.jpg

■Ethnaエディタの紹介(Powered by Delphi)
php-study10delphi.jpg

■超ブレスト中(haltさん進行)
php-study10meeting.jpg

■チームに分かれて共同プログラミング
php-study10develop.jpg

こういう勉強会/セミナーでよくある「無線LANつながらない」問題が発生したときは、
急遽ラボに置いてあったばかHUB?をL2スイッチに
設定変更して有線LANの口を増やしたりしました。
無線LANが使えなかった方にはご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした。

総勢25名ぐらいの参加でしたかね。

今後、オープンソース/プログラミング関連の勉強会を都内で
やりたいという方がいらっしゃいましたら、都合がつけば
ラボのスペースを無償でお貸しすることもできますので、ご相談ください。
(大体20~25名くらいまで、無線LAN、プロジェクター完備です)

追記:参加者のレポート
http://d.hatena.ne.jp/kunit/20060325#1143294433

2006年03月19日

OSC2006Tokyo/Springに行ってきた

ライトニングトークの一番最後で発表してきました。

題目:「HTML 2.0 再入門 ~リンクの冒険~」

HTML 2.0 = ツー・ポイント・オーと発音。
HTMLは近年のWebサービスを支える重要な基盤技術であり、
サーバ側の言語がPerl/PHP/Ruby/JavaであってもHTMLは普遍。
HTMLの基礎的な記述に関する問題をクイズ形式で確認する。
「サニタイズ言うなキャンペーン」に一部関連。

プレゼンの流れは、10年前→finger→gopher→xmosaic→はまちちゃん→サニタイズ言うなキャンペーン→Web2.0→HTML2.0→クイズ→リンクの冒険→Firefox→ソース嫁→オープンソース万歳!…と進んだところで時間オーバー。(5分間のライトニングトーク終了)

これから第2部に続くところだったのですが、中途半端なところで終わってしまって申し訳ないです。
これもネタと言うことで。

osc2006.jpg

懇親会はいつもの新宿の会場で人がいっぱいでした。
参加された方々お疲れ様でした。またOSC行きたいですね。

2006年03月01日

ラボの引っ越し終わりました

cybozulabs.jpg

今日から新しいオフィスで仕事しています。
ちょうどこのタイミングで新しく仲間が一人増えて
ラボの平均年齢がぐっと若返りました。(笑)

噂の机と座席ですが、いい感じです。
今ならまだ空席があるみたいです。

ラボでは気軽に揮発性の高いコミュニケーション(いわゆる雑談)を
促進するために、あえてパーティションをすべて取り払っています。
こだわりのエコ・サーバールームも新たに構築しています。
ネットワーク・サーバの移設も特に問題もなく、
担当者の私としてはとりあえず一安心です。

新しいオフィスの場所はこちら

お近くにお立ち寄りの際はぜひ遊びにいらしてください。