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ネットのサービス

Amazon S3 ストレージサービス

じつはあんまり目を惹かれなかったので流していた件、POLAR BEAR BLOG のアキヒトさんから

サイボウズ秋元さんのブログあたりで詳しい解説が出ることを期待しつつ、

とすごいバトン(笑)を受け取ったのでなんか書いてみる。(「後で書かせる」メソッド? ありがとうございます)

詳しい解説じゃないが。Amazon の新しいウェブサービス Amazon S3 について。

Amazon は、Alexa Web Search Platform の衝撃 – 誰もが検索サービスに参入できるでご紹介したように、2005年末に検索エンジン環境を有料にて公開提供している。

また、Alexa Web Information Service も、当初ベータの無料公開だったものが、今は有料になっている。このあたりも、最小回数は無料でその上は課金とか、1000クエリーで $0.25(円) といったような料金体系だ。

Amazon 側のサーバ(巨大なクラスタ)にあるファンクションを呼び出せるのだから、データを呼び出すウェブサービスを作ることも難しくはないはず。公開することにビジネス的な価値があるかどうかは今議論が始まったところだが、公開するデメリット、公開することで大きな失敗をする、といったことはないように思う。

これらのウェブサービスを利用するには、クレジットカードで申し込んでアカウントキーなどをサイト上から入手する。

Amazon はもともとクレジットカードの扱いには長けているし、アフィリエイトサービスでユーザごとの毎日のデータ集計や、集計に応じた課金のところも実績がある。つまり、もともと得意なインフラを使って、外部の開発者向けに内部にあった機能を順次公開しているとみることができる。

サービス公開によるウェブへの影響だが、

  • 大きなサイズのファイルを扱うサービス
  • データの信頼性を必要とするサービス

を、より簡単にはじめられるようになるだろう。データを冗長化したり、バックアップから復旧させたり、停電などに対処したり、サービスの可用性を高めようと思ったら様々なコストがかかるが、小さくはじめるときにそれらをすべてケアするのはなかなかたいへんだ。

また、

  • スケーラビリティを Amazon 側が保証してくれる

のもとても重要。小さなベンチャー企業がプロジェクトを始めるときに、「このサービスが大ヒットしてアクセス集中したらどうしよう」というような不安からも解放されそうだ。

Web2.0 的なネットサービスでも、アイデアの良さからあっというまに話題になり、ユーザやアクセスが増えすぎて止まってしまったり、当初の快適なレスポンスが失われたりしたものは多い。

フロントエンドのウェブアプリケーションは、2,3人(や、場合によっては1人でも)で気軽に作れるようになったが、多くのユーザを集めた時点で Google/Yahoo/Amazon/eBay/AOL/Microsoft などの大企業に会社ごと売り払ってしまう例が多いのは、a. 「人を集められても儲ける方法が無い」という点以外にも、b. 「スケールするシステムを作るのは、クールなウェブアプリを作るのとは異なるスキルが必要」ということも大きいのではと思うからだ。

データの保持について、スケールする環境を小口から買えるようになったことで、これまで以上に多彩なネットのサービスが、小さなベンチャー群から登場してくるのではと思う。

もしこれがうまくまわるようであれば、Google, Yahoo, Microsoft などが同様のサービスを出してくるだろう。またそうあってほしい。Web Service という形態であれば、バックエンド側のサービスの乗り換えも不可能ではないし、そうなればコスト競争も発生するだろうし。

また、データのハンドリングに問題がなくても、その他の原因(上記の a. の要因とか)で成功したサービスを売ることになったとして、どうせ下のレイヤが Amazon だったら他じゃなくて Amazon に売ろうか、ということにもなるかもしれない。それも Amazon 側のメリットではないか。

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新オフィスの椅子は Atlas

サイボウズ・ラボの椅子は okamura の Baron ではないか、というコメントをはてなブックマークでみたが、Baron(バロン) ではなく Atlas(アトラス) になる。

Baron も単体でかなり良い椅子だが、Atlas は 専用の机 Cruise(クルーズ) との組み合わせで活躍するのだ。

okamura のサイトの説明によれば、

これからのPCワークに適した姿勢を解明するために、オカムラは身体工学の研究を取り入れました。人間の身体的特性を計測、解析して定量化し、そのデータを製品開発などに応用する身体工学により、Cruise & Atlasの理想的な作業スタイルが実現しました。

とのこと。

なんか家具メーカーの宣伝みたいだが。一回座りに来てもらえばわかるかと。(もちろん、okamura さんのショウルームに行くという手も。Baron などとも座り比べできる)

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サイボウズ・ラボ新オフィスへぜひ見学に来て

今日は idea*idea の田口さんサイドフィードの赤松さんのお二人に、サイボウズ・ラボへ遊びに来ていただいた。

田口さんも赤松さんも、いまさら言うまでもない有名人だが、いろいろなサービスに詳しく、また RSSLifehack 系の人気サービスを立ち上げている先輩でもある。忙しいところをお願いして、他のラボのメンバーとも顔見知りになってもらうことができた。

3月1日にオフィス移転して、ようやく僕らもこのすてきなオフィスに慣れてきたところ。サイボウズ・ラボに興味のある技術者ももちろんだが、転職希望者だけでなく、よりよいオフィス環境や今後のネット製品・サービスについて意見交換ができるみなさまの見学は大歓迎。

それにしても田口さんのラボ写真はいい。いや、もちろんオフィス自体のすばらしさもあるけど(笑)、光景を写真として切り取る田口さんの力や、カメラ(この前の写真会議で使われたコダックのカメラだった)のすごさもあるのだろう。

どうもありがとうございました。また気分転換や情報交換に来てください > お二方