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土曜日は Java 読書会

Java 読書会 に参加してきた。一冊の本を、毎月一回集まって「読む」というもの。インターネット協会の部会ということになっているが、参加者は興味のある有志の集まりだ。 僕も、転職でアメリカのサイボウズに行く前はよく参加し […]

Java 読書会 に参加してきた。一冊の本を、毎月一回集まって「読む」というもの。インターネット協会の部会ということになっているが、参加者は興味のある有志の集まりだ。

僕も、転職でアメリカのサイボウズに行く前はよく参加していた。今回はひさしぶりの参加となる。

今回は翻訳者の瀬谷さんにも来ていただき、読んでいて難しい点など直接解説していただくこともあり、非常によかった。

今月分で読了となった、「アジャイルソフトウェア開発の奥義」だが、今回読んだ中で「付録C: 皮肉な運命」が読み物として面白かった。

同じプロジェクトを実施することになった二つの会社の話を、横に二つ並べて小説風に描く、というもので、一つはガチガチのウォーターフォールで大混乱になり、もう一方はアジャイル的な手法でなんとか成功する、というオチ。

悪い方の例では硬直したプロジェクト管理や理不尽な上司の要求、と言ったものが書かれている。思わず「あるある」と言ってしまうところも多い。ちょっとだけ触りを抜粋すると

上司「即刻開始する必要がある。分析にはどれくらいの時間がかかるかね?」
あなた「仕様要求がわからなければ分析にかかる時間を申し上げられません」
上司「仕様要求が出てくるまでには4~5週間かかるだろう。だから、仕様要求が今君達の目の前にあるものと仮定したまえ。君達は分析にどれぐらいの時間が必要なのかね」

さて上記の流れは変だ、とあなたは思うだろうか? あるいは、いったい何がおかしいというのだ、と思うだろうか。

アジャイル開発についての本なので、アジャイル開発に対してちょっと甘いかな、という気もするが、二つを並べて読むことで、果たして自分達の開発プロセスはどうだろうか、という良い自省ができる話かなあ、と思った。

もちろん、本文の方も充実した内容で、XP、デザインパターンについて実例をなぞりながら勉強することができる。いい本だと思った。

Java 読書会 は9月から新しい課題書(まだ決まっていない)で最初からスタートするので、会社の外で業務とは別に勉強してみたい、という方は参加してみてはどうだろうか。

こういった社外の勉強会は、Java 読書会の場合は「Java」というキーワードはあるものの、ウェブサービス系や組み込み系などさまざまな業務をしている人(もちろん仕事は全然 Java じゃないが自分で勉強してる人も)が集うので、見聞を広めるのにも役立つと思っている。