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ネットの事件

「アメリカにいるなら英語名を使え」と要求した教授のメッセージがSNSで共有され人種差別と炎上

ベトナム系アメリカ人のフック・ブイさん(Phuc Bui)は、カリフォルニア州オークランドのLaneyコミュニティカレッジ(2年制大学)の教授とのオンライン授業でのやりとりで「あなたの名前は英語で侮辱してるように聴こえるので、名前を英語化(Anglicize)してほしい」と要求されたそうです。

これにブイさんは「名前を英語化(Anglicize)しろというのは差別的に感じます。私の本来の名前で呼べないということなら、Title IX事務所へ報告します」と答えています。

# Title IX というのは学校での性差別禁止を禁じた教育改正法第9編のことを指すようですが、Title IX Office という名前で学生の差別一般に関する相談窓口を指すそうで、アメリカでは他でもこの名前を使っている大学があるようです。

ここで謝れば良かったものを、教授は自分の意見に固執します。

「あなたのフック・ブイという名前はF*ck Boyと聴こえます。もし私がベトナムに住んでいて私の名前がそちらの言葉でEat a Dick聴こえるようであれば、自分自身とそれを発声しないといけない周囲のために名前を変えるでしょう。」「あなたが侮辱されたと思ったのは理解できます。しかしあなたの名前は私の言語では侮辱的な音なのです。重ねてお願いします」

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So I’m disgusted and disappointed. Honestly, I really liked laney college but this teacher had the ignorance and audacity to tell my sister to anglicized her name is disgusting. Anglicized means to make English in form or character. As a professor, he should be trying to learn her name and culture and not try to white wash her name. My sister graduated high school thinking she can finally be able to use her name. But this is fucking disgusting. I really hate cussing on social media but the fact that this white professor had the audacity to ask her to make her name easier is disgusting 🤮🤮🤮🤮. If you read the last page, he’s calling my sister’s name an embarrassment and that it’s sounds like an insult. I love that my parents want to keep my culture alive by keeping our Vietnamese name. If you can’t say it then ask. In addition, Hubbard said that English is his language. But also forgot that my sister also spoke English and that’s not his language.

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さらに、「英語名」をつけないブイさんに対し、オンライン授業でブイさんのことを呼ぶときはP グェン(阮 – ベトナムで一番多い苗字)と勝手な名前をつけて呼んだそう。動画が残されています。これも失礼ですよね。日本人だからスズキ、とか中国人だからワン、みたいなものですから。生徒を個人として見ていない。

[訂正 7/11] ブイさんのフルネームがPhuc Bui Diem Nguyenで、よくある姓で呼んだわけではありませんでした。した。上段については私の完全な確認不足でした。ごめんなさい。Ichiro が読みにくい・言いにくいから I Suzuki と呼ぶ、といった感じでしょうか。

# ベトナム系「アメリカ人」なのですから、Phuc だってアメリカ人の名前、なのですが

ここまで意見を変えないと、Title IX事務所なりなんなりに伝えるしかないと思いますが、これを聴いて憤ったブイさんの妹が Instagram にて一連のやりとりを公開したところ大きな反響を呼び、大学がこれを人種差別と外国人嫌悪と認め、謝罪するに至りました。

炎上はテレビのニュースで報道されるまでに。

テレビリポーターのtwitterで報道後について報告されています。この教授本人も一度はツイッターで謝罪を公表したそうですが、既にアカウントごと謝罪ツイートは消えてしまっているそう。

スクリーンショットに残っている謝罪: 「私の無神経な行動が苦痛と怒りを私の生徒と、そして私の2通の不適切なメールをインターネット上で読んだ多くの方々へ与えたことを謝罪します」

英会話の勉強で英語名?

このニュースを単体として読むと、たしかにひどい差別でこんなことあるのかと思ったのですが、考えてみると自分も似たような経験をしていたことに思い当たりました。その昔、最初に入った会社で業後の英会話教室に参加していた時、最初の授業でアメリカ人教師に「英語名をつけるように」と言われた記憶が。

調子のいい男性の教師で、先輩社員の山本さんに「ようしお前はジョンだ。ジョンっぽいからな」みたいなことを言ってました。

「英語名をつけてお互い会話することで、より英会話に没入できる」的なことを言ってたように思いますが、考えてみれば、なじみのない日本名の生徒たちの名前を憶えて呼びかけるのが面倒だったんでしょうね。

他の同僚たちも、なにぶん英語で会話してると圧倒的に反駁するのは難しいわけで、喜んでか渋々かはわかりませんが何かしら聞いたことのあるような英語の名前をそれぞれがつけ、それでお互い呼び合ってたように思います。まあ中には日本語名でも簡単な人もいるし、数週間後にはジョン以外は定着していなかったように覚えていますが。

そういえば、その時に勝手に変な名前をつけられるのが嫌で、Akky というニックネームをその場で作って呼ばせたのを、ハンドルネームとして今まで使うことになったんでした。音節が短くて覚えやすければ、ジャックとかマイケルとかじゃなくてもいいんだろう、と。

その後は海外勤務などもあり「お金払って英語習うぐらいなら英語で仕事したほうがお金も貰えていいんじゃないか」と英会話教室に行くこともなくなりましたが、この風習今でもやってるところあるんでしょうかね? 外国語を学ぶのはいい事だけど、自分のアイデンティティに関わることまで曲げられるいわれはないですよね。

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技術

City Generator – 架空のアメリカの都市の地図や3Dモデルを自動生成

City Generator は、アメリカの大都市の地図を自動生成してくれるwebサービスです。

サイトを開くと勝手に自動生成が始まり、実際にありそうな都市の地図が少しずつできあがっていきます。

デフォルトはGoogleマップ風ですが、右上のメニューから Apple 風や手書き風など、さまざまなスタイルへの変更もできます。

デフォルトの「大公園2個、小公園なし」は少し寂しいと思ったので、公園を多めに作ってみたのが冒頭の地図です。他にもいろいろオプションがあるよう。

stl 形式のモデルをダウンロードすることもでき、これを使って都市を3Dで描くことも(知識と作業が必要そうですが)できるということ。

Typescript で書かれたソースコードはGitHub で公開されていて、自分で試すこともできます。

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ネットのサービス

People of the Pandemic – 外出自粛とその影響をブラウザで追体験できるシミュレーション

People of the Pandemic は、ブラウザで動くシミュレーションゲームです。シミュレーションする対象は、新型コロナウイルスの流行に対して外出しないことで感染速度と医療崩壊を防ごうとする市民となります。

アメリカの任意の地域の郵便番号を入れるか、「都会」「郊外」「田舎」のいずれかを選ぶと、その選んだ場所の人口密度や医療体制などを模したゲームが開始します。

第一週目は、まだ伝染病について知らず、いつも通りに過ごしているということになっています。週に7回の外出をコミュニティの全員が行い、その結果として感染者、重傷者、病床数などがじわりと増えています。

各週の終わりに、自分(たち)が次の週どう過ごすか、の選択が迫られます。家を出ない(Stay Home)から、散歩、買い物、ランニング、友達と会食、家族と外食、パーティーに参加、コンサートに参加のどれかを選びます。

ゲームでは、同じ地域や似た地域で既にプレイした他の19人とあわせた20人の挙動で、社会の中の感染状況が変わります。

前から約束も有ったし、ニュースで何か言ってるけどパーティーは参加しようかな、と。20人のうち、まだStay Home を選んでた人はいないようですね。

20人の選択にあわせて、人を表す〇印が町の中を動き回り、中には接近から感染する人も出てきます。感染者も、感染したが症状がない紫の丸から、重い症状のピンク、と複数の段階があり、黒の死亡者、緑の回復者とあわせて色のついた人が増えていきます。

今回のプレイでは、4週目には地域に50ある病床が重症患者で一杯になってしまいました。自分は家から一歩も出ない方針に切り替えたものの、まだ大半のプレイヤーは買い出しやジョギングはいいだろう、という判断のようです。

ゲームは8週目まで続けられますが、この状態になってしまうと地域の運営に支障をきたすようで、6週目には食料が尽きてゲームオーバーとなってしまいました。

抽象化されたシミュレーションではありますし、何をどうしたらどれぐらい感染するか、のモデル作りのところも、研究がまだまだ途中のCOVID-19に関して不正確なところもあるとは思いますが、自分の判断とコミュニティの他の人々の判断を見ながら、社会全体が立ちいかなくなる状況を追体験できるというのは良い説得力があるのではないでしょうか。やってみると怖くなるし、自分たちが今どうするのが良いかも考えさせられます。

via FlowingData