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自動ブログ執筆ツール

まずはこのサイトをご覧いただきたい。RSStoBlog

いわゆるスパムブログ、コピペブログを作る自動ツールを、堂々と販売している。

RSS を食わせると、その内容を各種ブログに投稿しまくるらしい。ニュースの RSS などを適当に放り込めば、一見ニュース論評サイトのようなゴミブログが濫造されるというわけだ。日本語 blogsphere では、seesar ブログが一時期こういうブログで溢れかえって問題となった

「おまえかー。おまえが悪いんかー」と首根っこ掴んで揺さぶりたくなるところだが、販売のサイト自体はよくある霊感商法などにも通じるインチキさがプンプンしていて、笑えなくもない。

「RSS to Blog を買って2週間で、アドセンスで $600(6万6000円) 儲けました」といういかにもな購入者の体験談とか、怪しさ大爆発だ。こんなツールで書かれたブログは、早晩検索エンジンから排除されるだろうので、ツールを買う者は馬鹿を見るとは思う。検索エンジンの中の人達はめちゃくちゃ大変だろうが。

しかし、ツールを売ってる彼ら自身を止めるのは容易ではないだろう。こういうツールはアンダーグラウンドには多数あるのだろうと思っていたが、こうやっておおっぴらに販売(クレジットカードまで使えちゃうよ)するからには、道義的な非難は既に気にしてないだろう。

ブロガーは「毎日ブログ書くのたいへんだなー」と思うことも多いだろうが(というか自分は思うことがある)、「誰か代わりに記事書いてくれたらいいのに」という心が、こういったダークサイドに堕ちてしまう第一歩なのかも。

追記: 英語圏では、スパムブログに Splogs (スプログ)という名前がつけられそうなようだ。 スプログを見つけたらここに報告しよう、といった運動サイトもある(そのサイトにもやはり広告が載ってるわけだが ^^)。

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Ajax アプリケーショントップ12 (トップ10 パート2 ???)

Ajax アプリケーショントップ10 で紹介した、ベンチャーキャピタリストのブログで、Ajax アプリケーショントップ10 パート2 が公開されていた。先月の記事なので僕が気づいてなかっただけだが。トップ10 なのにパート2、しかも 12 個あるんだが。。。まあいいか。

パート1 のあとに出てきたもの、いまだにその実態がはっきりしないものもふくめ、前回とは別の 12 個、追記の 2 個を含めて 14 個の注目 Ajax アプリケーションがピックアップされている。

カレンダー: CalenadarHub

検索可能な共有 or プライベートカレンダー。グループによる共有、購読機能、ドラッグ&ドロップできる UI、RSSフィード、API 公開

辞書/シソーラス: ObjectGraph Dictionary

説明不要

メール: Zimbra

メール、カレンダー、アドレス帳やその他のコミュニケーションのためのパッケージ

メール(2): Groowy

Ajax ではないが追加。Flash ベースのエレガントなアプリケーション

コード/部品サンプル: The MidnightCoders

Ajax/Flash で実装された様々なサンプル。サーバ呼び出し、データベース、Google 検索などのサンプルがある。

Flickr ビューワ: Lightweight Flickr Viewer

Flickr にある写真を、違ったインタフェースで閲覧可能

ゲーム: Boggle

無料で楽しい

ゲーム(2): Babble

Boggle に似てるがちょっと違う

メッセンジャー: Meebo

複数サービス対応のメッセンジャー。非常に良くできている。Trillian を捨てるときがきたか?

メッセンジャー(2): Treehouse Chat

Ajax によるよくできたチャット。Meebo より実用性は劣るし、既存のメッセンジャーにつながったりはしないけど。

ToDo リスト: TuDu

RSS フィード対応。ソースコードが公開されている。

スペルチェッカー: Garrison Locke

Garrison Locke 作。非常に良くできている。ソースへのリンクがある。

コードサンプル: script.aculo.us

Ruby on Rails 用のオートコンプリート、ショッピングカート、ソート、等のサンプル。

ホームページ用サイト: Netvibes

よくできた、完全カスタマイズ可能なホームページサイト

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ネットのサービス

日経 IT Pro 記事で Ajax についてコメント

10 月 14 日の記事 GoogleとSunの提携で脚光を浴びた Ajax オフィス・ソフトの可能性 にて、 Ajax オフィスの可能性と有用性に関してコメントさせていただいた。

Ajax でマイクロソフトオフィスを再現できますか? という質問については、頑張ればそこそこはいけるが、完全に再現することはできないのでは、というように回答させていただいた。このあたりはクライアント系の Java が辿ってきた道筋でもある。技術者としてチャレンジングな課題で、作るのは楽しいかもしれないが、ビジネス的な意味があるかは疑問だ。

日本の業務系ウェブアプリケーションの雄ともいえるサイボウズにしても、デスクトップアプリケーションとの UI の統一性について何も考えてこなかったわけではない。長期にわたり、リッチクライアント技術の諸々を調査・検討してきているが、ここまでのところは特定の技術を広く採用するには至っていない。そこには優先順位やリソースの問題もあるし、ウェブアプリケーションの約束事を逸脱することによる不利益を考えてのものもあった。

ただし、全面的な Ajax 化ではなく、ちょっとした使い勝手を改善するための技術として Ajax などを取り込むことについては、今後重要になってくると僕は考えている。

たとえば、僕がアメリカでやっていたサイボウズオフィスの英語版 Share360 では、ユーザインタフェースを海外向けに作り直す必要があり、その際に DHTML/Javascript によるギミックをいくつか追加していた。これは主にサーバ側の負荷軽減を目的にしてのものだったが、利用感の上でも改善効果を出していると思う。狭義の Ajax は使っていないが、考え方としては同じ方向性にあるものだ。Share360 は基本機能が一世代前のもので、日本語のお客様に薦められる製品ではないが、UI については試用版で試してみていただいても面白いかと思う。

記事は、Ajax を活用したデスクトップ・オフィスの代替アプリケーションとして登場してきている中でも特に有力なものが多く取り上げられており、Ajax オフィスの現状を俯瞰するのに有用だと思う。