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COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2010年 10月号

いただいたもの

雑誌クーリエジャポン、たまに読むのですが、今回10月号をいただく機会がありました。
この雑誌は、世界のいろいろな雑誌等から面白い記事を集めてきて日本語で読ませてくれます。また、外国のメディアに載った日本に関するニュースも多く掲載していて、外国の視点から見た日本の現状や、普段特に気付かなかった日本がその国と違っている部分、というのを知ることができます。
ウェブとブログのおかげで、英語でネットサーフィンすることで簡単に知ることができるニュースは増えていて、クーリエジャポンの中でもそういう「既に知っている」ニュースもまったくないわけではないのですが、クーリエジャポンの面白いところは、英語の大手ブログでも相対的に出てくることの少ない地域、アフリカ・インドや英語以外のヨーロッパのニュースの比率が高いところかなと僕は思っています。
日本で出ている日本のニュースを載せた普通の週刊誌等とは違う種類のニュースが読めることから、視野が広がる感じがしていいですね。僕は細切れの時間ができたときに1,2記事ずつ読んで、一週間ぐらいで一通り目を通す、というような読み方をすることが多いです。
ちなみに、僕が今号で一番おもしろいと思ったのは、航空会社のマイレージシステムの穴を突いて大量のマイルを獲得した人の話ですね。

[書評に関する注意書き]

  • 貰って書いた本についてはその旨記述します
  • このブログはサイボウズ・ラボの社員ブログなので、秋元個人に献本いただいても、何でも自由に書けるわけではありません。
  • もちろん、書評以外の他のブログエントリもそうですが、社員ブログではあってもサイボウズ・ラボ全社やサイボウズ・グループの意見を代弁してるわけではありません。
  • 献本いただいても必ず読めるわけでも、ご紹介できるわけでもありません。読書の速度は遅いので、発売前や発売直後に送っていただいても、ご紹介が半年後になるようなことも多々あります。

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書評

IT業界を楽しく生き抜くための「つまみぐい勉強法」

いただいたもの

興味のあることや仕事でしなければいけなくなったことについて、少しずついろいろと「試してみる」という勉強法を薦める、ITエンジニア向けの自己学習の指南本です。
「つまみぐい」という言葉には手順立っていないというような悪いイメージもついてくるとは思いますが、真剣に順序立てて学習しようとした結果嫌になって途中でやめてしまうぐらいなら、どんな順番でも好きなところだけでも、できる範囲で少しずつやればいいんだ、という著者の考え方には共感できます。
かくいう僕自身も、英語ができるエンジニアということになっていますが、まともに英語の技術書を通しで読んだことなど記憶にありません。クラス名や変数名をつける時にオンラインの辞書を引いて、そのまま辞書の方が気になって数十分辞書をおっかけたりしているうちに、仕事で使う英語が少しずつ、それこそ何年もかけて身に付いたのだと思っています。そうやってそれている間は本来の仕事=プログラミングは当然止まっているのですけど、そういうちょっとした脇道もその人の総合的な仕事力につながっていると僕は思います。(思いたい)
他にも、ソーシャルブックマークの活用や、ブログ等へのアウトプットをすることで学んだ結果をまとめ、同時に他人の役にも立ちフィードバックを得てさらに成長するという手法、勉強会と独学の時間を適切に振り分けることで新しい知識を知り、それを吸収するサイクルを作る、など、これから社会人になる学生や、社会人になったけれど勉強法について迷っている人にとって役に立つアドバイスが含まれています。
それと、最終章「家族を持っている人の勉強の仕方」は、対象となる技術者や将来対象となるかもしれない技術者にとって考えないといけない重要なポイントですね。革命的な解決策が載っているというわけではありませんし、それは無理もないのですけれど、個人の自由な時間が減ってしまう状況にどうやって対処するのか、といったことへのアドバイスが載っています。個人的にもここは悩んでいる最中なので… 家族連れでも勉強会とか開発合宿ができる仲間がいるといいんですかね。

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ウェブ大変化 パワーシフトの始まり~クラウドだけでは語れない来たるべき未来

いただいたもの

楽天技術研究所所長の森正弥さんによる、現在と少し先のネット世界を俯瞰して解説した本です。
第一章は、最新の技術を使った多数の新しいインタフェースやユーティリティの紹介。タンジブル/ウェアラブル・コンピューターやオーギュメンテッド・リアリティなどの面白い事例が多数紹介されています。
第二章では、クラウドという言葉の登場した歴史から、単なるCPUの時間貸しにはとどまらないソフトウェアやプラットフォームの外部化。そして大規模データの登場とそれを処理するための分散処理や、エラー忘却型コンピューティングなどが言及。第三章では集合知やツイッターをはじめとしたリアルタイムウェブなど。
5年前10年前のネットやウェブの解説書には、ここで書かれていることの多くはまだ登場していなかったでしょう。つくづく、コンピューターやインターネットの産業というものが、先が読めている一直線の道を進んでいるのではなく、予想できなかった人気サービスや要素技術の登場でもってダイナミックにその進化の方向を変えて動いていると、読んでいて感じました。
この本のメインターゲットはネットの最新の状態を知りたいと思う普通の人だと思いますが、ともすれば難しくなってしまいそうなトピックについても平易に説明されています。著者があとがきで言及している「ウェブ進化論」を楽しんだ人であれば、同じようにわくわくできるのではないでしょうか。
個人的に面白かったのは、1910年代には発電所を企業が自前で持つのが標準だったが、維持や効率から発電を行う専門の会社から電気を買うのが数十年のうちに普通になった、という話とクラウドコンピューティングへの移行の類似を指摘しているところです。レッドタクトンとかイギリス政府のプロジェクト”Show Us a Better Way”などの把握していなかった技術やプロジェクトの情報も参考になりました。

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