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技術

窓の無い部屋にLEDで太陽光を再現する Coelux

イタリアのインサブリア大学からスピンアウトした Coelux は、サイトの売り文句によれば、そこが屋外であるかのように見えるLED照明パネルです。

次の写真、天井に穴が開いた部屋ではなく、Coelux を天井に設置した、窓の無い部屋だということです。

coelux

太陽光のスペクトルを再現するLED、太陽と空の距離の違いを再現するような光学的処理、によって、青空の太陽を数ミリの厚さのパネルに作り出しているというのがプロジェクトを率いるPaolo Di Trapani教授の説明。

coelux-tropical

Coelux はまた、光の角度や光の強さを変えることで、トロピカル風、地中海風、北欧風、の3つの異なる空を作り出せる、と言っています。

coelux-mediterranean

地下室などにあると良さそうですし、東京など不動産の高いところではありがちな、うまく採光ができないような部屋とか、隣のビルで昼でも真っ暗な部屋とかが多少はましに使えるようになるかもしれません。

テストでは閉所恐怖症の人にも好評だったということ。どれぐらい「自然な光」なのか、サイトの写真だけじゃなくて実物を見て確かめたいところですね。公式ブログによればイタリアでは一般への展示なども始まっているようです。

[関連]

地下鉄の天井に空を映す巨大電子ペーパー Digital Canopy

via World Architecture News.com via Inhabitat

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fun

SliderRider – 階段をすべり台にする折り畳みマット

ユーザーのアイデアを他のユーザー達と改良し、商品化して売るというサービス Quirky.com で人気を集めていたのが、階段をすべり台にするという折りたたみマット SlideRider

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これは子供が喜びそう。(うちは階段無いけど)

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普段は折り畳んで片付けておけて、遊ぶ時には展開できるというわけですね。

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Trisha Clevelandさん のアイデアを元に、Quirky のユーザーが「これなら欲しいと思う金額」「商品名」「商品キャッチコピー」「デザインや色」などの情報を貢献・提案し、スタッフやコミュニティメンバーが参加して商品化へのブラッシュアップをしているところだそうです。

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ユーザーからの希望では、$76(8360円)ならちょっと高い、$60(6600円)ならお買い得、という数字が出ています。プロジェクトのフォロワーも多く、Quirkyのショップページを見ると、結構な数のアイデアが既に商品化されているようなので、近いうちに買えるようになるかもしれません。

via The Awesomer via Incredible Things

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ネットのサービス

KeyMe – 家の鍵をクラウドに預け、もしもの時にコピーを買えるサービス

keyme-logo

KeyMeは、自宅の鍵などの情報をネット越しに預けたり共有したりするためのwebサービス/アプリです。

サービス利用者は、スマートフォンアプリで鍵を撮影し、登録します。アプリは無料で、鍵情報を預けるのも無料。鍵を実際に引き出したり、コピーを作ったりする際に課金されます。

[アプリid:663884543] 指定されたアプリケーションが見つかりませんでした。削除されたのかもしれません Embed iPhone/iPad App

KeyMeサービスには、あらかじめ登録しておいた鍵について、そのベースとなる種類と、カットする場所・形のコード的なものが保存されるようです。

アプリから近所の鍵屋を探すこともできて、

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地図で案内されます。

keyme-find-kiosk-on-map

店でKeyMeから取り出した鍵の情報を見せれば、それを元に鍵のコピーが買えますよ、と。

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サイトに出てくる鍵の形が、どれも古い感じの形の鍵ばかりなんですが、最近日本ではよくみるディンプルキーでもこの仕組みは働くんでしょうかね?

家の鍵の情報を預けるとなると、このサービス事業者の信頼性やアプリの堅牢性は問題となるところですが、彼ら自身の説明によれば、

  • 鍵の情報は預かるが、住所を含め錠前がどこにあるかについては一切預からない(訳注: ので、悪用しようがない)
  • メールとクレジットカードの両方で本人確認
  • 鍵の形は、キーホルダーから外して白紙の上で、両面をKeyMeアプリから直接撮影したデータでのみ預かる。どこかから持ってきた鍵の写真画像を使って他人の鍵を登録できたりはしない
  • 鍵データを取り出そうとするたびにメールで確認を求める

といった対策を取る事で、悪用を防ぐということです。

鍵の情報だけあれば現物がなくてもコピーが作れるということで、複製キーの通販サービスなども提供されています。

スマートフォンから注文すると、郵送でコピーが送られてきます。また、色々なデザインキーでこのコピーを作ることもできます。

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日本の鍵屋であまりこういうのをみたことがないのですが、いろんな種類の在庫を置かないといけないからやってないだけなんでしょうか。鍵にラベルをつけたりキーホルダーをつけたりするより、鍵自身がそれぞれ違うデザインであれば、見分けがつきやすくて便利そうに思います。

こちらはKeyMeのプロモーションビデオ。自宅からうっかりロックアウトされた男性が、(まあバスローブのポケットにスマートフォンが入ってたのはご愛嬌として、)家族に助けのメッセージを送ったところ、家族は急いで家に戻るのではなくKeyMeを使って彼女の鍵情報を共有した、というストーリーです。

via Losing your keys sucks. KeyMe makes it a little less painful | PandoDaily