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Vicon Revue – ライフログカメラ

マイクロソフトリサーチの研究成果をライセンスした新しいライフログカメラが、市販へ向けて始動したという記事を読みました。 イギリス・ケンブリッジのマイクロソフトリサーチでの研究名はSenseCamというものでしたが、この研 […]

マイクロソフトリサーチの研究成果をライセンスした新しいライフログカメラが、市販へ向けて始動したという記事を読みました。
Viconrevueteaser
イギリス・ケンブリッジのマイクロソフトリサーチでの研究名はSenseCamというものでしたが、この研究は首からぶら下げたカメラで日常の風景を撮り続けることで、人生を記録(ライフログ)するというものです。
ライフログというコンセプト自体はかなり前からあるようで、僕が初めてライフログというのを知ったのはライフスライスというプロジェクトのことを(ツイッター解説本がベストセラーになりつつある)いしたにまさきさんに聞いたのがきっかけでした。今なら組込のPCも部品やメモリもずっと安くなっているので、より安価に長時間記録できる機械が作れそうだというのはわかります。
Sensecam
SenseCamの特徴は、それまで一定時間置きに自動的にシャッターを切っていたところを、加速度計や光センサー、色センサー、温度センサー、服の温度センサーなどを使うことで、装着者が新しい環境に移ったタイミングを検知してシャッターを切る、ところにあるようです。変化が起こったところを撮ることで、同じ記憶容量でもより多くの情報が取れたり、一定間隔のシャッターでは取り逃してしまっていたような、短時間で大きく場所を移動したり景色に変化があったりしたときの記録も取れる、ということでしょうね。
このSenseCam技術をベースとしてこの冬に発売されるというVicon Revue(バイコン・レビュー)は、まず研究者向けに500ユニットが500ユーロ(7万円(636ドル)弱)で発売され、来年にはコンシューマー向けバージョンが発売される予定だということです。量産されれば価格はもっと安くなるのではと思われます。
別の認知学の研究者のコメントでは、ノートやシステム手帳に記録をするのと同様に、普通の人がこういった機械を使って日常を記録するようになるのも近い、ということです。
via New Scientist
[2012-08-01 更新] ラボの西尾さんが購入して使ってます