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データの囲い込みは利益か不利益か

先日書いたFlickr は昔、ウェブゲームだったへのコメントにて kwmr さんから Six Apart の Ben Trott によるエントリを教えていただいた。

データの可搬性については、僕個人としてもまったく同感で、サービスでも製品でも、ユーザが作成したデータはいつでも持ち出せるようにするのがよいと思っている。(過去の開発物を見ると、必ずしも実現できていないが)

競合他社サービスに逃げられるとかそういう心配もあって、こういったエクスポート機能は後回しにされたり、搭載されなかったりするのだろう。でも、そもそも最初に導入する際、登録や購入前にこそ、「何かあったときでも、データは自分のもの」と保証されることが、その製品/サービスを選ぶことへの大きな動機付けになるのではないかと思う。

また、データのエクスポート機能を充実させることは、開発側から見れば、「変なものは作れない。使いやすくなければデータごと他所へ逃げられてしまう」という危機感も生むような気がする。背水の陣的プロダクト開発とでもいおうか。

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Flickr は昔、ウェブゲームだった

写真共有サービスとしてあっというまに普及した Flickr の開発者インタビューが、Ajax の名付け親 Adaptive Path 社の部ログに載っていた。

このインタビューで興味深いのは、今ある Flickr は、当初計画されていたサービスとはまったく違っているということだ。

彼らが最初に作ろうとしていたのは、なんとウェブベースのマルチプレイヤーゲーム(The Game Neverending)だったというのだ。

We launched it in February of 2004, so it’s about a year and a half old. But it’s radically different now than it was at that time.

また、一年半前に写真共有サイトとなったときも、Flash ベースでアップロードされた写真を肴に、みんなでオンラインチャットをするという、コミュニティサービスだったという。

Flickr 自身が認識している、Flickr 成功の理由は、以下のようなことだという。

  • 各写真に一意の URL を与え、他のサイトから参照可能にしたこと
  • 最初の Flash アプリにこだわらず、開発力を他に向けたこと
  • クールな機能より、万人が理解できる「たくさんの写真の表示、共有」機能に注力したこと

それを実現できたのは、熱烈なユーザーからの要望、アジャイルな開発、日に10度にもわたるリリースだということだ。

このインタビューでは、del.icio.usnetflix などから Flickr が受けた影響、Flickr のベースとなったゲームについてや、今後 Flickr がどのように進化していく予定か、などについても語られている。

今月末に Flickr の開発体制などについてもっと喋る、とあるんだけど、それ聞けたら面白いだろうなあ。

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Bloglines にトラブル発生中?

Bloglines にログインしたら、自分の登録したフィードが全部消えてしまってるんだけど。。。。

と思ったらPlumber おじさんに切り替わっていた。データベースクラッシュだそうで。規模の大きなネットサービスはたいへんだなあ。