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UIデザイン

世界に一台しかない超かんたんケータイが作れるイギリスのOwnFone

イギリスの新しいプリペイド携帯電話OwnFoneは、かんたんケータイの考え方をさらに徹底したような、特定の相手にだけかけられる専用の電話機をカスタムメイドできるサービスです。 見ての通り、電話機についてるのはボリューム、 […]

イギリスの新しいプリペイド携帯電話OwnFoneは、かんたんケータイの考え方をさらに徹底したような、特定の相手にだけかけられる専用の電話機をカスタムメイドできるサービスです。
Ownfone1
見ての通り、電話機についてるのはボリューム、受話、オン/オフ/切断、そしてかけられる相手の名前のついたボタンだけ。通話先の名前と番号は、webサイトから自分でデザインして自分だけのカスタマイズOwnFoneを注文できます。
Ownfonecustomize
宛先ボタンは、2/4/8/12個つけられるようです。
「おばあちゃんにOwnFoneを作ってあげた」というこのサンプルだと、孫のジャッキーさんと999(緊急番号)にかけられるだけの電話を作っています。
Ownfone2
子供と一緒に、その子供のためのOwnFoneをデザインしている様子の動画がこちら。

日本でも、ダイヤルボタン以外をなるべく廃して電話機能に特化したらくらくホンとか、そのスマートフォン版もありますが、完全にダイヤルもできないというのは無かったような気がします。
[訂正] ドコモとauしか見てませんでした。ソフトバンクにみまもりケータイという、ボタン1個で接続先固定のケータイがありました。ソフトバンクすごい (感謝@takesako)
子供に持たせる系の日本のキッズケータイでも、電話できる相手を「電話帳にある番号のみ」などと固定できますが、それでもOnwFoneよりはボタン数が多く、本当に小さい子だと使い方を忘れてしまうかもしれません。暗証番号等がわかればアンロックして好きな番号にかけられるので、普通の携帯に機能制限モードをつけたようなものと考えて良さそうです。それに対して、OwnFoneではそもそもボタンの無い相手にかける方法がないので、たとえ紛失して拾われても、拾った人がそのOwnFoneを使うメリットがまったく無さそうな所も利点でしょう。
一人暮らしの老人に持たせる、子供に持たせる、といった使い方以外にも、ランニングの時にはOwnFoneを持っていく、とか、メインの携帯電話は不要だけれど最低限の連絡は取れるようにしたい、といったシチュエーションで使うことも提案されているようです。
緊急番号999(日本でいう110や119?)を一番最後のボタンに割り当てることもできます。ボタン二つでそのうち一つが緊急番号だと、簡単に警察や救急車を呼べてしまってよくないのではと思いましたが、緊急番号にかける時は3度押さないといけないそうで、間違ってかけるというのは避けられるのかも。
OwnFoneでは、このあと、ボタンの点字対応や、写真対応を予定しているそうです。
Ownfone7
子供とか認知症の老人に使わせることを考えれば、文字で名前を書いたボタンよりも相手の顔写真のボタンの方が、より直感的で使いやすそうですね。
ウェブで完全に自分向けにカスタマイズした商品を一品買いするというのは、シューズメーカーのナイキがやっているNIKEiDとかも思い出しますね。このOwnFoneの値段は55ポンド(約6800円(62ドル))。通話料はプリペイドで購入し、切れたら追加でチャージ購入するシステムです。
via OwnFone will only let you call the people most important to you | The Verge