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日経Systems 2011年10月号

いただいたもの

連載の切り替え時期の号を貰えるということで応募してみました。昔固い会社のときは(今もそんなに柔らくはないですが、それでもベンチャーなので)よくこのあたりの日経の雑誌を読んでたので懐かしい感じ。
特集は「要件定義の極意」。要件定義の腕前はほんとうに大事だと思います。本当に解決すべき問題にあたらず、顧客が思い込んでいる良くない解決法を頑張って実装する、みたいな失敗例は多いですからね。このへんは時代がどうなってもソフトウェア開発の肝であり続けるのでしょうね。
たとえば、新連載「Webシステムを変えるHTML5」で、HTML5の導入で一番問題となりそうな、社内での古いInternet Explorerの普及率などの数字を出して、どのバージョンのIEでHTML5のどの機能が使えるかとか、それを使えるブラウザーの現在のシェアはどうなっているか、などをスペースを割いて説明しているのが、企業向けのシステムを作る開発者のための雑誌、という感じを強く受けます。
提案書・仕様書やそこで使う図の描き方などを解説する連載の多さも、雑誌のターゲットが出ていて面白いです。最近提案書とか書いてないなあ。

[書評に関する注意書き]

  • 貰って書いた本についてはその旨記述します
  • このブログはサイボウズ・ラボの社員ブログなので、秋元個人に献本いただいても、何でも自由に書けるわけではありません。
  • もちろん、書評以外の他のブログエントリもそうですが、社員ブログではあってもサイボウズ・ラボ全社やサイボウズ・グループの意見を代弁してるわけではありません。
  • 献本いただいても必ず読めるわけでも、ご紹介できるわけでもありません。読書の速度は遅いので、発売前や発売直後に送っていただいても、ご紹介が半年後になるようなことも多々あります。

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書評

Android2.3 Only Hacks – Gingerbreadをさくさく使うためのサンプルとテクニック

いただいたもの

こういった新仕様を解説する書籍の意義は、英語のドキュメントしか無くてたいへんなので補助として買う、ということもあるとおもいます。しかし、実際に本書を読んでみると、英語のドキュメント「すらも」ないAPIがいくつも存在して、それを正式なドキュメント以外のメーリングリストやフォーラムでの議論から探してきて紹介しているものもあり、決して英文和訳だけの本ではないことがわかります。
個人的には、注目の非接触技術であるNFCを使うためのコードや、C/C++でコードを書けるNDK、音声認識機能のアプリからの呼び出し、などが特に楽しそうです。UIやアプリの利用感向上につながる改善へのアクセスや、音楽・電話関連の機能など、いろいろなところでAndroid OSに手が加え続けられていることがわかります。
Android2.3(Gingerbread)を搭載した最新機で動く、新しいアプリケーションの発想を得るのに役立ちそうです。バージョン2.2までの実機しか持ってないのですがまた買いたくなってきました。

[書評に関する注意書き]

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パーフェクトPHP

いただいたもの

PHPの入門本ですが、入門本でありながら本を一冊読み終えた時の到達点がかなり中級レベル以上に設定されている本です。分厚いです。
最新のPHP5.3に対応した環境構築や言語の解説から、フレームワークやオブジェクト指向、セキュリティまで幅広いトピックが解説されています。読み進めることで、シンプルなフレームワークやアプリケーションの作成までを身につけることができそうです。
歴史が長く、改良が続けられてきたPHPには、同じことをするのにも複数の異なるやり方やライブラリが提供されていることが少なくありません。ですので、あまり考えずにその場その場で検索して最初に出てきたやり方をコピーしていると、主流ではないライブラリを使っていたり、一昔前は良く使われていたけれども今使っている人はいないやり方で問題を解決していたりということに陥りがちです。入門本を書いている著者自身がそういう陥穽にはまって、古臭いやり方を勧めていることもあります。
本書は、最新案定版であるPHP5.3の情報にもキャッチアップし、最新の情報をブログや勉強会でも紹介している3人の著者が、今もっとも確かなやり方、ベスト・プラクティスを選んでPHPの使い方を教えてくれるという意味で、これからPHPを始める人にも、自分のPHPの書き方がモダンかどうか自信がないという人にも良いのではないかと思います。

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