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ネットの事件

ツイッターの有名人なりすましアカウントへツイッター経由で裁判所命令が送られる。イギリス。たぶん世界初

イギリスでtwitterと裁判所に関する興味深い事件が起こったようです。 保守ブロガーDonal Blaney氏のニセモノとしてtwitterでアカウントをつくり、つぶやいていた匿名・連絡先不明の人物に対して、本物からの […]

イギリスでtwitterと裁判所に関する興味深い事件が起こったようです。
保守ブロガーDonal Blaney氏のニセモノとしてtwitterでアカウントをつくり、つぶやいていた匿名・連絡先不明の人物に対して、本物からの訴えを受けて裁判所から「なりすましをやめるように」という差し止め命令が、ツイッターで送られたそうです。
この、なりすまし、とされたアカウントを見ても、過去10件ぐらいしかつぶやいてないんですけどね。
このアカウントの所持者は、次にこのアカウントにログインしたときに、裁判所からの命令として「つぶやきを止めて、過去のつぶやきを消し、指定のURLからフォームに飛んで裁判所へ自分が誰かを申告するように」というテキストを受け取ることになっている、とのこと。このテキストがダイレクトメッセージ(DM)だとすると、お互いフォローしてないと届かないと思うのですが、裁判所がtwitterアカウントを作ってこのニセアカウントをフォローし、フォロー返しを貰った上でDMを送ったのでしょうか。
フォロワーとフォロウィーをざっと眺めてみた(それぞれ200人、100人ぐらい)けれども、裁判所のツイッターユーザーというのがいるのかどうかはわかりませんでした。
なんでtwitterに言わずに裁判所なの? というのもちょっと疑問なのですけど。twitter社でも、大企業や超有名人には、本人アカウントであることを認定して本人確認表示をする、などというサービスを始めていますので、まずそれを頼んでみるのもあるかと思いますが。(ただ、アメリカの一私企業であるtwitterに言って、サポートの対応を待つよりも、訴えた方が早い、とか効果ある、とかいう考えもあるとは思いますが)
日本の裁判所が「ツイッターで命令を出す」なんてことがすぐ起こる気はしないですが、有名人や実在の人物のふりをしたtwitterアカウントを作ってそのフリをする、というのは日本のツイッターでも見かけるので、裁判自体は出てくるかもしれないですね。マンガやアニメなど実在しない人物のアカウントが多そうなので、訴えるとすれば本人じゃなくてそれらの作者や権利者だったりするのかもしれませんけど。
UK court orders writ to be served via Twitter | Technology | Reuters