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feedpath Zebra(Zimbra)日本版リリースと次世代Zimbraのオフライン・サポート機能

サイボウズの子会社、サイボウズ・ラボからみると兄弟会社のfeedpathから、feedpath Zebraのブロガー向け発表会に招待いただき参加してきた。 詳しい内容はグロービスの小林さんがまとめておられるのでそちらをど […]

サイボウズの子会社、サイボウズ・ラボからみると兄弟会社のfeedpathから、feedpath Zebraのブロガー向け発表会に招待いただき参加してきた。

詳しい内容はグロービスの小林さんがまとめておられるのでそちらをどうぞ。

今回は、米国からCEOが来日しての説明ということで、日本対応されたZebraではなく、オリジナルのZimbra、それも夏頃に出荷予定の最新版についての機能説明が多かった。

ネットサービスとのマッシュアップをプラグイン的に追加していき、メール閲覧ページなどに様々なリンクが現れる仕組みはとても面白かった。企業の内部システム向けにWeb2.0的なサービスをつなげることに価値を見出すようなエンドユーザや企業の導入担当エンジニアにとって興味深い製品ではないかと思う。

もう一つ感心したのは、オフラインでの利用を可能にするオフライン・サポートの話だ。これは米国で開発中の次世代Zimbraに関する話になるが。

Zimbraでは、ネットワークにつながった状態で、キャッシュデータをクライアント側に保持し、再接続した際にシンクロナイズさせるような形のプロキシを開発中で、これを使うことでオフラインの出先でもメールの読み書きやアドレス帳の参照ができるようになる予定だということだ。

Web型のコラボレーション・ツールの利点は、新たに各ユーザのPCにクライアントアプリのインストールを要求しないところにある。数百数千ユーザを抱える企業が、他のグループウェアではなくサイボウズのようなWebグループウェアを選択してきたのはそれが理由だ。

とはいっても、ノートパソコン等を使い、ネットワークから離れた状態で仕事をする際にはこれが弱点となる。Zimbraのやろうとしているオフライン・サポートは、どうしてもオフラインになる人に対して、オフライン用のキャッシュストレージを持つブラウザ(WHATWGで提案されているような)と組み合わせて使えるソリューションを提供することで、これにより、多数の人にWebアプリケーションの利点を提供しつつ、これまで弱いとされてきた点を改善するということだろう。

また、これとは別に、Mozillaの仕事をフリーランスで請け負っているエンジニアのブログで、Zimbra をオフライン・サポート化する方法について書かれており、注目されていた。

このニュージーランド在住のフリーランスエンジニアはhttp://www.bluishcoder.co.nz/2007/02/new-job.html“>最近Mozilla Corporationで仕事を始めたのだが、その内容が、Firefoxの新オフライン機能を使ってのZimbraのオフライン・サポート検証で、その目的はFirefoxブラウザの将来のバージョンでのオフライン・サポート機能を実践を通して研究することにあるということだ。

この人は、改造したZimbraとFirefoxを使って、オフライン状態でメールを読むというスクリーンキャストを公開している。

オフライン・サポートに必要な要素のいくつかはすでにFirefox2.0に入っている、ということも知らなかった。パッチを当てないといけないとはいっても、試そうと思えば自分で試すこともできるようだ。