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2005年10月31日
アルファブロガーを英語でなんと言うか?
「なんというかも何も、それ英語じゃないか」、と言われそうだが、alpha blogger という言い方はそれほど普及してないみたい(Google 調べ)。
日本語のアルファブロガーに相当する言葉は、A-List bloggerというらしい。こっちのほうが検索では 100 倍ほど多く出てくる。Wikipedia に載ってるから、というのは根拠にしちゃいかんのかもしれないが。
日本で、影響力の大きなブロガー、のことをアルファブロガーと言うようになった経緯は、検索結果からすると
ニューズウィークの記事 → Ad Innovator → 日本のアルファブロガーを探せ2004
という流れのようだ。ただし、このニューズウィークの記事中でも、"Alpha Bloggers" という表記と、"A-Listers"という表記の両方が使われている。「アルファブロガー、彼らが自分達を指して言うところの、A-Listers」、なんて部分もあるので、自称するときも "A-Listers" が使われることが多いのかもしれない。
いや、だからどう、というわけじゃないんだけど、英語で英語圏の人と話すとき、alpha bloggers で通じるんだろうか、それとも A-Listers / A-List bloggers のほうがまだ通じるんだろうか、という素朴な疑問。職場に今話題のアルファブロガー本が落ちてたのでちょっと読ませてもらいつつ思ったわけ。
A-Listers Bloggers をあらためて日本語に訳すとしたら、「A級ブロガー」? 「Aランクブロガー」とか。
# 「Aランクブロガー」の主題歌はぜひ子門真人に、って判らんよねそんなネタ
投稿者 秋元 : 18:41 | コメント (2) | トラックバック
2005年10月30日
やっぱプレゼントといえば手編みの。。。内臓!?
このヒゲのおっさんが編んだのか。。。写真が本人とは限らんだろうけど。ぷぷぷ。
すまん連続してネタエントリだ。内臓の英語名が覚えられて勉強になるかもよ。
ま、いいか週末だし。
2005年10月29日
できる! クラスタリング/RAID
... RAID5 のあたりがちょっと苦しい気がするが。
2005年10月28日
Google はコンテンツを作らない
Google Base 、相変わらず使えない。今日はログイン画面までは行けるようになったが、パスワードを入れてもどのページにも遷移しないため、実際に試すことはできていない。
というわけで、昨日の予想(Google Base は広く説明されているようなクラシファイド広告サービスではない)の続きで書き進める。Google Base は汎用データベースアプリケーションをウェブアプリケーションとしてネット公開したものだとみている。
Google はコンテンツを作らない。ただ集めるのみ。
Google 検索の結果で Google 社自身についてのページが出てくることはほとんど無い。
Google ニュースには Google 自身が書いたニュースは一つも無い。
Google グループや Bloggers のデータはユーザが書いたものだし、
Google ディレクトリは Open Directory Project のデータそのままだ。(なんで Googlepedia をやらないんだろうな)
Froogle の商品データはすべて売主がアップロードしたもの。
ユーザにコンテンツを作らせること、が Google の商売の基本にある。人力でコンテンツを整備しないと成立しないというなら、そんなサービスは参入しなくていい、と思っているだろう。例のフレーズ「邪悪なことはしない(Don't be evil)」じゃなくて「コンテンツを作らない」こそが社是なんじゃないかと思うぐらいだ。
こんな風に考えることはできないだろうか? ワールドワイドウェブ(WWW)というスペースは、Google が作ったわけでも運営しているわけでもない。だが、結果として、ウェブは、Google で検索できて Google が広告を載せるための巨大なホスティングサービスと化している。
これが他社であれば、無料ウェブページサービス、無料ブログサービス、無料ブックマークサービス、無料ソーシャルネットワークサービスなどを自社ポータルで運営し、ユーザに登録させてコンテンツを作らせ、そこに広告を置いて商売しているところを、Google は、場を運営するコストをかけること無しに、広告だけばらまいて設置することに成功した。広告を置くためのページは、数多ある他社の無料サービスが維持してくれる。
Google Base の場合も、もちろんコンテンツを作るのはユーザだ。インターネット上の共有データベースを提供し、その中のコンテンツはユーザに提供させる。データベースの中身が有用ならそれはいい。しかし、たとえ集まったデータが玉石混交でも、さらに石石混交であったとしても、制御できる(==広告を置ける)ページが増えて訪問者が増えればいいのだ。
無料ウェブスペース(Geocities とか)でも、ブログの登場でも、ネット上のページは爆発的に増加してきただろう。でもまだ足りない。紙のファイルや Excel 、頭の中にしまわれている表を、インターネット上に引きずりだすんだ。
検索しなければいけないページが増えれば増えるほど、Google に取って代わることは難しくなる。インデックスされたページ数での競争はひとまず収まったが、膨大なデータをクロールし、解析し、反応よく検索結果を返すために必要なリソースは増えるばかり。検索技術に特化して検索技術で勝負し続けることが、マイクロソフトやヤフーと戦う、あるいは新規の参入者を諦念させるための鍵なのだ。それが続けられるようにするために、あれほどの人材を収集し続けているのだ。
投稿者 秋元 : 13:38 | コメント (2) | トラックバック
2005年10月27日
Google Base はクラシファイドではない。Wiki のデータベース版だ
Google Base のサービス内容を予想するネタで Blogsphere は大盛況のようだ。
ShinBlogや、SW's memo、POLAR BEAR BLOG、Posting, Subscribing, Tagging AND Searchなどで、Google のクラシファイド広告(個人広告)への参入という見方がされている。
しかし、これらの Google Base vs Craigslist という構図は、Google Base の流出スクリーンショットにたまたま Craigslist 的なテーブル設計画面があったことからくる誤解ではないか。
たしかに、「こんなこともできますよ」の一例としてクラシファイドっぽい入力画面が出ているが、フォームの右側にフィールドを削除するための [X] ボタンがついていることに注目してほしい。いろんなウェブデータベースを、フィールドを増減させて作るサイボウズ・デヂエの管理画面と非常に似ている。
クラシファイドっぽい Google Base のスクリーンショットは、Google Base でいろいろできることの一例にすぎないのではないだろうか。
Craig Newmark の切り開いた classified == 個人広告サービスは、Web1.0 バリバリのサービスだ。デザインの無骨さや気合の入らなさからすると、Web1.0 未満といってもいい。それが米国都市部の個人ネットユーザに大きな影響を与えているのは、ひとえにそこにユーザがいるからでしかない。
ユーザが集まらなければ意味がないクラシファイドサービスで、フィールドをカスタマイズされたオーナーの異なるページが乱立するような作りはありえない。クラシファイドサービスは、一箇所で人を大量に集められてはじめて機能するものだからだ。
それを踏まえると、Google Base は、やはり、最初に見たときの感想のように、サイボウズのデヂエや Intuit の QuickBase といった、社内情報共有向けのウェブデータベースを、イントラネット向けに解放したサービスではないかと思う。
QuickBase なんかは、条件によっては(オープンソース開発チーム向け、とか。)無料でインターネット上にテーブルを作るようなことも一時はさせていた。Google Base のような規模で、広告と結びつけるパスがなければビジネスモデルが成立しないのか、今みたら有料の ASP しか残っていないようだが。
僕は、Google Base は、価格.com やぐるなびをみんなで作れるサービスだと思っている。そこで作られたサービスは、業種に特化して設計された上記のような専門サイトに比べるとできることは限られている。しかし、検索が可能でレスポンスも早く(Google の技術)、またターゲットを絞った広告を載せることができる(AdWords/AdSense)。
Google Base は、テーブルという道具を軸に自社の影響が及ぶコンテンツページを量産させるための新しい仕組みではないか、と思う。
というようなことを思う根拠は以下。
- Google が今さら Craigslist の後追いをするとは思いにくい。
- Craigslist のカバーする領域だけでは Google が必要とするほど儲からない
- 僕自身が構想したことがある
最後の理由、自分でも同種のサービスを考えたことがあるのも、Google Base == DB 版 Wiki 説に肩入れする理由だ。ま、実現してない企画に価値はないが。
Google Base の登場は、実際にそのサービスが僕の予想通りであればだが、嬉しい反面、悔しくも思う。逆に、Google Base がクラシファイドや商店主からの商品アップロードスペースだけでしかなかったら、物足りないというところだ。仮にも尊敬する Google なのだから。
# Movable Type が不調でトラックバック機能がエラーになるため、言及した各ブログへのトラックバックは省略させていただく。いずれ復調したら打つ予定。
2005年10月26日
Google Base
via techcrunch
Google Base という Google の新サービスが登場間近との噂。ドメイン自体はアクセスできるが、今のところエラーが返ってくるだけ。
なので、いったいこれらのスクリーンショットはどこから入手したのか、と思うが、これらのスクリーンショットが本物だとすれば、この Google Base という新サービスはウェブ上でデータを集積できるウェブ・データベースのように思える。
この画面なんかは、データベースの設計画面みたいだが、サイボウズのウェブデータベースであるデヂエの管理画面とそっくりだ。
もちろん、Google がデヂエのまねをしてる、という話ではない。アイデア自体は昔からあるし、たとえば英語圏では QuickBase なんてのもある。日本語で商用製品となるとまずデヂエがくるとは思うが。
デヂエを知らない方のために簡単に説明すると、ブラウザで共有できるエクセルシートみたいなものだ。Google がインターネット上でやるからには無料+広告なんだろうし、成功すれば日本語対応も早いだろうから、デヂエにとっては脅威になるかもしれない。今までなかなか商品特性を説明できてなかったのもあるだろうから、逆に「社内でデータを管理できる Google Base みたいな製品です」となるかもしれないが。
追記: 本社社長の青野(通称: 青ちゃん ほんとか?)が、今ちょうどデヂエの話を書いてた。
Google Base、アキヒトさんのところでとっくに紹介されてた
Googleがデータベースのホスティングサービスを開始?
Google Base 続報
そればかりか CNET Japan に翻訳記事まで
グーグル、「Google Base」の実験開始--イーベイと衝突の可能性も
投稿者 秋元 : 10:06 | コメント (4) | トラックバック
2005年10月25日
del.icio.us にキーワード検索がついた
Firefox の検索バーにも del.icio.us 検索を追加できる。
del.icio.us 上にはユーザの集合体が便利だと思ったページしか入ってないんだから(少なくともこれまでのところは、だが)、これでレスポンス早くなれば目的の決まった探し物は Google よりこっちのほうが便利になったりするかも。
親バカてれび
親バカてれび というのがオープンしたらしい。
僕はバカではあるが親ではないのでターゲットユーザではないが、これはくるかも。というのも、親バカの人の親バカっぷりに圧倒されることはよくあるから。(ちなみに僕は、他人の赤ん坊の写真を見せられると、「うーん、赤ん坊ってみんな同じに見えるんですよね。見えません?」とか言ってしまうヒトデナシだ。)
サービス的には猫対決の kitten war の焼き直しなんだけど、日本向けには何を対決させたら流行るか、というのを練っている気がする。いわゆる文化の違いにあわせたサービス開発。ほんとか。
kitten war も Web2.0 らしいので(共有するところとか?)、親バカてれびも Web2.0 なのかも。集まったコンテンツをどう生かすのかが鍵か。タグ機能もつけて分類したりしちゃうのか。Google Maps にプロットするとか。API 公開して SOAP とかでアクセスか。
赤ん坊ならともかく、顔が決まってきて出歩くような歳になると誘拐とかいろいろあるので、名前やコメントには気をつけてください > 親バカなひと
2005年10月24日
新登場のフレームワークをいくつか
なんだか次々と新しいオープンソースフレームワークが出てくる。出ないよりいいけど、どれかが定番になってほしい気もする。Rubyist は Rails で決まり、なんだろうけど。
Symfony
WASP
この二つは PHP5 専用。PHP4 との互換維持を気にしなければ、PHP でも他のスクリプト言語と同じレベルのフレームワークは作れると思う。なのでこれらには期待。
Symfony のほうは、Mojavi3 から分岐したプロジェクト。DB ドライバに Creole、O/R マッパーに Propel、ビルドに Phing と Pake を使っている。pear を使って簡単に手元にインストールできる。コマンドラインでウェブアプリの雛形を生成するあたり、Ruby on Rails の影響が大きそう。
WASP は、DB_DataObject や HTML_Template_Flexy など、PEAR を多用したフレームワーク。こちらも Phing を利用。
RIFE/Crud
RIFE 自体は新登場ではないが、Java による less programming を目指したフレームワーク Rife の新バージョン 1.2 とほぼ時期を合わせて、普通の Java クラス(POJO)をそのまま使って CRUD (Create, Read, Update, Delete)のためのコードを自動生成してくれる RIFE/Crud モジュールが登場した。
RIFE は、Ruby on Rails の「15分でアプリができる。開発速度は Java の 10 倍」への反証として使われたことで有名。
気持ちよく起きるためのダブル目覚ましメソッド
via Alarm clocks are bad. How to wake up and feel better.
睡眠は浅い眠りと深い眠りがあって、深い眠りから無理矢理たたき起こされると不機嫌になってしまうということらしい。
浅い眠りを機械の力で判定して起こすような時計も百式で紹介されていたが、ここでは特別な時計を使わず、ふつうの目覚ましを二つ使うことで気持ちよく起きられる方法を紹介している。
- 一つ目の目覚ましは、起きるべき時間よりかなり前に、音量をかなり絞って、音楽かラジオが流れるようにセットする
- 二つ目の目覚ましは、これ以上遅いとまずい、という時間に、通常の音量でセットする
これだけ。
一つ目の目覚ましは非常にかすかな音量なので、「浅い睡眠」モードにあるときだけ働く。一つ目で音楽が鳴っているときでも、そのときが「深い睡眠」モードであれば目は覚めない。
途中で「浅い睡眠」になってくれば、一つ目の小さな音楽で目が覚める。二つ目の大きな目覚ましは、万一の時用のバックアップだ (^^;
浅い眠りのときに気持ちよく起きると、睡眠時間の長さは短くてもより快適に過ごせるのだろうか? というのは疑問ではある。だがまあ、気持ちよく起きられるに越したことはない。
投稿者 秋元 : 13:31 | コメント (2) | トラックバック
Netscape の作者による新 Web2.0 サービス Ning(6) そういえば Ning はどうなった?
PHP 勉強会後の懇親会にて、「Ning の解説が止まったけど使ってないんですか?」という突っ込みを受けた。うん、使ってないヨ。
... えーと。「おまえあれだけ Ning、Ning って騒いでたじゃないか」と言われそうだ。何も言わずにフェードアウトしてたのは悪かった。これをとりあえずのまとめエントリとしたい。
経緯を知らない人むけに Ning 自身の説明をもう一度。Ning はこんなサービス。
- あの Netscape を開発した Marc Andreessen の出資による新プロジェクト
- 共有ブックマーク、写真共有、レビューシステム、マッチングシステム、などのパーツが用意されていて、コピーや組み合わせで自分だけの独自ネットサービスを作ることができる場(Playground)
- PHP5 か独自 XML スクリプトで改造や新規開発も可能
- すべてのアプリケーションソースコードは公開され、参考にしたり流用したりできる
- 無料。ユーザを集めて広告で儲ける予定
他の Web2.0 サービスと比べて Ning の特徴的なところは、機能の固定したサービスを提供するのではなく、利用者自身を巻き込んで新しいサービスを量産できるところ。開発者がこぞって参加し、新しいアプリケーションが次々出てくれば、それがまた次のユーザを呼び込む、という正のスパイラルが起こりうるし、それが狙いのサービスだろうと思う。
Ajax がなんでこんなに急速に盛り上がったかという理由の一つは、Javascript なのでソースが丸見えということにある。Google Maps もソースの難読化(Obfuscation)を行ったが、熱心なユーザがあっというまに解析し、同じようなサービスが大量に登場した。Ning が普及すれば、PHP5 のソースレベルで同じことが起こりうる。
ただし、逆方向から見ると、Yahoo! Geocities などの無料ウェブページサービスで、掲示板やアンケートといった小さな動的アプリケーションをボタン一つで組み込めるようなものの、アプリケーションをちょっと本格化させた、というふうに見ることもできる。
エンドユーザからみた Ning は、Mixi で新たなコミュニティを作ったり、Yahoo 掲示板で新しい掲示板を作ったりすることと同じでしかない。違いは、作ることができるアプリケーションの種類が、今風なだけだ。
無料ブログスペースも、ブログ機能に特化した Geocities 的なものといえるし、無料ウェブページサービスや無料ブログサービスが、Ning が提供するようなアプリケーションをつけたしてくることも十分ありうる。というか、そういう動きも既に起こっている。
プログラミングのできるユーザー開発者が十分に現れなければ、Ning 自身が抱える開発者によるアプリケーションの追加だけが、他の無料スペースとの差別化ポイントとなってしまう。
ということで、面白がって参加してくれる優秀なプログラマーを集められるかどうかが、Ning 成功の鍵となると僕は見る。
プログラム心のあるユーザが Ning で開発するということは、
- Ning フレームワークの上でしか動かないアプリケーションを作ること
- 書いたコードは公開され、誰からでも参照されること
- 作ったアプリケーションが大ヒットしても、得られるのは名誉のみ。(Ning 運営者の得にしかならない)
といったことを意味する。
僕も、既存アプリの PHP5 ソースをいくつか眺めてはみた。ソースの質は良いと思うが、結局は Ning フレームワークを include して、そこの機能を使うことに収斂する。
ドキュメントを読んで Ning フレームワークを理解し、新しいネットアプリケーションを作れる開発者であれば、あまり変わらない努力で自前のアプリケーションを作ることができる。
たとえ興味のままに遊びで作るとしても、心のどこかに「これが大ヒットしたら広告つけて大もうけ」とか「事業化」とか考えることはあるだろう。そのときに、儲けは Ning に持っていかれる、というのがわかっていては、やる気が出にくくてもしかたないのではとも思う。
ただし、プログラミングを書きたいわけではないエンドユーザには、Ning は格好のサービスだ、という考えは変わらない。自分の市だけに限定したレストランレビューサイトや、チワワオーナーだけが参加する SNS など、ターゲットを限定したサービスを作り、自分がそのサービスのオーナーになりたい、という人は山のようにいるだろう。Ning ではそれが非常に簡単にできる。
Ning 自身には、「人を集めて広告で儲ける」というインセンティブがある。エンドユーザには、「クリックするだけで自分専用のネットサービスが作れる」という利益がある。しかし、Ning に一番必要な開発者には、あえて Ning で作るためのインセンティブが無いのだ。
ということで、華々しいデビューにも関わらず、その後 Ning について言及された良記事をあまり見ないし、アプリケーションのほうも、今のところオリジナリティの高いものが出てきているわけでもない、という状況になってしまっているのだ。
Ning によってもたらされる、有用アプリケーションのソース共有化は、非常に夢のある話で、できることなら実現してほしい。しかし、今のところ、何かもう一工夫なければ、その段階への突破が起こらないのでは、というのが今のところの Ning に対する感想である。
過去の Ning 記事:
Netscape の作者による新 Web2.0 サービス Ning(1)
Netscape の作者による新 Web2.0 サービス Ning(2)
Netscape の作者による新 Web2.0 サービス Ning(3)
Netscape の作者による新 Web2.0 サービス Ning(4) ビジネスモデルは?
Netscape の作者による新 Web2.0 サービス Ning(5) 開発してみる
投稿者 秋元 : 11:59 | コメント (1) | トラックバック
2005年10月22日
PHP 勉強会
恵比寿での第 5 回 PHP 勉強会。Ajax パワーポイント Presentacular で書いたプレゼンを発表。全員参加で、一人3分ずつ、PHP との関わりや最近注目していることなどを話すもの。
今回の会場は 100 人は入りそうな立派な会場
前回参加したとき会った人もいるが、はじめて参加された方も多く、それぞれが業務や趣味でやっていることの中身が多岐に渡っていて面白い。
この後は有志による飲み会に参加する予定。
投稿者 秋元 : 16:02 | コメント (2) | トラックバック
2005年10月21日
汝の名は Google
娘に「みくし」とかつけそうな人も出かねないな
2005年10月20日
Ajax 使ってますか?
回答数は763
1. Ajax の利用状況
Ajax を使った製品/サービスを出荷/リリースした 31.2%
Ajax を使った製品/サービスを開発中 32.8%
ま、これは Ajax のブログをウォッチしてるような人達のアンケートなので。。。
2. 使ってる言語
Ajax は PHP と使ってる 40.2%
Ajax は Java と使ってる 35.1%
以下、.NET, Ruby が続く
3. 使ってる Ajax ライブラリ
ライブラリは使わず、ゴリゴリ書く 40%
Prototype 23.1%
Script.aculo.us 17.7%
以下、DWR, Dojo, Rails, Ajax.NET, Rico, Sajax, ...
やっぱゴリゴリ書いてるのか。でもあるものは使いたいよなあ。
原始の .com ドメイン100個
今まで使われ続けている .com ドメインで、一番古いもののリストというのが公開されていた。
なんと一番古いものの登録年は1985 年。その最古の .com ドメインは
シンボリックス。Lisp マシンを作ってた会社の名前だ。
なつかしー。僕が大学ではじめてインターネットに触れたのが1989年頃だが、研究室の片隅に、シンボリックス社のマシンが一台落ちていたような記憶がある。とはいっても全然使ったことはないが。
この 1 位のドメインから 100 位のドメインが取られるまで、1年半かかっている。今みたいに、3文字以下 の.com ドメインは全部誰かが取っている、とか、英単語もほとんど取られている、という状況からすると、信じられないほどのんびりした世界だ。
Rank
Create date Domain name
1. 15-Mar-1985 SYMBOLICS.COM
2. 24-Apr-1985 BBN.COM
3. 24-May-1985 THINK.COM
4. 11-Jul-1985 MCC.COM
5. 30-Sep-1985 DEC.COM
6. 07-Nov-1985 NORTHROP.COM
7. 09-Jan-1986 XEROX.COM
8. 17-Jan-1986 SRI.COM
9. 03-Mar-1986 HP.COM
10. 05-Mar-1986 BELLCORE.COM
リストには、IBM や GE、 Boeing や Siemens、Intel、Cisco といったビッグネームも。NEC もある。
投稿者 秋元 : 11:21 | コメント (2) | トラックバック
ふ、風船おじさん
このひとには、あんま遠くに行こうとするなよ、と言っておきたい。いや、だってさあ。
2005年10月19日
Ajax パワーポイント Presentacular
Ajax オフィスツールで、「Ajax プレゼンテーションとして挙げられている S5 は、べつに Ajax 使ってないけどね」と書いた。しかし、Ajax で使われるライブラリを S5 に適用した、Ajax 風プレゼンツールが登場した。
日本語でも問題なく動くことを示すために、サンプルを作ってみた。ちょうど、今週末の PHP 勉強会で各自3分の発表があるので、それを題材としている。
S5 では、index.html 一枚に HTML で発表内容を書き込んでいくだけで、スライド式のプレゼンテーションを作成することができる。WYSIWYG な人には生の HTML を編集するというのは耐えられないだろうけど、テキストエディタ派の僕としては、編集するのもできたファイルも軽く、発表したものもそのままウェブで公開できる S5 は好きで、プレゼンするときはこれを使っている。(もっとも、日常プレゼンする機会はほとんどないが)
Presentacular では、Ajax アプリケーションで使われることの多い scriptaculous の、動的表現に関わる機能を、この S5 に追加している。
サーバから動的なデータの後読みをしたりしているわけではないので、狭義の Ajax アプリとはいえないが、この Presentacular のようなものに、ブラウザベースでのオーサリングをつけていけば、Web2.0 時代の Ajax プレゼンテーションツールとなるだろう。
まあ、HTML を編集する今の方式では、図や表を入れようとするとそれなりに苦労が生じるが、軽いプレゼンが流行していることもあるし、じつはプレゼンはこういったもので十分いうケースもあるのではないだろうか。
# Presentacular のソース一式をダウンロードして展開した上に、上記のプレゼンの HTML ファイルを上書き保存すれば、上のプレゼンはローカルでも再現できるし、HTML を書き換えて自分のプレゼンも作れる。簡単なのでぜひ遊んでみてほしい。
2005年10月18日
自動ブログ執筆ツール
まずはこのサイトをご覧いただきたい。RSStoBlog
いわゆるスパムブログ、コピペブログを作る自動ツールを、堂々と販売している。
RSS を食わせると、その内容を各種ブログに投稿しまくるらしい。ニュースの RSS などを適当に放り込めば、一見ニュース論評サイトのようなゴミブログが濫造されるというわけだ。日本語 blogsphere では、seesar ブログが一時期こういうブログで溢れかえって問題となった。
「おまえかー。おまえが悪いんかー」と首根っこ掴んで揺さぶりたくなるところだが、販売のサイト自体はよくある霊感商法などにも通じるインチキさがプンプンしていて、笑えなくもない。
「RSS to Blog を買って2週間で、アドセンスで $600 儲けました」といういかにもな購入者の体験談とか、怪しさ大爆発だ。こんなツールで書かれたブログは、早晩検索エンジンから排除されるだろうので、ツールを買う者は馬鹿を見るとは思う。検索エンジンの中の人達はめちゃくちゃ大変だろうが。
しかし、ツールを売ってる彼ら自身を止めるのは容易ではないだろう。こういうツールはアンダーグラウンドには多数あるのだろうと思っていたが、こうやっておおっぴらに販売(クレジットカードまで使えちゃうよ)するからには、道義的な非難は既に気にしてないだろう。
ブロガーは「毎日ブログ書くのたいへんだなー」と思うことも多いだろうが(というか自分は思うことがある)、「誰か代わりに記事書いてくれたらいいのに」という心が、こういったダークサイドに堕ちてしまう第一歩なのかも。
追記: 英語圏では、スパムブログに Splogs (スプログ)という名前がつけられそうなようだ。 スプログを見つけたらここに報告しよう、といった運動サイトもある(そのサイトにもやはり広告が載ってるわけだが ^^)。
追記: Splogosphere (スパムブログ界)を概観したブログエントリ
http://www.kbcafe.com/rss/?guid=20051018092212
Google のブログサービスがスプログの大量生成攻撃を受けた話
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000047715,20089367,00.htm
投稿者 秋元 : 18:06 | コメント (2) | トラックバック
Ajax アプリケーショントップ12 (トップ10 パート2 ???)
Ajax アプリケーショントップ10 で紹介した、ベンチャーキャピタリストのブログで、Ajax アプリケーショントップ10 パート2 が公開されていた。先月の記事なので僕が気づいてなかっただけだが。トップ10 なのにパート2、しかも 12 個あるんだが。。。まあいいか。
パート1 のあとに出てきたもの、いまだにその実態がはっきりしないものもふくめ、前回とは別の 12 個、追記の 2 個を含めて 14 個の注目 Ajax アプリケーションがピックアップされている。
カレンダー: CalenadarHub
検索可能な共有 or プライベートカレンダー。グループによる共有、購読機能、ドラッグ&ドロップできる UI、RSSフィード、API 公開
辞書/シソーラス: ObjectGraph Dictionary
説明不要
メール: Zimbra
メール、カレンダー、アドレス帳やその他のコミュニケーションのためのパッケージ
メール(2): Groowy
Ajax ではないが追加。Flash ベースのエレガントなアプリケーション
コード/部品サンプル: The MidnightCoders
Ajax/Flash で実装された様々なサンプル。サーバ呼び出し、データベース、Google 検索などのサンプルがある。
Flickr ビューワ: Lightweight Flickr Viewer
Flickr にある写真を、違ったインタフェースで閲覧可能
ゲーム: Boggle
無料で楽しい
ゲーム(2): Babble
Boggle に似てるがちょっと違う
メッセンジャー: Meebo
複数サービス対応のメッセンジャー。非常に良くできている。Trillian を捨てるときがきたか?
メッセンジャー(2): Treehouse Chat
Ajax によるよくできたチャット。Meebo より実用性は劣るし、既存のメッセンジャーにつながったりはしないけど。
ToDo リスト: TuDu
RSS フィード対応。ソースコードが公開されている。
スペルチェッカー: Garrison Locke
Garrison Locke 作。非常に良くできている。ソースへのリンクがある。
コードサンプル: script.aculo.us
Ruby on Rails 用のオートコンプリート、ショッピングカート、ソート、等のサンプル。
ホームページ用サイト: Netvibes
よくできた、完全カスタマイズ可能なホームページサイト
投稿者 秋元 : 12:19 | コメント (1) | トラックバック
2005年10月17日
日経 IT Pro 記事で Ajax についてコメント
10 月 14 日の記事 GoogleとSunの提携で脚光を浴びた Ajax オフィス・ソフトの可能性 にて、 Ajax オフィスの可能性と有用性に関してコメントさせていただいた。
Ajax でマイクロソフトオフィスを再現できますか? という質問については、頑張ればそこそこはいけるが、完全に再現することはできないのでは、というように回答させていただいた。このあたりはクライアント系の Java が辿ってきた道筋でもある。技術者としてチャレンジングな課題で、作るのは楽しいかもしれないが、ビジネス的な意味があるかは疑問だ。
日本の業務系ウェブアプリケーションの雄ともいえるサイボウズにしても、デスクトップアプリケーションとの UI の統一性について何も考えてこなかったわけではない。長期にわたり、リッチクライアント技術の諸々を調査・検討してきているが、ここまでのところは特定の技術を広く採用するには至っていない。そこには優先順位やリソースの問題もあるし、ウェブアプリケーションの約束事を逸脱することによる不利益を考えてのものもあった。
ただし、全面的な Ajax 化ではなく、ちょっとした使い勝手を改善するための技術として Ajax などを取り込むことについては、今後重要になってくると僕は考えている。
たとえば、僕がアメリカでやっていたサイボウズオフィスの英語版 Share360 では、ユーザインタフェースを海外向けに作り直す必要があり、その際に DHTML/Javascript によるギミックをいくつか追加していた。これは主にサーバ側の負荷軽減を目的にしてのものだったが、利用感の上でも改善効果を出していると思う。狭義の Ajax は使っていないが、考え方としては同じ方向性にあるものだ。Share360 は基本機能が一世代前のもので、日本語のお客様に薦められる製品ではないが、UI については試用版で試してみていただいても面白いかと思う。
記事は、Ajax を活用したデスクトップ・オフィスの代替アプリケーションとして登場してきている中でも特に有力なものが多く取り上げられており、Ajax オフィスの現状を俯瞰するのに有用だと思う。
投稿者 秋元 : 11:20 | コメント (4) | トラックバック
2005年10月14日
ネットのこの人はどんな人? - OnlineReputation と Tagalag
コンセプト的に何か似ている二つの新サービスを見つけた。OnlineReputation.com と Tagalag だ。
OnlineReputation.com では、とあるサービスにいるとあるハンドル名の人物に対するコメントを残すことができる。
たとえば、Yahoo の sports チャットにいる tncnewmedia は、「クールだけどちょっと変なやつ」みたいな情報を、登録したり検索したりできる。
どこかのサービス上で出会ったり、やりとりしている相手がどんな人か気になる、という場合に、相手のハンドル名をこのサービスの検索に放り込んでみることで、何か登録された情報が返ってくるかもしれない。
選択可能なサービスとしては、英語圏で有名なものが網羅されている。各社インスタントメッセンジャー、掲示板、ブログサービス、マッチングサービスなどだ。
Yahoo! オークションなどの評判システムを、各サービスの枠を超えて収集しようという試みだ。評判を付加する仕組みがないところで出会ったユーザに対しても、情報を提供し、共有することで危険に備えたりできる、というあたりがこのサービスの目的だろうか。
Tagalag のほうは、eメールベースで登録した人たちが、他のメンバーについて自由にタグを与えることができる。
たとえば、Ruth という人は、
dustin から見て「ブロガー」で、Aneel は彼を「オタク」だと思っている。また、Ruth は逆に Aneel に「会ったことがあり」、dustin とは「一緒に住んでいる」。
また、所在地情報の登録があれば地図(Google Maps 利用)上に人を表示させることもできる。
これらを組み合わせることで、「アトランタ近くの開発者」といった人の検索ができるようになる、という構想のようだ。(まだベータであり、開発者とその知人ぐらいしか登録はしていないっぽい)
考え方としては面白いが、ちょっと考えただけでもトラブルも多そうだ。
- 人物評価が誤爆されたりとか
- 名誉毀損とか言われて訴えられるとか
- プライバシー侵害だと訴えられるとか
そもそも、特に Tagalag のほうでは、誰が誰にどんなタグをつけたか丸見えなので、正直な評価じゃなくて当たり障りの無いようなことしかつかないような気もするし。
どちらのサービスも、十分な情報が集まって初めて機能するだろうから、そのレベルまで到達できるかどうかだが、実際難しいんじゃないかなあ。
はてなブックマークのコメントを使って、相手に直接(コメントやトラックバックで)言わずに間接的に批評を行う、というのが流行っていると聞くが、これらはさらにそれを推し進めたようなサービスだな。書いたものじゃなくて人物自体を評価しちゃうわけだから。
こんなシステム上で自分のことがあれこれ悪く書かれたたら相当凹むだろうなあ。
投稿者 秋元 : 18:43 | コメント (1) | トラックバック
2005年10月13日
ビデオ対応 iPod 発売
新 iPod が発表された。
それにあわせて、 iTunes のほうもバージョン 6 が出て、ビデオのオンライン購入や新 iPod とのシンクもできるようになった。
一ヶ月前に、アップルの動画配信サービス - iTunes 5 に隠された動画販売メニューからで予言した 3 点のうち 2つは実現したわけだ。
最後の一つ(iPod nano の動画対応)については、今考えてみると無くても不思議はないな。次々と新しい iPod を売りつけたほうが儲かるわけだし。
追記: iPod nano のアップグレードによる動画視聴は「できない」とのこと。
Bloglines がキーボードショートカットに対応
s で次のフィード、 f で次のフォルダ(グループ)に移行、
j と k で、前のエントリ、次のエントリに飛ぶ
ぼーっと読み進めていくときは、これだけで十分かも。今までマウスで操作しててあまり困ったと思わなかったけど、使ってみるとこういう操作ができることは RSS リーダーとして必須かもしれないと思った。
2005年10月12日
Web リミックスの依存度とリスク
del.icio.us の populicio.us 遮断と Web2.0 リミックスの限界
で書いたあと、フォローを忘れていたが、del.icio.us でブックマークされた中から人気のある URL を抽出して見せてくれるサービス populicio.us は、そのあと数日のうちに復活していた。
del.icio.us の新しいページ内容に追従してデータを取るように、populicio.us の作者ががんばったのだろう。
わざとじゃないにせよ、del.icio.us が派生サービスの populicio.us を邪魔しているのは残念、という話もあったが、これに対して、オバサンジョなどが「ページは API ではない(ページ内容をスクレープしてデータを取るのはリミックスではない)」と反論していた。
まあそれはそうだ。API はプログラムに対して公開されたインタフェースで、仕様変更や停止があれば予告がほしいし、できれば後方互換性も保ってほしい。ウェブページは人間様が目で読むためだから、デザイン変更は読者のためで、それでロボットが動かなくなったとしても保証しきれるものではない。
今回の騒動は、del.icio.us がちょうど populicio.us のような機能を追加したのと同時に起こったために、del.icio.us 側が意図的な遮断を憶測されたもので、通常なら非難されることもなかっただろう。
さて、API 公開には責任があり、ページデザインには無いとすると、その中間にあるマイクロフォーマットはどうだろう? hReview などのマイクロフォーマットをサポートするように、ウェブサイトや CMS が対応していたとして、とうぜん、それらを収集しにきて再利用する他サービスが登場することになる。
一旦マイクロフォーマットに対応したら、途中でそれを停止したり、別のマイクロフォーマットに乗り換えたりすると、サイトによっては影響が大きいかもしれない。この場合は、ページの変更ではあるが、やはり API と同様の配慮が期待されるだろう。
API, マイクロフォーマット、スクレイピングについて、リミックスする側は、なるべく保証されたインタフェースを使うようにしなければならないし、そのインタフェースの変更がどれぐらい保証されているのか、もし記述があるなら確認し、データが取れなくなったときにどうするか、も設計しておくべきだ。
コンテンツ提供側としては、インタフェースの変更情報を RSS で通知し、利害関係者に購読してもらう、というのがいいのかもしれない。
2005年10月11日
Google のタグ機能
Insider Google の Google Adds Tagging が教えてくれた。 Google パーソナライズ検索にタグ機能がついた。
Google Personalized Search や A9 などの、検索履歴を覚えてくれるサービスは、あまり使っていないんだが、ベータ版のページへいってみる。
ウェブの検索でページを検索し、検索結果で表示されたページに行くと、検索履歴に Google 経由で飛んだ URL が記録されていく。この各履歴に、gmail や Google Reader でおなじみの 星マークがついている。これをチェックすると、その検索結果を注目したことになり、同時に "Edit" というリンクが現れる。
この Edit を押すと、この URL についてカンマ区切りでタグを設定できるようになる。設定したタグは左ペインに分類表示される。
また、Edit でタグを書くとき、すでにつけたタグがあれば入力補完もしてくれるようだ。
これまでも検索履歴を使っていた人であれば、ブックマーク機能が追加された、といっていいが、検索履歴機能自体がベータ版で、まだあまり使われていないのではと思うため、これがただちに他のブックマーク系サービスの脅威になるとは思えない。
が、検索に加え、gmail, RSS Reader などパーソナライズされたサービスがどんどん増えてきて、これらを使っていけば Google の提供するサービスの中に滞留している時間は長くなっていくだろう。Google Maps で見せたようなやりすぎともいえるインタフェースの洗練化をしてベータを外してきたら、「どれか一つ」で売っているサービス、たとえば del.icio.us なんかだが、が苦しい立場に追い込まれることもあるのかもしれない。
最近読んだ ヤフーCEO:「グーグルもポータルらしくなってきた」 を思い出したが、パーソナライズには慎重だった Google が、パーソナライズサービスを加速化しているのは間違いない。
投稿者 秋元 : 23:45 | コメント (4) | トラックバック
2005年10月10日
日本一影響力のあるブログって?
Bloglines 社の購読者統計情報の一部が Web2.0 カンファレンスで披露されたらしい。
1800万といわれる世界中のブログに対して、Bloglines で一人でも購読している、つまり「誰かが読んでいる」ブログは 1,356,081 ブログ。9割超のブログは誰にも読まれてないことになる。
20人以上に購読されているブログの数は、世界で 36,930 個。2ヶ月前からはじめたこのサイボウズ研究所プログラマーブログも、おかげさまで現在 42 購読者。なんとかこのカテゴリに入ることができた。
とても有名で、1000人以上が購読しているブログとなると、その数は一気に減って 437 個。この 437 個のブログの書き手は、ひとつエントリを書くごとに 1000 人以上に物事を伝える力があることになるわだ。
ブログの数と RSS の数をごっちゃにしてる(ブログじゃなくても RSS は発行している。まだほとんどはブログによるものだと思うが)、とか、Bloglines で読んでなければ誰も読んでないことになるんかい、といった突っ込みはありそうだが。まあ、そこは Bloglines による発表資料なので。
Bloglines で 1000 人読んでいるなら、Bloglines の日本でのシェアが 25% に近い、という情報とあわせて、日本のブログなら 4000 人が RSS リーダーで読んでいると見積もってもいいのではないだろうか。
さて、この世界で 437 個しかない、超有名なブログ、日本ではどれがそれにあたるんだろう? Bloglines で自分が購読している有名ブログや、自分は読んでないけど有名そうなブログを(一時的に登録して)チェックしてみた。で、「購読者数 1000 人超ブログ」として見つかったのは以下。
- 眞鍋かをりブログ 購読者数 1555 人 (コメントより追記。5フィード合計。どうみても仕事で読むブログじゃないし、下記の仮定が崩れてしまった。。。)
- blog.bulknews.net 購読者数 1312 人 (コメントより追記)
- NDO::Weblog 購読者数 1124 人 (コメントより追記)
- 情報考学 Passion For The Future 購読者数 1140 人
- Going My Way 購読者数 1042 人
- My Life Between Silicon Valley and Japan 購読者数 1041 人
もっとネタ系のブログが出てくるかと思ったが、それらは 800 人前後が多く、結果として仕事の役にも立ちそうなブログが 1000 人越えを果たしているのかな、と思う。
# 適当にチェックしただけなので、他にも 1000 人越えの日本語ブログはあるかも。もし他に見つかったら教えてほしい。
# 追記: コメントで指摘されたように、複数フィードでの購読者数の分散という要因に気づいていなかった。Bloglines の集計もフィード毎だと思うので、437 個のフィードに入ってなくても、合計購読者数が 1000 を越えているブログは他にもありうる。
投稿者 秋元 : 23:43 | コメント (12) | トラックバック
2005年10月09日
タグ提案サービス Tagyu
Tagyu は、URL か文章を渡すと、それに対して「こんなタグをつけると適切でしょう」と提案してくれるだけの新サービス。 del.icio.us で登録するときに出てくる機能を切り出したような感じ。del.icio.us のタグ提案が、登録しようとしている URL 先のコンテンツを見てるのか、単に他にタグづけした人の先行タグを見てるのかはわからないが。
このサービスを単体でつかう人はあまりいないように思うが、Greasemonkey か何かで他のタグサービス(で提案機能のないもの)と組み合わせることはできそうだ。また、Web Service の提供も予定している、と FAQ にあるので、そうなれば面白いリミックスが出てくることも期待できる。
日本語でもこういうの出てこないかなあ。
投稿者 秋元 : 03:10 | コメント (2) | トラックバック
2005年10月06日
Domain Hacks - del.icio.us 風ドメイン発見サービス
# "fun"カテゴリーかとも思ったが、役に立つ人もいるかと思い"ネットのサービス"で分類
取りたい単語のドメインが取れない! という悩みを持つ人は多い(ほんとか)。Domain Hacks を使うと、ある単語について、国別TLDをうまくつかって代案となるドメインを提案してくれる。del.icio.us が .us ドメインをうまく使ったアレだ。
"akimoto" と入れてみると、
http://akimo.to/
http://aki.mo/to/
http://ak.im/oto/
http://a.ki/moto/
の4つの提案をしてくれた。上から、トンガ、マカオ、マン島、キリバスのドメインらしい。えっ、マン島ってイギリスの一部じゃないの? (UK には属さない自治領らしい)
もっとも、それらが空いてるかどうかまで調べてくれているわけではない。が、いちおう右端の whois から簡単にチェックできる。国によってはそこではわからないような気もするし、本当にそのドメインが取れるようになってるのかもわからんけど。
メールアドレスが取れない人のために、@ などを活用した代替アドレスを提案してくれるサービスもついている。
どうしてもある単語のドメインが欲しい、という人はお伺いを立ててみるものいいかもしれない。
投稿者 秋元 : 15:51 | コメント (1) | トラックバック
Netscape の作者による新 Web2.0 サービス Ning(5) 開発してみる
Ning からメールが来て、開発者アクセスをあげたよ、とのこと。早速 Ning に行ってみると、App Manager という開発者ページに入れるようになっている。
まず View Source で既存の Example アプリのソースをリストしてみた。Review 型のサンプルアプリについて、ロジックの php ファイルが 20個程度、テンプレートらしい php ファイルも 20個程度。
ロジックのほうは、フレームワークにあるらしいファイルを読み込み、そのクラスを利用する形の短いファイル。try catch があるので PHP のバージョンは 5 なんだろう。
とりあえずは、プログラミングレスで簡単に作れますよ、という Clone this App をクリックし、サンプルをコピーしてみる。何を作るか特にアイデアがなかったので、とりあえず Bookmarks を選択。
すると、アプリ名、アプリの説明、使いたい URL を指定しろ、という画面になった。アプリ名や説明に日本語を入れたらエラーになった。
その3つを設定しただけで、del.icio.us 風のアプリケーションが起動した。これがその作ってみたサイト
Ning 日本語情報ブックマーク集
Add Bookmark で Ning について書いてある日本語ページを登録してみる。こっちは日本語は通るようだ。ただし、タグは日本語がダメで、化けてしまった。
ということで、10分ほどで専用のソーシャルブックマークが一個作れた(コピーしただけだが)わけで、「既に世の中にあるウェブアプリと同じようなアプリを、メンバー構成や専門性を変えてもう一個作りたい」という人、これは実は結構多いのではと思うのだが、にとっては非常に期待のできるサービスなのではないか、と思った。
さらに、テンプレートの書き換えに挑戦してみる。ファイル一覧で templates ディレクトリの下へ行き、適当な .php ファイルを開く。その中に、メニューなどの英語がそのまま入っているので、それらを日本語に書き換えて保存してみると、アプリの表示もすぐに日本語に切り替わった。
ちゃんとした国際化じゃないけど、英語アプリのテキストを書き換えての日本語化はできそうだ。ところどころ、複数形を扱うための処理などが入っているため、そのへんは単純な置き換えではなく考えないといけないところもあるが。
もう一個軽いアプリをコピー。懺悔アプリ。ただしこちらは日本語が動かず。
さらに一つ。シンプル掲示板。これなんかは、テンプレートファイルを使わない作りになっている。また、PHP ではなく独自のタグだけでも書けるということ。
Netscape の作者による新 Web2.0 サービス Ning(6) そういえば Ning はどうなった? へ続く
投稿者 秋元 : 12:01 | コメント (6) | トラックバック
共有イベントサービス Zvents がオープン
数週間前からそのリリースが予告がされていた Zvents がサービスインしたようだ。
ロゴの右上に小さく "delta" と書いてある。なんだデルタって(笑)。
Yahoo! による Upcoming の買収について書いたばかりだが、Zvents の登場は、イベント/カレンダーサービスにまた新たな参入者が現れたということだ。
機能をざっと見たが、Ajax の利用、タギング、bookmarklet、各種標準データ規格の採用や API の公開など、Web2.0 的な機能が満載のようだ。
イベント検索
Google Map 上での表示、カレンダー上での一覧表示、イベント会場ごとの表示、タグ、グループ、参加者 それぞれでの絞り込み
Folksonomy
タグによるイベントの分類とユーザ間での共有
ブログ連動
ブログに Zvents 上のイベント情報を貼り付ける機能
データの利用できる Open API
API Key は、ユーザー登録したあとの Profile 画面から取得できる
アメリカではこのようなイベントデータベースがいくつも出てきているが、日本のサービスで同じような規模感があるものを知らない。業者主導でカンファレンス日程などをまとめているサイトはあるようだが、誰もがイベントの大小にかかわらず情報を持ち寄って蓄積するようなサイトは知らない。
これは
- 日本人とアメリカ人の違いによるものなのか
- 広くデータを集めるための登録のしやすさや IT 的な仕組みによるものか
- 単に誰も手をつけてないだけなのか
便利なサービスだとは思うので、最後の理由だったらいいなとは思うが。今どこかで誰かが日本向けサービスを作ってるのかもね。
投稿者 秋元 : 10:38 | コメント (2) | トラックバック
2005年10月05日
Netscape の作者による新 Web2.0 サービス Ning(4) ビジネスモデルは?
Netscape の作者による新 Web2.0 サービス Ning(1)
Netscape の作者による新 Web2.0 サービス Ning(2)
Netscape の作者による新 Web2.0 サービス Ning(3) の続き。
Ning のビジネスモデルについても、FAQ で解説されている。
Playground 自身は無料サービスを守り、収入源としては広告とプレミアムサービス(有料による機能強化)を考えているという。必然の結果として、アプリの開発者が Ning 以外の他社の広告を出すことはできない。(商用サービスを作って自分で課金する分にはかまわない)
有料ユーザは広告が出ないとか、より多くの容量を使える、というのはよくある話。Ning の上では、PHP などで書いたアプリも強制的に共有されてしまうが、たとえばこのソースを有料で「隠せる」とかいった課金も考えているらしい。
この、作ったソースが共有されてしまう、というモデルは、実は Ajax が大流行している理由と同じところをついているようにも思う。
Google Map などすごいものを作れるんだけど、それがどう動いているかはあっという間に解析されて類似のサービスが出てくる、というのは、Javascript がソースを隠せないことで起こっている現象だ。
Ning の上に展開された PHP (や Python や Ruby)のコードが強制的に公開されるとなれば、Ning の上でアプリケーションソースコードの大規模な共有が発生し、そこでは衆知が集まったことによるソースコード改善プロセスの高速化が起こらないとも限らない。
Netscape の作者による新 Web2.0 サービス Ning(5) 開発してみる へ続く
Yahoo! が Upcoming を買収
Flickr に続いて、イベントカレンダーの Upcoming が Yahoo! に買収された。
Upcoming は、セミナーや勉強会などのイベントの情報を共有できるサービス。
類似サービスとしては、 Eventful (旧 evdb) などがある。
Flickr もそうだが、Yahoo! は、コンテンツが自然に集まる、コンテンツを大量に持っているサービスを買い集めているという気がする。一旦集めたコンテンツはさらにサイトの便利さを増し、集まった人がさらにサービスを役立つものとする、というスパイラルが起こっているサービスだし、Yahoo! の力で、サーバ側のスケーラビリティやより一般のユーザへのリーチを伸ばしてあげている感じで、効果が高いのではと思う。
[追記] CNET Japan に記事が載ったのでリンク
ヤフー、イベント情報カレンダーサイトの「Upcoming.org」を買収
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000047715,20088334,00.htm
Netscape の作者による新 Web2.0 サービス Ning(3)
一晩経ったが(といっても向こうはまだ同じ日か) Ning ベータ開発者にはなれてない。ベータ開発者の権利は、First come, first served (早い者勝ち)で割り振られているようだが、負荷を見ながら少しずつ発行している模様。
昨日に続いて Ning FAQ を読んでみるとしよう。
ソーシャルアプリとは何ですか?
コードとコンテンツからなる、人々が出会い、共同し、交流できるようにするためのウェブアプリケーションです。ソーシャルアプリは、一覧、レビュー、レーティング、推薦、掲示板、写真共有、ソーシャルブックマーク、ウィッシュリスト、イベント、出会い/マッチング、地図、などの機能を取り込むことができます。
ソーシャルアプリは単純にも複雑にも作れます。あなたと友人の間でだけ使うものもできるし、あるユニークな観点から世界中をつなぐようなものも作れます。楽しませるアプリも、単純なユーティリティも。単体で動くようにも、Web Service を使って Amazon, eBay, Yahoo, Google などから情報を流し込むことも。
Ning では、ソーシャルアプリはあなたが作ることも、私達(スタッフ)が作ることもあります。それらは無料の Playground で動き、簡単なことはより簡単に、複雑なことも可能にします。
Ning という場を表すのに多用されている "Playground" という言葉がコンセプトキーのようだ。"sphere of unrestricted pleasurable activity" (制限されない愉快な活動のための領域)になることを Ning は目指しているとのこと。
いろいろなサービスが持っている部品を、部品単位で切り出して、組み合わせてウェブアプリが作れるようになっているとしたら、細かな部品の動きまでは開発できないような人でも、アイデア次第、組み合わせ次第でまったく新しいものを作り出せる可能性がありそうだ。
いままで見たところでは、「はてな」のようなネットサービスの会社がユーザーにフレームワークを開放し、その上で動くアプリをコピーしたり開発したりできるようにしたサービス、という感じかな。
で、それをアルファ公開とか無しにいきなり完成に近い状態まで作って公開したところがすごいが、これは Marc Andreessen ら出資者の財力と、「これがいける」という信念によるものなのかな。
Netscape の作者による新 Web2.0 サービス Ning(4) ビジネスモデルは? に続く
2005年10月04日
Netscape の作者による新 Web2.0 サービス Ning(2)
(1) の続き
では、新ソーシャルアプリを作るにはどうしたらいいか、というと、Beta Developer にならなければいけないらしい。この Beta Developer には、申し込み時にチェックをつけるか、Edit Account のページから申請できる。ただいま申請はペンディング中ということで、残念ながらどうやって独自のソーシャルアプリを作るのかはまだわからなかった。
そこで、現在見えているアプリを見ていこう。アカウントが無くても参照はできるようだ。
anytown listings(個人広告)
bay area hiking trails(ベイエリアハイキング情報)
beaglester(ペット情報共有)
blinddogster(盲導犬情報共有 - beaglester のクローンらしい)
bookmarks(ソーシャルブックマーク)
bookshelf(ブックレビュー)
boston city walks(ボストン市散歩コースレビュー)
bubrub(Yubnub のようなコマンドラインサービス)
bulldogster(ブルドッグ情報共有)
choose your beer(ビール対決サービス)
code snippets(コード片置き場)
confess!(告白サイト)
dating(出会いサイト)
developer discussion(Ning 開発者掲示板)
discussion board(別の掲示板)
geotagger(オンライン地図生成)
how much do i rock?(人物写真評価サービス)
niki(Wiki)
ning app ideas(Ning アプリアイデア集 FAQ)
ning developer documentation(Ning 開発者ドキュメント。 Wiki?)
ning developer faq(Ning 開発者 FAQ)
ning external developer resource(Ning 開発者ドキュメント-外部)
ning faq(Ning FAQ)
ning jobs(Ning の求人ページ)
ning pets(Ning ペット情報共有)
ning press(新聞 - Wiki?)
palo alto restaurants(パロアルトのレストランレビュー)
photo sharing(写真共有)
quotes(今日の格言サイト)
rate my teachers(教師格付けサービス)
restaurant reviews(レストランレビュー)
restaurant reviews tutorial(レストランレビューのチュートリアル)
restaurant reviews with maps(地図連動レストランレビュー)
roshambo(じゃんけんゲーム)
rvu(メタレビューサイト)
storyteller(お話共同作成サイト)
superhero dating(スーパーヒーロー専用出会いサイト)
this or that(どっちがマシ? ゲーム)
wishlist(ウィッシュリスト)
うーむ。要するに、今 Web2.0 アプリといわれているサービスが持っているパーツを一通り用意して(って、それだけでもたいへんだろうとは思うが)、それらをユーザが組み合わせられるようなウェブベースの管理アプリを用意した、Web2.0 作成サービス、ってことでいいのかな?
まだ開発者画面を見られてないので断言はできないが、スクリーンショットからは、PHP でガリガリコードを書けるホスティングサービスの側面も伺える。(Python と Ruby でも書けるようにする予定、だそうだ)
これは、EUC な Web2.0 の決定版、と言えるものになれるサービスなのかも。よくわからんが(と逃げておこう)
Netscape の作者による新 Web2.0 サービス Ning(3) に続く
投稿者 秋元 : 21:11 | コメント (2) | トラックバック
Netscape の作者による新 Web2.0 サービス Ning(1)
情報元: tech crunch
Netscape の作者 Marc Andreessen の出資する 24hourlaundry が、 Ning.com を公開した。
Ning の FAQ より
Ning とは何ですか?
ソーシャルアプリケーションを作るための無料のオンラインサービス(我々の好む言い方をすれば、「遊び場」)です。ソーシャルアプリとは、誰もが他の人たちと出会い、共同し、交流できるようにするためのウェブアプリケーションです。
Ning のゴールは、もし物事をオープンにして、新しいソーシャルアプリを作り、共有し、発見できたならどんなことが起こるのか、を知ることです。これによって、好きな街向けのあなた自身の Craigslist (個人広告サービス)、どんな情熱も満たせるあなた自身の Match.com (出会い系)、どんな興味も満たせるあなた自身の Zagat (グルメ情報)、どんなイベントにも対応したあなた自身の Flickr (写真共有)、 あなたの学校のための Facebook (学校別 SNS)、どんな話題にも対応したあなた自身の del.icio.us (ソーシャルブックマーク)、どんな哺乳類でも対応した Hot or Not (美人判定サイト) や Kitten War (猫写真勝負サイト)などを作れるかもしれません。
あなたがアプリを選び、誰に一番役立つか決め、カテゴリを作り、機能を設定し、言語を選ぶのです。もしくは、既に Ning で動いているクールなアプリをコピーするだけでも十分かも。どちらにしても、あなた自身が決めるのです。
さっそくアカウントを申し込んで、メールアドレスの確認も済ませた。だが、、、、ログインできない!!
パスワードを間違ったかと思って2つ目も作ったが、やはりだめ。うーん。
(... いろいろ試す)
パスワードを再送させて、受け取ったパスワードでログインすると、やっと入れた。バグだったのか認証機能が負荷でおかしくなっていたのか。
さて、ログインしてみたが、よくわからない。ページ最下部の "Featured Apps" が、今あるアプリケーションらしい。非常に種類が多い。
それぞれをクリックすると、サブドメインに分けられたアプリが開く。"Created by Ning" という表示があることから、Ning はユーザが好きに新アプリを作れるサービスで、 Ning 自身がデモ用の当初のサービスとしてこのアプリを作成したらしいとわかる。
Netscape の作者による新 Web2.0 サービス Ning(2) に続く
投稿者 秋元 : 19:33 | コメント (1) | トラックバック
LEGO遊びもつきつめるとこうなる
真剣に遊ぶってすごい。マック用のソフト Bricksmith は、レゴブロックの設計をするための支援ツール。
仮想空間上で試行錯誤することで実作業での手戻りを防ぐのは CAD の考え方だ。ソフトウェア開発もすべて仮想空間内での出来事とは言え、ドローイングツールや紙ベースでのプロトタイピングは後工程のずれをあらかじめ防いでくれる大切な工程だ。
Parts として別々に組み合わせた中規模のブロックを呼び出せるようになっているようだ。これは、ソフトウェア工学における分割統治と通じるものがある。
レゴといえども、巨大な作品を作ろうと思えば、いきなり手元に近いブロックを適当にくっつけていって成せるものではない。僕の4歳の甥がブロック遊びをするのを見ていると、まさにこの適当な感じで、これでは大きなものをちゃんと作ることはできない。彼の作品が進化するのは学校や家庭でもっといろいろなことを学んでからとなるだろう。しかし、こんなレベルまで行けるかどうかは、大人でも設計というものが仕事に絡んでくる人ではないと難しいのかも。
2005年10月03日
37Signals の新サービス writeboard 登場
何度も取り上げている、ようは「気にしてる」会社 37Signals の新サービスがリリースされた。
共有 Ajax Wiki 。しかし WYSIWYG ではない、といったところか。いつもの "Less Software" で、シンプルな機能で、ということだろう。
ページ名、パスワード、メールアドレスを登録すると、一枚分のページがもらえる。その URL とパスワードを送れば、遠くの人と共有しながら一枚の文書を作っていくことができる。
軽く使ってみたが、バージョン間の比較機能が簡単でわかりやすく、いい感じ。あとは特別なところは見つけていない。複数ページ間の連携を追及していけば、WikiPedia みたいな巨大なコンテンツサイトにもできそうだけど、小グループの情報共有向けなんだろうな。
インターネット広告でプロポーズ
バリーはイーシャを自分のオフィスに呼んで、PC の前に座らせた。
「イーシャ、自分の名前を Ask Jeeves で検索してみてくれないか?」
不思議に思いつつ従うイーシャの後ろで、バリーは横の引き出しから花束とダイアモンドの指輪を取り出し、椅子の後ろにひざまずいた。
何かを見て驚いたイーシャは、椅子をぐるっと回してバリーのほうを向く。そしてバリーは、、、
今、Yisha Tversky さんの名前で Ask Jeeves を検索すると、イーシャが見たのと同じ画面を見ることができる。
Smart Answers という Ask Jeeves のサービスを使うと、検索語に最も関連した情報を直接検索結果のトップに差し込んでくれるらしい。(例 バリーボンズ)
アメリカだと、野球場とかでイニングの合間に、球場の大画面を使ってこういうことをやる人がいるが、ネット広告とはおそれいった。
ま、この件では、Ask Jeeves のスタッフが協力して結果が出るようにしたそうなんで(プロポーズ裏話はこちら)、誰でも簡単に、というわけではないけれど。Google AdWords とかでもできるかもね。
投稿者 秋元 : 12:04 | コメント (2) | トラックバック
Yahoo! Japan の検索結果が YST に
Yahoo! Japan の検索結果トップが YST(ページ検索) になった。
金曜の Yahoo! 検索会議で同じテーブルの方が Yahoo! Japan の社員さんに「10月に変わるって噂ですけど、いつ変わるんですか?」と聞いていた(回答ははぐらかされていた)が、噂は本当だったということだ。
これまで、Yahoo! Japan では人力分類による ディレクトリ を前面に押し出し、ディレクトリに登録させ(易くす)るための有料サービス ビジネスエクスプレス を 5万2500円で提供していたわけだ。
しかし、今回の変更でディレクトリ検索の結果は「カテゴリ」や「登録サイト」といったリンクから辿る別ページに追いやられてしまった。
これまで大枚はたいて上位結果を確保していた企業は不満に思うだろうし、これからビジネスエクスプレスを同じ価格で売り続けるのも大変だろう。
また、Google の検索結果と比べると、スポンサー広告の面積が大きく、小さな画面の PC ではページ検索の結果もスクロールさせないと見えないこともあるかもしれない。
ともあれ、Yahoo! Japan が Google 検索に対抗していこうという意思表明ではあるし、これから少しずつ改良されていくのではないかと思う。期待したい。
投稿者 秋元 : 11:12 | コメント (7) | トラックバック
Ruby on Rails の実運用プロジェクト一覧
80個ぐらいリストに載っている。
- 新しいサービスである(Rails 自身が若いからね)
- 新しい技術に敏感な人が作っている
ということで、Geeky なサービスが発見できるかもしれん。個々のサイトは未チェックだが。