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ネットのサービス

Redact – 過去のSNS投稿を様々な条件で自動的・定期的に削除してくれるツール

Redact は、Facebook や Twitter などの SNS の過去の投稿を削除管理をしてくれる新アプリ/サービスです。

このサービスを使うと、定期的に、あるいは単発で登録したSNSの過去の自分の書き込みを調べ、自分の設定した条件で削除してくれるということです。

使ってみた

Facebook で試してみました。

まずFacebook上で、テスト用にいくつかポストをしました。(何年もろくにFacebookを使っていなかったので、テスト用投稿を作るところから)

Redact への条件として

  • 「テスト」という文字を含む、
  • 過去1年間のFacebookの投稿とコメント
  • イイネは消さない
  • 「重要」という文字があれば除外する(=消さない)

を対象に設定しました。対象のポストを探すだけの「プレビュー」と実際に消す「削除」がありますが今回は削除を実行

「本当に進めていいですか?」の確認

「1件を削除しました」

先ほど一番最後にあった「テスト」を含んだポストが、Facebook上で削除されているのを確認しました。

単発の「削除」ではなく「スケジュール」にすると、指定した間隔でこの処理を定期的に繰り返してくれるそうです。

使い道

昔のSNSでの発言、毎日のように書き込みしている本人にとっては覚えてもいないものがほとんどだと思いますが、インターネット空間には残り続けています。検索などで迷い込んできた第三者が見ることもありますし、何か素晴らしい発言をしたり炎上したりして目立ったりすると、過去に遡って読んでくれるような人たちも現れます。

その結果として今言っていることと矛盾したり正反対な意見を書いていたりが見つかったりや、犯罪や不正行為の自白になっていたりで別の炎上を起こしてしまうということも起こっていますね。

その場の言い捨てのつもりでSNS で発言していた人にとっては、そのような過去の投稿が発掘されて出回るのは恐ろしいことでしょう。Redact の機能はそのような問題を防ごうとしているというのもあるのかなと思いました。

最近の炎上例なら「死ね」とかでしょうか。昔SNSで悪態をついていた自覚があるなら、候補となりそうなキーワードを入れれば、Redact が探し出してその発言だけを削除してくれるというわけです。

最初からSNSを短期の投稿場所としてしか考えていないなら、たとえば毎週一回チェックをさせてそれ以前の投稿はすべて消してしまうような運用をしてもよい。

セキュリティ

リリース時に対応が謳われたサービスは Facebook, Twitter, Discord, Twitch, LinkedIn, Microsoft Teams, Skype, Instagram, Slack など多岐にわたります。サービスも、そのサービス内の何が消せるかについても、今後も拡充を続けるそうです。

これらのSNSサービスがすべて Redact のような外部サービスを良しとするわけでもなく、Facebook の例では連携は API 等ではなく、Facebook のパスワードを Redact に預ける形でした。SNS アカウントを大事にしているなら、ここの点のセキュリティは気になるところかもしれません。

SNSへの対応も大変なサービスだと思いますが、PC/Mac/Linux 版は現在は無料で使えるそうです。iOS/Android 版はこのあとのリリースが予定されていて、そちらは有料となる予定。

via Hacker News

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工作

Incognito – アンチ顔認識アクセサリ

ポーランドのデザインスタジオ Noma の制作によるアート作品 Incognito は、写真から人物の特定をされないようにするためのアクセサリ。

SONY DSC

「公共の場所での自らの外見を、社会監視から守る」目的で制作された Incognito は、様々な形のプロトタイプを、フェイスブックで使われているのと同じ DeepFace アルゴリズムで測定し決定された形状だそうです。

フェイスブックが顔写真からユーザーを識別する能力は、現在のところおでこと両頬の特徴に依存しているのですかね。

面白い社会実験ですが、現在の難点はこの Incognito をつけて歩くことで、顔の特徴よりはるか以前に誰なのか特定されてしまうところでしょうか。顔認識のアルゴリズムがこの先進化しなければ、この Incognito をつけて外出するのが流行したりする可能性も、… ないか。

こちらはジョークとして制作された、顔認識対策をさらに高めたもの。

SONY DSC

これでは知り合いが見ても本人とは特定できなさそうです。

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ツール

ソーシャルメディアに「人生の残り時間」を表示するブラウザ拡張

Social Media Death Clock (ソーシャルメディア死の時計)は、ソーシャルメディアサイトの目につく場所に、あなたの余命を表示するという Chrome ブラウザ拡張です。

作者のアンソニー・モリスさん(Anthony Morris)は「ソーシャルメディアで時間を浪費している間にも、自らが不死でないことを意識せよ(Remind yourself of your mortality while you waste away on social media)」と書いており、ソーシャルメディア・サーフィンのやりすぎをいましめるツールということのよう。

拡張をインストールして対応しているソーシャルメディアサイトにアクセスすると、まず「誕生日をセットするよう」言われます。拡張のアイコンから誕生日をセットしてください。すると、

ツイッターの鳥アイコンがあった場所に、☠️(髑髏マーク。絵文字にこんなのあったんだ)と一緒にあなたの余命が表示され、ずっとカウントダウンを続けます。

こちらは reddit 。ロゴの部分が変わります。現在の対応サイトは

  • ツイッター
  • フェイスブック
  • YouTube
  • インスタグラム
  • リンクトイン
  • reddit
  • VK (ロシアのFacebook的なSNS)

ソースを見たところ、平均寿命を80歳として計算しているようですね。100まで生きるつもりの人はソースコードの書き換えが必要でしょう。

毎日のようにアクセスしている人にとって、サイトの左上のサービスロゴは不要な情報ですね。ツイッターを使ってるのはわかりきってるからツイッターのロゴや reddit などのサービス名に有意義な情報量はありません。

余命の情報がいいかはともかく、長時間使っている人なら自分の役にたつ情報をカスタマイズ表示しておく場所としてはありかもしれません。

via TheNextWeb