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2008年01月31日

MySpace開発者プラットフォームが来週リリース予定

MashableがMySpaceの新COOから聞き出した話によると、MySpaceがFacebookのようなDeveloper Platformのお披露目を2月5日に行なうそうだ。

それによれば、MySpaceのそれはFacebookで起こっているようなfeedの洪水を起こしたり、Facebookがユーザの反発を受けて撤回したビーコンのような仕組みは避けるとのこと。

インセンティブについては、レベニューシェアによるマネタイズ手段を提供、とMySpaceが広告主との間に入る形。MySpace Developer ProgramはOpenSocialに対応するそうだ。

開発者プログラムへの先行登録フォームがあったので、とりあえず申し込んでおいたけれど、さて5日にどんなものが出てくるか。

[追記]

予告どおり5日に正式開始となった

投稿者 秋元 : 15:36 | トラックバック

2008年01月30日

ソーシャルネットに開発者をひきつけるための成功法則

facebook, Bebo, MySpaceなどの成功したソーシャルネットが開発者に対して行なったことを分析してまとめたブログ記事があった。面白かったのでざっと(逐語ではないかも)訳してみた。

1. 技術的なオープンさを醸し出す

他社のCTO訪問で開発チームと開発者コミュニティとの仲間意識を作る

2. 技術者を平等に扱う、しかし最高の技術者をより近くに呼び寄せる

リリース後に開発チームと直接やりとりできる場に招待

3. コミュニティ運営に早期から着手。管理者のお披露目

初期に少数精鋭のできる開発者を惹きつけられるのは、やはり技術者

オフ会、チャット、IRC、メーリングリスト、会社訪問を企画

内部の開発者を同席させるのが鍵

4. サポートやドキュメント化は初期に集まった開発者に委譲してしまう

小さな開発者コミュニティは自然と相互扶助をはじめる。

APIのドキュメントなどはまかせてしまう

5. 問題には最速で応対。初期の問題に真剣に対応する

スケーラビリティを重視している姿勢を見せる

中のエンジニアが毎夜努力しているということが外部エンジニアにも影響

6. 儲かるプラットフォームだ、と強調する

あなたも儲けられる、というメッセージが重要

7. 開発者が訪問したいようなオフィスにする

オフィスへの招待が賞品となるような体験

ハッカソンやコーディング会で鍵となる開発者を個別に招待

内輪に近い開発者グループを抱えることで将来のPR的な危機で助けられるかも

8. ポリシーや機能の大きな変更の前や最中はオープンな議論でとことんコミュニケーションをとる

突然のサービス変更ほどネガティブで信用を失うことはない

そのような不安定さは投資家も最も恐れる。避けるべき。

それにどんな金がかかっても、VCの数十億の投資には代えられない

9. PRチームに、成功した開発者を何人捕まえられたら成功という明確なゴールを与える

紙に載るためにどんな曲芸でも厭わない人たちはいるものだ

あなたのブランド名の横に彼らの名前をどんどん出そう

10. 頻繁な開発者イベント

トップレベルの開発者を講演に呼ぶ

開発者グループを大物感を持たせて紹介



技術者向けマーケティングというか、心理学的なアプローチも多いかな。日本でも親エンジニア的と思われる企業ではAPIの公開や勉強会などの交流で上記のようなポイントを押さえているところはあるように思う。

投稿者 秋元 : 11:39 | トラックバック

2008年01月29日

Prologue - WordPressでプライベートツイッター

プログラミング言語じゃないよ。ブログシステムWordPress用のテーマの名前。

Prologueは、twitterライクなグループマイクロブログを、WordPressのシステムを使って実現してしまおう、というAutomatic(WordPressの配布元)によるプロジェクトらしい。

introducing-prologue.png

GPLで配布されているテーマを入れて切り替えると、WordPressの登録ユーザそれぞれの最新の発言がtwitterっぽく表示される。適当な環境が無かったので個人ブログの方に入れてみた。あとで元のテーマに戻すけど。

prologue-on-akimiotojp.png

メールアドレスがGravatarの登録アドレスとあっていれば、Gravatarで登録しておいたアバターを表示するようになっている。

いろいろとtwitterに似てるようで似てないところが出てくるのはしょうがないところ。カテゴリとかアーカイブとか、いろんなもの(twitterに無いようなものが全部)の動作がおかしくなるので、最初からtwitter cloneを作る目的でWordPressを一個立ち上げるのが本来の導入方法だと思われる。

マイクロじゃないブログシステムを使ってマイクロブログを簡単に作る、ということで、Automatic社の作為を感じないでもないけど、面白いのでは。

[追記]

そうそう、10日ほど前にDave Winer(RSSの父)がブログで投げかけた、RSSを使って分散されたオープンなtwitterを作る、という話とも絡んでるような、絡んでないような。

投稿者 秋元 : 15:28 | トラックバック

tweetmeme - twitterで話題のメッセージを集めたサイト

via Digital Inspiration

tweetmemeは、blogに対してTechmemeがやっていることを、twitterに対して行なったサービス。注目が集まっているtwitterメッセージを集めて、注目順にランキングして見せてくれる。忙しい人のための「今何がtwitter界で注目されているか」アンテナだ。

ふぁぼったーとも似てるけどちょっと違う。ファボッターがはてなブックマークの人気エントリに対応するものだとしたら、やはりtweetmemeはTechmemeに対応するものだろう。

tweetmeme-screenshot.png

人気のメッセージは、ブログ、画像、ビデオ、音声の4つのカテゴリにわけられている。

5分刻みで、過去のある時点での人気メッセージを表示できる。見たところ言語のフィルタリングはしていないようなので、20%あるといわれる日本語のメッセージもそこそこ見つかる。

[追記]

tweetmemeの開発者Nick Halsteadさんのブログアプリケーションの構成が紹介されていた。「開発はもちろんPHP!」と書いているPHP好きらしい。

  • PHP5
  • 20個ほどのPHPファイル
  • Apache2.2
  • データの取得と処理に4つのcronタスクを走らせている
  • エンジンはページを生成し、静的なHTMLとして保存
  • riverの生成にmemcacheを利用
  • ソース管理はSubversion

公開前後で得た知見は、この後もブログで書いていく、ということなので期待したい。

投稿者 秋元 : 11:13 | トラックバック

2008年01月28日

Baidu.jp(百度ジャパン)の意見交換会に参加した

ITニュースでも一通り出ていたし、ブログのレポートも色々出ているので知っている人も多いと思うけど、遅ればせながら感想を。

中国市場を制覇した検索エンジン百度(バイドゥ)の日本版baidu.jpのリリース日に、ブロガーとの意見交換会が設けられ、声を掛けていただいたので参加してきた。

どうして参加しようと思ったかというと、なにより本国CEOのロビン・リー(Robin Li)氏本人が来ると書いてあったから。ラリー・ペイジやジェリー・ヤン級とまでは言わないが、それに次ぐぐらいの大物、伝説の成功者だ。今後の中国語圏インターネットの成長を考えると最重要人物の一人と思っておいていいと思う。

午前に記者発表があったようで、一時間の前半はおそらくその時と同じスライドによる説明。これは普通で、特に面白いところはなし。ニュースでもカバーされている内容だろう。

後半30分を切ったところから質疑となり、全体で一時間だったので時間的にはちょっとものたりなかった。

僕はブランド名の表記法と日本語との関係について質問をした。百度を「バイドゥ」と読ませようとすることは日本人ユーザ向けに敷居を上げてるのでは、というような質問。

日本版にはまだ投入されていないのだけれど、本家百度の説明で出てきた、「検索キーワードに対応する掲示板が自動生成されて、そこで同じワードを検索した人同士が議論できる」という機能はとても面白そうだった。

baidu.comに行って実際に試してみたところ、二語以上の検索ではそれぞれのキーワードに別々の掲示板が出来てしまうようで、それはフレーズごとに掲示板が出来てもいいと思う。

百度は中国ではいろいろやんちゃなこともやって伸び、GoogleやYahooを圧倒してきたという印象だったので、ロビン・リーもガツガツした人物なのかと思っていたが、米国に長く居たこともありスマートで誠実な人という印象を受けた。清濁併せ呑む人物なのか、あるいは実利重視の部下がいるのか。

会場では、バイドゥジャパンの社員として前はてなの水野さんや、検索の鉄人関裕司さんとお会いした。このお二人が参加されているというだけでも、バイドゥ日本進出の本気度がわかろうというもの。

実際問題、同じような検索だけ提供しても乗換えを促すのは難しいだろう。まずはシェアでAskやLiveに並べるかどうかというところか。先は長いけれど注目はしておきたいと感じた。

[関連]

百度目の正直 / 404 Blog Not Found

BaiduがGoogleを抜く方法 / 池田信夫blog

「百度」意見交換会に参加 / ネタフル

ITベンチャー3社比較 / 小鳥ピヨピヨ

Baidu - 百度の意見交換会に参加してきました / dh memoranda

百度が本気で日本検索市場の攻略を始めました けれど…

投稿者 秋元 : 11:30 | コメント (4) | トラックバック

2008年01月23日

Alexa(アレクサ)以外の選択肢

MarkeZine併載コラム 第十回

アレクサ解説の第十回は、アレクサの競合サービスにどんなものがあるかについて。

このシリーズは、マーケジンの連載との併載になっている。


アレクサの代わりになるサービスはあるのか?

第7回第8回では、アレクサ自身が語ることの無い、アレクサのデータの問題点やデータが操作される危険性についてお話してきました。また、第9回では、実際にアレクサのデータを操作できる様々な手法も紹介しました。

そんなにアレクサのデータに問題があるのであれば、なぜたくさんの人がアレクサの情報を参照しているのでしょうか。もっと世の中によいサービスは無いのでしょうか? 今回はアレクサの競合と言われるサービスについて紹介していきたいと思います。

  • Nielsen//NetRatings(ニールセン/ネットレイティングス)
  • ComScore(コムスコア)
  • Hitwise(ヒットワイズ)
  • Compete(コンピート)
  • Quantcast(クワントキャスト)
  • Ranking.com(ランキング・コム)
  • PathTraq(パストラック)

Nielsen//NetRatings(ニールセン/ネットレイティングス)

Nielsen//NetRatingsは、テレビ視聴率データの提供で有名なニールセンの、インターネット部門を担当するNielsen Online社が提供するインターネットトラフィック統計です。1997年に設立され、1999年からデータ提供を行なっています。

アレクサのように好きなドメインに対して簡単な統計データを得ることはできず、有料でレポートを購入することで、自社ウェブサイトと競合他社とのトラフィック遷移の比較などができます。

nielsen-netratings.png
Nielsen//NetRatingsのトップページ

データの収集元は大きく二種類に分けられ、新聞社が世論調査で行なうときのようなランダムな抽選によるパネル選出(RDD)が一つ、もう一つは、懸賞つきネット広告などによって募集されています(*)。テレビの視聴率と同様、パネルの詳細(正確な人数や構成)については明かされていません。

日本法人としてネットレイティングス株式会社があり(1999年設立)、日本でのトラフィック統計のランキングや動向をよく発表しています。日本の新聞等のメディアで日本のウェブサイトの利用状況に言及する際に引用されることが多いデータではないかと思います。

netratings-news-sample.png
ネットレイティングス社発表を元にしたニュースの例

(*) Nielsen//NetRatingのパネル応募ページ

ComScore

ComScoreは、アクセス状況をComScoreのサーバに送るフリーウェアを配布することでパネルを確保しています。

ComScoreも昨年(2007年6月)、日本法人コムスコア・ジャパン設立しました

comscore.png
ComScoreのトップページ

しかし、コムスコアが2007年9月に発表した日本の検索エンジンシェアについてのレポートでは、2006年9月から2007年9月の一年間でヤフーのシェアが30%近く下落したり、ヤフーとグーグル以外の検索エンジンのシェアが10%以上上昇したり、など、日本での統計データに対して実感とは離れた、疑問を抱かせるような数値が出ています。

このリリースは数値の出方が極端だったこともあっていろいろなメディアで取り上げられましたが、日本のデータについては今後の改善が行われるかを見る必要があるのではと筆者は感じています。ComScoreの「便利なツール」が日本語版で流通していないため、そもそも現状で日本のデータが正しく集まっているのかという話もあります。

参考: 検索シェア縮まる! GoogleがYahoo!を超える日

Hitwise(ヒットワイズ)

Hitwiseは、インターネットへの接続業者(ISP)側からデータを集めることで利用者の統計を集めているサービスです。

hitwise.png
Hitwiseのトップページ

会社紹介によれば、米国で1000万人、世界では2500万人のネットユーザの情報を解析し、検索キーワードや訪問したサイト、サイトからサイトへの移動などを追跡しています。

提供しているデータは英語圏中心で、サイトではアメリカ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、香港、シンガポールのデータの案内があります。

Compete(コンピート)

Competeは米国のみを対象にしたトラフィック統計提供サービスです。Competeは2006年の11月にサービスを開始しました。

200万人のパネルの情報をISPやASP(アプリケーションサービス提供者)、Competeツールバーなどから収集しています。Mac, Linux, Firefox, Safariユーザにも対応しています。

compete.png
Competeの検索ページ

Competeでは、無料でウェブサイトから統計データを参照できます。年齢、収入、性別、米国内の地域などによってデータを詳細化できるところが、アレクサにはない機能です。統計の時間的な粒度は、アレクサの日別に対し、月別となっています。

後発であることやデータの収集先も多いことから、米国の事情を測定する役には立ちそうですが、そもそもサービス提供外ですので日本では使えないでしょう。

参考: Guy KawasakiによるCompete創業者Stephen DiMarcoへのインタビュー

Quantcast(クワントキャスト)

Quantcastも、アレクサの代替を狙って開始されたサービスです。

quantcast.png
Quantcastの検索ページ

元々はパネル方式でトラフィックデータを収集していたのに加えて、Javascript埋め込みによるアクセス解析サービスを追加してデータを集めています。

AlexaやCompeteと同様に、統計データは無料でサイトからアクセスできます。性別・年齢・人種・収入などの分布もわかります。

広告主に対して、あるサイトと似た読者層のサイトを列挙して見せるサービスを持っていて、データ提供サイトは優先的に広告主とマッチングさせるということも行っています。また、あるサイトの読者とブランド(航空会社など)との相関を出したりもしていて、これも広告出稿の選定時には役立ちそうです。

対象は米国限定。

参考: Quantcastによるネット視聴率データの無料開放

Ranking.com(ランキング・コム)

Ranking.comでは、ブラウザのアクセスを高速化したり、サイトの信頼度を独自の数値(TrustGauge)で表すという機能を持つIEツールバーを無料で配り、そこからユーザアクセスを収集して集計しています。

ranking.com.png
Ranking.comの検索結果ページ

PathTraq(パストラック)

筆者の所属するサイボウズ・ラボが8月に公開したPathtraq(パストラック)については、リリース直後の第6回でも少し紹介いたしました。

Pathtraq(パストラック)は、希望者のブラウザに閲覧ページのアドレスを提供するためのプラグインをインストールしてもらうことで、参加者から集めた訪問ページの統計を取るサービスです。
アレクサがドメイン毎のデータを取るサービスであるのに対して、ページ毎のアクセス情報が集計される点に特徴があります。

pathtraq-screenshot.png
Pathtraq検索結果ページ

今のところ、パストラックは日本語で提供されている日本語圏を対象としたサービスです。よって、アレクサや今回紹介した他のサービスと比べて、日本の中でのウェブページのアクセスデータをより正しく取れる点が利点となります。(ただしパネルの構成は今後も改善が必要でしょう)

データ提供者のプライバシーに配慮し、アクセスしたURLのみを(暗号化されたページや参加者が除外指定したページは除いて)集め、統計を取ったら個々のデータはすぐに廃棄していく仕組みとなっていることが、ある意味弱点とも言えます。

ネットレイティングスのような、パネルの許可を得てネットに関するあらゆる活動を収集しているサービスと比べると、個人のブラウズ活動をずっと追っていくようなことはできません。このあたりは多数の一般ユーザの参加を前提とした仕組み上、プライバシーと機能のバランスの取り方としては妥当なところではないかと思います。

Google Toolbar/Analytics/AdSense

統計を取っているかどうかも確認されたわけではありませんが、検索エンジンのGoogleもユーザのアクセス情報を集計できる能力を十分に持っています。

具体的には、Google Toolbarがページランクを表示する際にGoogleに送る閲覧中のページや、Google Analyticsを利用してアクセス解析をしている多くのウェブサイトの情報、いろいろなサイトに貼られたGoogle AdSense広告やGoogleウィジェットの表示時にわかるクライアント情報とサイトの対応、などです。

Googleが内部的にこれらのデータを総合してウェブのトラフィックを集計していても驚きませんし、どこかで上記の各社のような統計データの提供ビジネスに参加することも可能でしょう。

まとめ

筆者は、ウェブのいろいろな進化に比べると、アレクサの改善速度が追いついていないようには感じています。アマゾンが、アレクサのデータ提供を収益にうまく変える方法を思いつけていないのも力を入れられない理由ではないでしょうか。

しかし、ブラウザの中に組み込まれていた歴史や、その知名度、(実数はわかりませんが)アレクサ・ツールバーの普及度の高さを見ると、アレクサが先行した分を他の競合サービスが追いつくのはなかなか簡単ではありません。

以前に比べるとアレクサの問題点や限界も少しずつ認識されてきているようです。ブログなどでアレクサのデータやグラフを誤った解釈で紹介すると、コメントや他のブログでの反論が見られるようになってきました。

アレクサを他の○○に置き換えても問題は解決しない

しかし、そのようなアレクサの限界を見たライターやブロガーの中には、単にアレクサを使っていたところをComScoreやCompeteのデータやグラフに置き換えて、それでよし、としている人も少なくありません。

ウェブの仕組み上、ComScoreやCompeteなど他の競合サービスが、アレクサの持っている問題からまったく自由であることはできません。

ウェブの本質がブラウザとサーバの間の独立したバラバラのアクセスであり、昔のパソコン通信のような、どこかひとつの中央サーバで管理された仕組みではない以上、すべての正確なアクセスを正確に収集・記録・分析することは不可能だと断言できます。

そういう意味で、単にアレクサを使わずもっとマイナーなサービスのデータを使うというだけであれば、何も問題は解決していないどころか、参加ユーザが少ないためにより恣意的な他ユーザの操作に踊らされる危険も高まるかもしれません。

一つの指標に頼らないこと

ウェブの本質を理解せずに、どこか一社が提供している指標でもって、広告やSEOの成果測定をおこなったり、広告料金の算定に使ったりする無知が、不正の温床となります。

複数のサービスの値を見て比較することで、ある特定のサービスで急な変化があったときに、それが確からしいのか、何か操作が行われているのか、を知ることができるかもしれません。

そういう意味では、アレクサ以外のサービスが多数出てきて使えるようになったのはよいことでしょう。

投稿者 秋元 : 11:30 | トラックバック

2008年01月21日

24時間で作られたWigitizeの開発者はiKnow!の関係者

百式で紹介されていた24時間で作られたドットコムサイト『Wigitize』、Diggで2000票近くを集めていたのでネットサービス作成のサンプルとして面白かったのは間違いない。

Diggされた元記事では、デザイン、ソース管理、Rails/DB開発、HTML, Javascript書き、JSON出力、バックグラウンド処理、API作成、ドメイン名と連絡メール、ホスティングとの契約、公開、SEOまでを手際よく24時間で進めた様子を、使った道具やサービスと一緒に紹介している。

もう一つ面白い話があって、このDominiekさんのブログを読んだり、彼の会社トゥーポイントのサイトを見るとわかるんだけれど、この人はオランダから東京に昨年移ってきており、英語学習SNSとして最近ネットで話題になったiKnow!の開発にも関わっているようなのだ。(顧客リストにiKnow!のセレゴジャパン)

昨年といえば、写真共有サイトZooomrの創業者Kristopher Taleも東京に拠点を移したし、日本の進んだネット環境やモバイル環境、あと日本や東京の何か(文化とか安全? よくわからん。今だと円安も、か)が、何人もの若手ネットサービス開発者の興味をひきつけているのではないだろうか。

Zooomrは日本を拠点に世界へサービス提供するそうだし、iKnow!も英語版(英語利用者に日本語を勉強してもらう、現在と逆方向のSNS)を企画中ときく。

インターネットのサービスなんて、もともとどこからでも世界へ提供できるわけで、もし日本に移り住んで来た彼ら「だけ」が海外向けサービスを成功させたりするようなことがあれば、日本のベンチャーや日本人エンジニアの立つ瀬がなくなってしまいそうだ。

彼らにも成功してほしいし、日本のベンチャーも続々海外進出して、日本がネットサービスの集積地の一つとなるようなことが起こればいいのだけれど。

[追記] iKnow!の人がつかまったので訊いてみた。DominiekさんはiKnow!のバックエンドからフロントエンドまで広く携わっている開発の重要人物、ということだそうだ。

投稿者 秋元 : 15:00 | トラックバック

2008年インターネット業界予想

ここのところ風邪で伏せっていたのでご紹介が遅れた。インターネットウォッチから2008年の業界予想をしてほしい、というご依頼が来たのでまじめに考えてみた。回答はこちらで。

アルファブロガーが予想する、2008年のインターネット業界

年の区切りを意識して何かしたりするには不真面目で不精なので、訊いてもらえるというのはありがたいこと。

世の中を変えるような新アイデアが予言できるぐらいなら、自分で作るべき立場ではあるので、あまり挑戦的なことは言ってない。固く当たりそうな予想にしたつもりだけれど、さてどうなるか。年末に振り返りを忘れないようにしよう。

投稿者 秋元 : 12:02 | トラックバック

2008年01月15日

lowgolink アメリカの主要ネットサービス144個+のロゴつきリンク集

via del.icio.us/popular

lowgolinkは、16個のジャンルにつき9個づつ、ニュース・検索・ビデオ・メールについてはさらに細分化した別ページで数十個~100個以上のサイトを、ロゴつきのリンクでまとめたリンク集。

lowgo-link-screenshot.png

ビデオサービスのページは圧巻だ。たくさんあるとは思っていたけれど、こんなにサービスがあるとは。もちろん日本語のサービスは入ってないのにこの数だ。

「アメリカの主要な食品サイトを挙げよ」なんて言われても日本にいたら縁がないと思うけれど、そういうときにこのサイトを思い出せると、そこそこ良さそうなリストをパッと入手できそうだな、と思った。

このサイト自体は、力技で、誰でも出来そうだけれど、実際にこれだけ集めてページ作るのもたいへんそうだ。その手間に敬意を評したい。誰かぜひ日本版を。

投稿者 秋元 : 17:41 | コメント (1) | トラックバック

Open Web Awards表彰式終了

webawards_180.gif

ウェブのベスト・サービスを探す国際コンテストオープン・ウェブ・アウォード、最終結果は先月末にOpen Web Awards最終結果発表にて発表済だが、サンフランシスコのパレスホテルを会場に各受賞サービスへの表彰が行なわれた。

Mashableのまとめレポートと、受賞パーティの写真はこちら。

業界の有名人も多く参加し、人気ITブログとしての主催者Mashableの面目約如か。

# さすがに遠いのと、他に現地に用事もなかったので参加はできなかったけど

ユーザ投票によるアウォードと、参加ブロガーによる審査員賞が必ずしも一致していないのは、参加ブロガーがより早く将来伸びるサービスをキャッチしているから、とも限らないようです。どちらかというと作ったり批評したりする者と、実際に使いたいと思うユーザでは評価軸が違うという可能性もあるでしょう。その場合は、ユーザの視点の方に価値があるということになるかも。

投稿者 秋元 : 16:08 | トラックバック

2008年01月11日

tripr.tv ユーザ生成動画によるホテルレビューサイト

via The Next Web

オランダの新サービスtripr.tvは、ホテルレビューサイトとYouTubeを掛け合わせたようなサイト。

tripr-tv-screenshot.png

泊まったホテルの動画を撮影して投稿し、tripr.tvはそれをホテル情報と紐付けて検索できるようにする。サイトの動画を見てサイトの予約をした人が出たら、手数料をtripr.tvと投稿者でわける、という仕組みだ。

撮影や編集は読者にさせるという意味ではYouTubeやそのフォロワーに似ている。それを、ホテルの部屋(や外観や近辺も)という情報に特化させて、レビューサイトに仕立て上げたということ。

今のところ言語はオランダ語、ほとんどの登録ホテルはオランダ国内。日本のホテルレビューサイトでもやってみても面白いのではと思った。ホテルを探しているときにホテル側が用意した以外の動画があれば、チェックしてみようかという気になるかもしれない。

投稿者 秋元 : 11:16 | トラックバック

2008年01月09日

マイミク削除を検知するアプリと、友達から消されたら通知するfacebookアプリ

via Digital Inspiration

Unfrienderは、facebook APIを使ったアプリケーションで、誰かの友達リストから自分が消されたときに、消されたことを教えてくれるというものだ。

# さかのぼって教えてくれるわけではなく、このアプリを有効にした後のものしかわからない。これはAPIの仕様を考えると想像はつくけど

facebookは、いろんなイベントやメッセージをたくさん通知してくるくせに、友達から外されたことは教えてくれないので、このようなアプリが登場したのだろう。

日本のSNSミクシィでこういうのはあるのかと検索したら、マイミクシィチェッカーというWindows用のフリーソフトが見つかった。やはり需要はあるみたいだ。

実現される機能はどちらも同じ、縁を切ってきた友人を発見するというものなんだけど、SNSの上で第三者の書いたアプリケーションに自分の友人データを検索させる、ということができているのは、facebook APIの威力だろう。導入するのも削除するのもfacebookのメニューから簡単に行うことができるし、別のクライアントソフトを動かしておく必要もない。

# ためしにfacebook Unfrienderをオンにしたけど、friendから外されても別に文句は言わないのでご安心を(笑)

投稿者 秋元 : 00:33 | トラックバック

2008年01月06日

今年の正月はずっと開発会(AA-Camp)だった

12月30日から今日1月6日まで、8日連続で自宅に知人を招いての開発会を行った。

この時期、例年は実家に帰省してのんびり過ごしたりするのだけれど、個人で作りたいサービスや、英語ITブログAsiajinの調査や執筆など、溜まっている作業がたくさんあったので、集中的にそれらを進めようと思ったのが目的。

それ以外に、僕が個別に知っている人達を引き合わせるという効果もあった。全部で20人、延べにして44人が参加してくれたので、その中には知らない同士というのも多く、面白いところでネットワークが広まったのではと思う。

[関連]

個人ブログ「秋元」のAA-Campカテゴリ

投稿者 秋元 : 21:26 | トラックバック

2008年01月04日

EditArea ソースコード編集専用のJavascriptエディタ

via Ajaxian

EditAreaは、HTMLフォームでソースコードを編集するためのJavascriptライブラリ。

editarea-screenshot.png

デモページで使ってみていただくのが一番わかりやすい。

機能リストのところを訳すと、

  • スクリプトをインクルードして関数一個呼ぶだけ
  • タブが打てる(これはいい)
  • 検索と置換
  • シンタックスハイライト機能あり。他の言語用にカスタマイズもできる
  • オートインデント
  • 行番号表示
  • 多言語対応。日本語も
  • 高速化用に、ライブラリを連結して圧縮(gzip)するPHPスクリプト同梱
  • 複数配置可能
  • 全画面モード
  • プラグイン対応
  • 保存や読込時のフックあり
  • 動的なコンテンツ管理が可能(?)
  • 他Javascriptライブラリと共存可能

主要ブラウザに対応。対応状況はこちらに。

これいいんじゃない? > 西尾さん

投稿者 秋元 : 11:37 | トラックバック